汽車旅行顛末記(その1) | Kanchiの日常

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Muna-ko-mami(通称Kanchi)の日常を綴った日記。仕事から娘の学校、たわいない日々の出来事等。ストレス発散はこのブログのもう一つの目的かも。

デーラドゥン旅行前日、帰る頃上司Sに呼ばれ、お前のチケットを見せてみろと言われる。彼によるとこのウエイティング番号では列車には乗れないだろうという。だったらなぜ予約センターはこれを私に売ったのか?どうやらインドではウエイティングのチケットが買えたからといって乗れるわけではないらしい。当日コンファームという手続きを行い、そこで乗れそうかどうか初めてわかるというシステムだ。SのアシスタントAも、この番号を見ると(92番)コンファームが取れる確率は極めて少なく、立ったまま乗車できるかどうかもわからないという。上司Sはキャンセルしてバスで行ったらどうかと提案。でも姪がとてもバスに弱く、すぐに酔ってしまうので6時間という道程を考えるとそれは出来ない。Sは、お前は外国人なんだから外国人専用の予約コーナーに行けばもしかしたらなんとかなるかも知れないと言った。


旅行当日、私はその外国人専用の予約コーナーにいた。受付に行くとパスポートを見せろという。しかし私はパスポートのコピーしか持っていなかった。受付のおばさんはルールを書いた壁の掲示を指して、ここにパスポートのオリジナルが必要と書いてあるのが見えないのか?と言った。それでも私はここで何とかしなければもうデーラドゥンに行けなくなると思い、コピーで何とかならないか、それに私は職場が発行したIDカードも持っている、としつこく食い下がると、予約係の男性のところへ行って聞いてみろという。でもその男は、首を振って、あなたはインドで働いており、6ヶ月以上住んでいる。観光客ではない。ここは観光客だけにしかサービスを提供していない、というのだ。そのような事は上司Sは言わなかったのでさらにその男性に交渉を試みる。“私にはここのサービスを利用する事が出来ないとあなたは言うのか”、と少々詰め寄るように言うと、困って、チーフの所へ行け、と言った。


チーフは中年の女性だったのだが、私はパスポートをコピーしか持って来なかった事や職場の上司が私は外国人だからここのサービスを利用できるはずだと言った事などを述べた。相手にしゃべる間を与えると不利になると思い、一気にまくしたてた。最後に、もし私がここでチケットを買う事が出来ないというのがここの規則なら仕方ないけれど、一つだけお願いがある、私の乗りたい列車に空席があるかどうか見てもらえないだろうか?と言ってみた。すると彼女はコンピューターで検索してくれ、あなたの買った切符の列車はとても込んでいてもうダメだが、夜行の便に2つだけ空席がある、という。ここでなんとかしないと行けなくなってしまうと感じた私は、どうしてもそれが欲しいのだと言ってみた。

すると彼女は私に申込書を渡しながら、早くこれに記入しなさい、2席しかないんだから、誰かが買ってしまったらおしまいだよ、という。私は夢中で記入し、支払い窓口でお金を払い、ついにチケットを手にすることが出来たのだった。チーフの女性は自らコンピューターを操作して発券の手続きをしてくれ、又私の買っていたウエイティングのチケットのキャンセルの仕方も教えてくれた。これはここでは出来ないので、一般の窓口へ行き、するように言われた。夜行の時間まで大分あったのでこれも無事済み、全額は戻ってこなかったが7割くらい払い戻してくれた。

私はチーフの女性に丁重にお礼を言ってコーナーを後にした。多分チーフは、規則には合わないが、私が困っているのを見て、例外を黙って認めてくれたのだろう。本当に嬉しかった。あれほどインターネットで調べた時は空席が無かったのに、やっぱり外国人の為に何席かは別に確保してあるのだろう。普段はボロかすに言われていて(上司Sは口が悪い)、めったに感謝などしない私もこの時ばかりはSの助言をありがたいと感じた。


夜行列車はデリーの別の駅、オールドデリー駅から出るので私達はニューデリー駅からそこへ、リキシャーで移動した。

予想外に夜行列車の旅が出来る事になり、なんだかワクワクして来たのだった。