丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)2


丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)はヒルガオ科ルコウソウ属の一年草である。
原産地は熱帯アメリカで、日本へは江戸時代の末期に観賞用として渡来した。
今ではほとんど栽培されず、中部地方以西に帰化し、空き地や荒地などで野生化している。
左巻きの蔓性で、葉は互生し、卵形で先は尖っており、基部はハート形である。
開花時期は8~10月である。
ラッパのような形をした小さな花を次から次へに咲かせる。
花の色は朱赤色で、中心部は黄色い。
一日花で、午後にはしぼんでしまう。
写真は9月に小石川植物園で撮った。
学名:Quamoclit coccinea


★しっとりと染まる朱色は妖しくて
 小形なれども大人の風情


丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)

縷紅草(ルコウソウ)2


縷紅草(ルコウソウ)はヒルガオ科ルコウソウ属の蔓性一年草である。
原産地は南アメリカである。
葉は羽状に細かく深裂する。
開花時期は8~10月である。
細い筒状で上方が星状に浅く五裂する真紅の花をつける。
写真は10月に都内で撮った。
俳句の季語は夏である。
学名:Ipomoea quamoclit


★小さくも真っ赤に燃える縷紅草
 陽射しに映えるパッションの色

縷紅草(ルコウソウ)

吾亦紅(ワレモコウ)2


吾亦紅(ワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、野山の草原に生える。
昔から広く親しまれる山野草の一つである。
漢字では「吾木香」「割木瓜」「我毛香」などの文字も充てられる。
高さは30~100センチくらいになる。
葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。
奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、5~13枚で1組となる。
小葉の形は長めの楕円形である。
茎につく葉は互い違いに生える。
開花時期は7~11月である。
枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける。
1つの花は4枚の萼からなり、花弁はない。
花穂の上から順に咲く。
根茎は黒褐色で太く、生薬の地楡(じゆ)となる。
下痢止めや、傷の止血、やけどに効くとされる。
また、若葉は食用となり、和え物、油いため、佃煮などにする。
俳句の季語は秋である。
上の写真は9月下旬に尾瀬の大江湿原で撮った。
下の写真は10月上旬に神戸の六甲高山植物園で撮った。
学名:Sanguisorba officinalis


★吾亦紅燃やす炎はさり気なく
 されど尽きない種火のように


吾亦紅(ワレモコウ)

千日紅(センニチコウ)


千日紅(センニチコウ)はヒユ科センニチコウ属の一年草である。
原産地は熱帯アメリカで、日本へは江戸時代の初期に渡来した。
花期が長いことから仏花として好まれ、名の由来ともなっている。
また、江戸時代の中期には既にドライフラワーとして利用されたという記録もあるそうである。
草丈は40~50センチくらいである。
全草に毛が生えており、よく枝分かれをする。
葉は楕円形で先が尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
葉は向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~11月と長い。
茎先にボンボンのような丸い花(頭花)をつける。
花のように見え丸い部分は苞(花のつけ根につく葉の変形したものが発達したものである。
花の色はピンク、白、紅紫などがある。
俳句の季語は夏である。
写真は9月に清水公園花ファンタジアで撮った。
写真は「ストロベリーフィールズ」という品種である。
学名:Gomphrena globosa


★爽やかな季節迎えて千日紅
 ピンクの頬をずらり並べて


千日紅(センニチコウ)2
千日紅(センニチコウ)3

秋の紅花サルビア(アキノベニバナサルビア)


秋の紅花サルビア(アキノベニバナサルビア)はシソ科サルビア属の落葉低木である。
原産地はメキシコである。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は卵形で、縁はなめらかである。
葉は互い違いに生える(互生)。
別名をオータムセージ(Autumn sage)ともいい、秋に花を咲かせるイメージがあるが、わが国での開花時期は6~10月である。
花径2センチくらいの唇形をした赤い花を咲かせる。
なお、セージ(sage)というのはサルビア属の英名である。
チェリーセージ(Cherry sage)という名でも親しまれているが、元々のチェリーセージは'Salvia microphylla'という種類のものなのだそうである。
'Salvia microphylla'のほうは、花(花冠)の内側のつけ根付近に突起物があり、葉がざらついている。
写真は6月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Salvia greggii


★この色は血の色なりとタップ踏む
 ラテンのリズム聞こえるようで


秋の紅花サルビア(アキノベニバナサルビア)2

午時花(ゴジカ)


午時花(ゴジカ)はアオギリ科ゴジカ属の多年草である。
園芸上は一年草として扱う。
原産地はインドである。
インドから東南アジアの熱帯地方に分布し、田や水辺に生える。
葉が茶の代用品として飲用されている。
日本へは江戸時代に、薬用・観賞用として渡来した。
名の由来は、午の刻(午前11時~午後1時)に咲くというところからきている。
一日花だが、次々に開花する。
中国名は「夜落金銭」である。
草丈は60~200センチくらいになる。
茎は直立する。
葉は幅の広い披針形(笹の葉のような形)で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~10月である。
葉の脇に花径3センチくらいの赤い花をつける。
写真は9月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Pentapetes phoenicea


★次々と咲かせ花散る定めなら
 赤く咲きたい午時花の願い


午時花(ゴジカ)2

千日小坊(センニチコボウ)2


千日小坊(センニチコボウ)はヒユ科アルテルナンテラ属の多年草である。
原産地は南アメリカである。
日本へは園芸用として導入され、庭植えや鉢植えにされている。
草丈は30~60センチくらいになる。
葉は楕円形である。
開花時期は9~11月である。
赤紫色のとても小さな花をつける。
花自体は小さいが、花の少なくなる季節に咲くので貴重である。
写真は10月に清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Alternanthera porrigens


★小坊主にたとえられしか赤い花
 秋の庭先千日小坊


千日小坊(センニチコボウ)

ブルーキャッツアイ


ブルーキャッツアイはゴマノハグサ科オタカンサス属の多年草である。
ブルーキャッツアイはニックネームで、オタカンサスの名でも流通している。
青紫色の花弁と真ん中の白い斑を猫の目に例えたものである。
原産地は南アメリカである。
草丈は50~80センチくらいになる。
開花時期は10~11月である。
花は茎の先につき、茎が伸びながら次々に花を咲かせる。
写真は10月に大船植物園で撮った。
学名:Otacanthus caeruleus


★猫の目に例えられたる花姿
 秋の花壇に彩り添えて

菫岩桐草(スミレイワギリソウ)


菫岩桐草(スミレイワギリソウ)はイワタバコ科ペトロコスメア属の草本である。
原産地は中国である。
雲南省西北部から四川省西南部にかけて分布し、3000メートル級の高山に分布する。
菫(スミレ)に似た花とセントポーリアに似た葉を持ち、栽培も容易で人気が高まっている。
ペトロコスメア・フラッキダの名でも流通する。
葉には裏表に粗毛が目立つ。
開花時期は9~10月である。
写真は10月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Petrocosmea flaccida


★遥々と高い山からやって来て
 涼を伝えるフラッキダの花

蝦夷竜胆(エゾリンドウ)


蝦夷竜胆(エゾリンドウ)はリンドウ科リンドウ属の多年草である。
北海道から本州の近畿地方にかけて分布し、山地の草原などに生える。
草丈は20~90センチくらいになる。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の色は粉っぽい緑色である。
茎は赤みを帯びることが多い。
開花時期は9~11月である。
茎先や葉の脇に長さ3~5センチの青紫色の花をつける。
花の色は、普通の竜胆(リンドウ)よりも濃い。
花は筒形で先が5つに裂け、日が当たると花の先の裂片が開く。
花の中には真ん中に花柱(雌しべ)があり、その周りに5本の雄しべがある。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Gentiana triflora var. japonica


★透き通る青が眩しき立ち姿
 蝦夷竜胆は気品に満ちて


蝦夷竜胆(エゾリンドウ)2