垣通(カキドオシ)2


垣通(カキドオシ)はシソ科カキドオシ属の蔓性多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、道端や草地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリア東部にも分布する。
草丈は10~25センチくらいである。
夏になると蔓を1メートル以上も伸ばす。
蔓が垣根の下を通り抜けるというのが名の由来である。
茎につく葉は腎臓形で丸く、周りには細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎に連なった葉の形から連銭草(レンセンソウ)の名もある。
開花時期は4~5月である。
葉の脇に淡い青紫色の花をつける。
長さ15~25ミリくらいで唇形をしており、紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)などに似ている。
疳取草(カントリソウ)の別名もあるが、これは子どもの疳の虫を取るのに使われたということに由来する。
写真は4月に神奈川県南足柄市の足柄森林公園「丸太の森」で撮った。
学名:Glechoma hederacea var. grandis


★可憐なる姿を見せて垣通
 やがて来る夏ひた待つように


垣通(カキドオシ)


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