クルミと食文化 | ひだまり 日常生活

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日記を書くことで考えを整理したり、気づいたことを記しています

                

クルミの資料に目を通していたとき、ふと食文化が発展した理由は何だろうと考えました。

▽ おいしいもの、珍しいものが食べたいという欲求や道楽心

▽ 風習と合わせて広めよう、土用の丑の鰻のように理由をつけて売り出してやろうという商売根性(商魂)

▽ 生きるために試行錯誤した調理方法や保存の工夫

クルミに関しては最後の理由が当てはまるのではないかと思います。
というのは、資料によるとクルミは栄養価が高く貯蔵性に優れているため、飢饉に備える救荒作物として栽培された経緯があるからです。
北日本に伝わる「くるみ味噌」や「くるみもち」の郷土料理はその名残だそうです。

必要性から生まれたものには、昔の人の思いが込められています。
そして、人々がどうにかして食料にしよう、保存しておこうと工夫されたものには、無意識に伝えるというエネルギーが働いているのかもしれません。

単に特産物を入れた土産物が軽薄に感じられるのは、その成り立ちに違いがあるからでしょう。


私的なことになりますが、商品について考えるときは、お客様の心理や傾向を冷静に観る視点が必要と言われています。
けれども、私はすぐに昔の人が考えたものと同じくらい人の心に働きかけるものをつくってみたい、と思い上がってしまうのです。

これは感情になるのか主観なのか分からないのですが、この気持ちが出た瞬間に考えが現実路線から離れてしまう、そのような気がします。







※16~17世紀のヨーロッパでは身体部分に類似した植物を処方する「象形薬能論」という学説があったそうです。
脳の形に似たクルミは頭部疾患の治療や知能の向上、感情の沈静を期待して使用されていたとのこと。
また、中国でも「似類捕類」といって似たものは似たものを補うとされて、クルミは割り方によっては心臓に似ているので、心臓によいと考えられていました。