小さな不信 | Kanchiの日常

Kanchiの日常

Muna-ko-mami(通称Kanchi)の日常を綴った日記。仕事から娘の学校、たわいない日々の出来事等。ストレス発散はこのブログのもう一つの目的かも。

校長との約束の時間に学校へ娘と行くも。校長は急用が出来たとかで来れないと言う。経理の人が校長に電話したのだが、なんでも来週始めに学年会議を開き、うちの娘の問題についてどうするか話し合うという。その結果を電話で伝えると言う事であった。まあ約束の日に会えないというのはネパールでは日常茶飯事なので驚かないが、来週まで待たないと対策が立てられないのはちょっと憂鬱であった。

気を取り直して職場へ向かう。早いのでまだ誰も来ていない。まあそのうちRBが来るし、RKはまだフィールドなので今日一日二人だけでこの部屋で仕事が出来ると思うとルンルンなのだが、10時を過ぎても彼はやって来ない。おかしいが、きっと昨日2009年分のフィールドに配布するダイアリーを印刷注文すると言っていたのが昨日間に合わなかったのだろう、その事で印刷所へでも行っているのだろうと想像し、そのうち遅れて来るだろうと思っていた。だが来ない。11時になっても、12時になっても来ない。これはおかしい、何かあったんだきっと、と思う。


今日のメインの仕事は昨日の続きのプレゼンテーションのPPを完成させる事。HIVセクションのR君、ODS氏の部下P君の二人と仕上げをする。R君のコンピューターの調子が悪く、なかなか上手くレイアウトが出来ない。こんな時は我々はいつもRBに頼っているので(彼はコンピュータがシステムエンジニア並みに解るので)誰もどうしていいかわからない。困ったものだが私自身コンピューターは苦手で、前の職場で2度もトレーニングに参加するも全然覚えられていないのだった。きっとセンスが無いのだろうと思っている。


そこへS氏が来て、コンテンツが出来上がり、レイアウトだけを残す段階でおい、ちょっと俺にやらせろ、という。P君が席を譲るとS氏はプレゼンテーションの場数を踏んでいるのに関してはトップだけあって、ここをこうした方がいいとか言いながら、スライドを直し始めた。初めてS氏がスライドを作るところを見たが、さすが上手い。アニメーションを取り入れたりして同じ事を見せるのにしても、見栄えが良いものに仕上げる術を知っているのだ。感心する。ニューデリーの某国連オフィスのインド人スタッフよりもこのネパールの片田舎のNGOのプロジェクトのオフィサーのほうがよっぽどPPを上手く作れるとは。ネパール人を見直す。


そこへ新しいプログラムのスポンサーである団体より電話が入り、11日のプレゼンテーションは10日の交通ストライキの為、10日に変更すると言ってきたのだ。 どうする?S氏以下、P君、及びR君。S氏は自分は行かないが、後の若手2人をどうやって明日の夕方までにPyuthan へ送り込めるかについてとっさに判断しなければならないのであった。しかしそこは影の大物S氏らしく、全く動じた様子を見せず、上司Bもまだカトマンズから帰って来ていないのだが、階下へ長距離の外線電話をかけに行ったと思うとしばらくして戻って来、「これからすぐにPRはDangへバスで向かうように、と指示した。Dangでカトマンズから来るPyuthan行きのバスに乗り換えれば夜にはPyuthanへ着ける。バス会社に電話して、そのバスに5時までDangで待っていてもらうように言ってあるから大丈夫だ。万が一バスが居なかった場合は、ジープを借り切ってでも今日中にPyuthan 入りしろ。今から家に戻って荷物をまとめて、すぐに行け。」と言った。うむを言わせないものがあった。またしてもR君はぶつぶつ口の中で言っていたが従わないわけに行かない。机上の電話を取り、衣類をかばんに詰めておくように、それと今すぐ帰ってすぐ又出て行くからからお茶を用意しておけ、と奥さんに指示するのだった。新婚の奥さんはさぞかし驚いたことであろう。だってきょうはショッピングに行くはずだと昨日から決まっていたのだから。P君も又、ため息をつきながら、ODの部屋へ行く途中、今日の予定はめちゃくちゃだ、とS氏に聞こえないよう小声でつぶやいていた。


残ったS氏と私はいそいでスライドの仕上げをし、出来立てを二人のペンドライブにセーブして持たせた。観念した目でP君が私を見つめ、無言でナマステをし、出て行く。フィールドで仕事をする者の宿命と思って乗り越えてくれ、若者よ、と背後からエールを送る。そうやって彼らは逞しくなって行くのだ。

S氏はあちこちに電話をして二人の出張のための連絡を取っていたが、その中で、「RBは今日は休んで田舎へ帰っている、携帯にもかけたが連絡がつかない」と言っているのを聞き、私は、今頃になって(もう帰る頃になって)今日RBが休暇を取っていた事を知ったのであった。いささかショックであった。昨日は何も言っていなかった。しかも明日はUSAIDの車で別の用事でPyuthanへ行く事になっており、けさUSAIDから電話があったばかりだ。何も知らない私は、RBは今日は出てくるはずになっている、と答えてしまっていた。S氏はRBから休むという電話をうけたのであろうか?同じ部署の私には言わずになぜ?RBに対する不信が私の中に沸き起こる。

何があったのかはわからないが、とにかくRBは昨日から実家に帰っているのだ。S氏にだけ連絡して、私をツンボ桟敷において。あんまりではないか?あすからPyuthan へ行くのかどうかは知らないが、どっちみち私には関係ない。上司Bは知っているのかどうか分からないが(RBが休んでいる事を)、私がどうこういうべき事じゃないし、気にしてみたところで何の特にもならないのでこれ以上RBが休んだ事を詮索しないことに決めた。

今日は金曜日で3時終わりなので、早く帰って魚でも買って、Fish &Chips でも作ろう、と3時5分前に家路についたのだった。