ネリネ


ネリネはヒガンバナ科ネリネ属の多年草である。
原産地は南アフリカで、主にイギリスで品種改良をされた。
日本へは大正時代の末期に渡来した。
名はギリシャ神話の海の女神ネレイデスにちなんでいる。
英名をダイアモンドリリー(Diamond lily)という。
彼岸花(ヒガンバナ)に似ているが花茎が中空ではなく、花もやや小さい。
また、花が咲くときに葉も出ている。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は線形で、翌年の初夏まで残る。
開花時期は10~12月である。
1本の茎に10輪くらいの花がつく。
花びら(花被片)には光沢があり、花径は5~6センチくらいである。
花の色は白、ピンク、赤、朱色などがある。
花もちがよく、切り花などによく使われる。
写真は10月下旬に鎌倉市の大船植物園で撮った(植栽)。
学名:Nerine spp.


★すっと立つネリネの花は色づいて
 北の風にもひるむことなく


ネリネ

明月草(メイゲツソウ)


明月草(メイゲツソウ)タデ科イタドリ属の多年草である。
虎杖(イタドリ)の高山型で、山地や山麓に多い。
富士山では五合目以上の高さの高山荒原帯で多く見られるという。
名の由来は、お月見のころに花をつけるところからきている。
草丈は150~200センチくらいになる。
開花時期は7~9月である。
花の色が紅色を帯びる。
写真は9月に筑波実験植物園で撮った。
学名:Reynoutria japonica f. colorans


★ほんのりと紅をさし咲く明月草
 月の明かりを待つかのように


明月草(メイゲツソウ)2

酔芙蓉(スイフヨウ)2


酔芙蓉(スイフヨウ)は芙蓉(フヨウ)の園芸品種である。
アオイ科フヨウ属の落葉低木である。
暖地に生え、観賞用に栽植される。
八重咲きの品種が多いが、一重のものもある。
樹高は1~5メートルくらいになる。
開花時期は7~10月である。
花は五弁の一日花で、花の色が朝は白、午後は桃色、夕方は紅色に変化する。
写真は9月に小石川植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Hibiscus mutabilis cv. versicolor


★ねえあなた凭れかかって酔芙蓉
 絡むつもりはないけど少し


酔芙蓉(スイフヨウ)

桜蓼(サクラタデ)2


桜蓼(サクラタデ)はタデ科イヌタデ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、水田や水辺の湿地に生える。
草丈は50~100センチくらいである。
茎は直立する。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~10月である。
雌雄別株である。
長い花穂を伸ばして、淡い紅色の花を咲かせる。
ただし、花びらに見えるのは萼である。
雄花は8本の雄しべが花柱(雌しべ)よりも長い。
雌花は花柱(雌しべ)が長い。
名の由来は、蓼(タデ)の仲間で桜(サクラ)に似た美しい花をつけるというところからきている。
写真は9月に箱根湿性花園で撮った。
学名:Persicaria conspicua


★小さくてピンクの小花可愛いね
 水辺が好きな桜蓼咲く


桜蓼(サクラタデ)

田村草(タムラソウ)2


田村草(タムラソウ)はキク科タムラソウ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の草原などに生える。
草丈は30~150センチくらいである。
茎には多数の縦線があり、上方で疎らに枝分かれをする。
葉は大形の細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)
葉は羽状に深く切れ込むが、刺がない。
開花時期は8~10月である。
茎先に紅紫色の花(頭花)を上向きにつける。
花は薊(アザミ)によく似ている。
舌状花はなく筒状花だけで構成される。
花の下にある総苞は細長い三角状である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名 Serratula coronata var.insularis


★薊かとふと思わせる田村草
 棘はないよと笑み送られて


田村草(タムラソウ)

大弁慶草(オオベンケイソウ)2


大弁慶草(オオベンケイソウ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草である。
原産地は中国東北部、朝鮮半島で、日本へは明治時代の中期に渡来した。
各地で栽培され、園芸用として市販されている。
弁慶草(ベンケイソウ)に比べて花の色がやや濃く、雄しべが花弁より長い。
草丈は30~80センチくらいである。
多肉質で卵形をした葉はやや帯粉し、緑白色をしている。
開花時期は7~11月である。
肉厚な葉の上に、濃い桃色や淡い桃色の花を咲かせる。
写真は9月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Hylotelephium spectabile


★君のため咲いていたいよいつまでも
 叶わぬとてもいつか再び


大弁慶草(オオベンケイソウ)

赤花(アカバナ)


赤花(アカバナ)はアカバナ科アカバナ属の多年草である。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、山野の湿地に生える。
草丈は20~70センチくらいである。
葉は披針形(アカバナ)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~9月である。
茎の上部の葉の脇に淡紫紅色の小さな4弁花を十字形につける。
花びらの先は浅く2つに裂ける。
雄しべは8本、雌しべは1本である。
名の由来は、秋に葉や茎が赤く染まることからきている。
写真は9月に信州の白馬親海湿原で撮った。
学名:Epilobium pyrricholophum


★茎も葉も色づき見せる赤花は
 秋の訪れ知らせるように

赤花(アカバナ)2

狐の孫(キツネノマゴ)2


狐の孫(キツネノマゴ)はキツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草である。
本州から九州にかけて分布し、野原や道端などに生える。
草丈は10~40センチくらいである。
茎は根元の部分が地を這い、よく枝分かれをする。
葉は長めの楕円形で、向かい合って生える(対生)。
茎にも葉にも下向きの短い毛が生えている。
開花時期は8~10月である。
枝の先に花穂をつけ、薄い紅紫色をした唇形の花をつける。
花の真ん中には白い星形の模様が入っている。
名の由来は、花穂の形を孫狐のしっぽに見立てたものといわれるが、花が孫狐の顔に似ているからなど諸説があるらしい。
乾燥させると腰痛、風邪などに薬効があるとされており、清の時代には目薬としても利用されたという。
写真は9月に小石川植物園で撮った。
学名:Justicia procumbens var.leucantha


★騙す気はないけどちょいと騙されて
 狐の孫は見習いだから


狐の孫(キツネノマゴ)

谷麝香草(タニジャコウソウ)


谷麝香草(タニジャコウソウ)はシソ科ジャコウソウ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の林下や谷間に生える。
草丈は50~100センチくらいになる。
茎は紅紫色を帯びていることが多い。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、麝香(じゃこう) の香りがする。
開花時期は9~10月である。
葉の脇に紅紫色をした唇形の花を1~3個つける。
近縁種の麝香草(ジャコウソウ)によく似ているが、花の柄が長い。
写真は9月に箱根湿性植物園で撮った。
学名:Chelonopsis longipes


★横向きに唇つんと突き出して
 紅紫の谷麝香草

羽衣縷紅草(ハゴロモルコウソウ)2


羽衣縷紅草(ハゴロモルコウソウ)はヒルガオ科ルコウソウ属の蔓性一年草である。
丸葉縷紅草(マルバルコウソウ)と縷紅草(ルコウソウ)との交配種なのだそうである。
葉は羽状ではあるが縷紅草(ルコウソウ)よりも幅が広い。
開花時期は8~10月である。
細い筒状で上方が浅く五裂する真紅の花をつける。
写真は10月に大宮公園の近くで撮った。
俳句では縷紅草が夏の季語である。
学名:Ipomoea × multifida


★天に向け真っ赤な花を突き上げて
 羽衣縷紅は陽気な姿


羽衣縷紅草(ハゴロモルコウソウ)