はろー。
<前日のレビュー>
・グループC アルジェリアVSスロベニア(0-1 コレン)
米英への挑戦権を獲得したのはスロベニアでしたね。ゲーム全体の出来は双方とも良くはなかったですね。
ワールドカップって感じの堅くて動きの少ない、両者の気持ちが逆の方向に出てしまった典型的なゲームでしたが、
絶対3ポイントが欲しい中で、どんな形であれ(別にキーパーを責めているわけではありません。90分通しての貢献度は計り知れない)点を取ったキャプテンのコレンはさすがでした。彼がゲームを作るチームですが、完全に守備に回って高い位置でボールを持つことができていなかった分、素晴らしいゴールでしたね。
アルジェリアは次イングランドです。ガチで3ポイントを取りに来るイングランドに対して、目覚めることができるか。2シャドーはなかなか機能していたと思います。
ただ、交代で入ったゲザルの2枚カレー退場は不必要でした。
・グループD セルビアVSガーナ(0-1 ギャン)
屈指の好カードという前評判通りの、素晴らしいゲームでした。やっぱり守備がしっかりしているチーム同士の対戦は、切り替えが速いので観ていて本当におもしろいし、勉強になる。
ガーナはセルビアの強力な両サイドハーフのヨバノビッチとクラシッチを中盤が連動したプレスとサポートを繰り返すことで、孤立させることに成功して、ジキッチの高さと、彼らのサイド攻撃を機能させなかった。これが勝利の要因だと考えます。
もともとエッシェンがいたアフリカ予選や、ネーションズカップから4-1-4-1の布陣を敷いていましたが、スタメンの顔触れは意外でした。ベテランで名前の通ったアッピアやアモアー、ムンタリがベンチスタート、代わりにスタメンに入ったボアテンク、アサモア、タゴエ、アユーが素晴らしいハードワークでしたね。
何よりアンカーのエナン。彼は本物でしたねー。エッシェンの穴を中盤の4人全員が連動することで、埋めるどころ越えてしまった感があります。
ガーナは間違いなく来ると思います。次はドイツとですが、喰ってほしいです。
セルビアは、サイドハーフとジキッチの高さを活かすためには、やはりボランチのスタンコビッチとミリヤシュがどれだけ高い位置で絡めるか。アナンの脇や裏を突きたかった。
そしてイヴァノビッチとコラロフの両サイドバックの上がりを促進できるかだと思います。
守備はやはり素晴らしいので、あとは攻撃がかみ合ってくれば、タレント揃いですから、爆発する可能性は十分あると思います。
あ、ゲームとは関係ないですけど、セルビアの国旗が初めてワールドカップで掲げられたこと、私のようなアマちゃんには語る権利などありませんが、大変感慨深かった。
・グループD ドイツVSオーストラリア(4-0 ポドルスキ クローゼ ミュラー カカウ)
おいおいって感じですよ。豪州はやる気あったんですかねぇ。
別に日本ほど意味の無いチェイシングはしなくていいんですよ。でもパスコース限定するくらいのプレスはかけなきゃ。
しかも最終ラインはかなり高い位置を保ってるのに、出し手に対してのプレスが甘いので、ラインの裏に広がるまさにゴビ砂漠並みの広大なスペースをぽんぽん狙われて、それが90分続きましたー。さようならー。
チームとしての共通理解がないのは、4年前のわが国を観ているようでした。
多分前線の選手と後ろの選手とで考え方がまるっきり違ってたんでしょうな。
しかもケネディとキューウェルはなぜか出ないまま終わったし、ピムの意図が知りたい。
ドイツの出来を、このゲームだけで評価するのはあまりにも安易だと思いますが、それを差し引いても、相当いいチームだと思います。
バラックがいない方が逆に、役割分担を全員で分け合って、全員で組織的にプレーできるのでいいかもしんないですね。彼は良くても悪くてもピッチ上の王様ですから。シュバインシュタイガーもケディラもバランス良くタスクを分け合ってた。
エジルは昨日のレビューでも書きましたが、非凡な所を見せてくれましたねー。ロデイロは捨ててエジルにぞっこんでいこうかなとおもうくらい
ダイスラーを彷彿とさせる天才肌ですね。ファンタジスタってやつです。しかもパス出すだけじゃなくて自分も抜け出してゴールに向かうことができる、ロベルト・バッジオを観ているようでした。これは大げさか。
あと、キャプテンに就任したラームが絶好調でゲームに入れたのも大きいですね。後ろからのビルドアップの大半は彼から始まりますからね。まさに世界最高峰のサイドバッカー。ブラジルのマイコンとは全くタイプが違うけど。
エジルに、ケディラに、ミュラーに、バドシュトゥバーに、マリンに、クロースに、
22歳以下で半端ないタレントがそろっているドイツ。4年後のブラジル大会、すごいことになると思います。
みなさん4年後、「あぁそういえば亮がドイツすごいことになるって南アの時言ってたなぁ」って思うことになると思いますよ!!笑
あとケーヒルのは一発レッドは厳しすぎる。足ひっこめてるし。ファールされたシュバインシュタイガーも、あの判定は厳し過ぎた。イエローで十分だったと言っているし。
<今日のレビュー>
対戦カード(シミュレーションの結果)
・グループE オランダVSデンマーク(2-1 スナイデル ファン・ペルシ、ダニエル・イェンセン)
両チームとも、攻撃での核となる選手が出場しないようです。ロッベンもベントナーですね。
オランダはウインガーというか、サイドハーフの選手層は世界最高レベルの厚さですから、心配はないと思います。
デンマークは間違いなく守備的に、まずは守って1ポイントという戦い方で来るのは間違いなさそうなので、オランダは強固なブロックを破っていくようなゲーム展開だと思われます。
ほぼオランダの攻撃一辺倒になるかと思います が
ジオの裏のスペースを突いたカウンター、これはもう世界中の共通認識ですよね。とりあえずここを狙えという。
そこをロンメダールががんがんいけると、もしかしたら面白いゲーム展開になるかも…
まぁ日本人としてはオランダにはしっかり勝ってもらって1位で通過してもらいたいですよね。ここに関しては番狂わせはマジでいらないです。しっかり勝ってくれよ!オランダ!
・グループE 日本VSカメルーン(1-2 遠藤、マクーン エトー)
さて、決勝戦ですね。
大和魂をみせてくれ。俺も本気で応援します。
今まで日本代表の戦術についていろいろ書き連ねてきましたが、まぁ今できる最大限の準備はしたはずです。
あとは信じるだけです。
前半0-0で後半を迎えられたら、十分希望と可能性がある。苦しいかもしれないけど、高い位置からプレスをかけ続けて、相手の個を分断させて、焦らせてやりましょう。そうすれば、勝てる。
玉田のゴールで勝ちます。まぁ誰のゴールでもいいですけど、玉田が決めてくれたら泣いてしまいます。
エトーは当たり前として、エマナとマクーンにも同様の注意が必要です。
誰が1トップで出ようと、いくら本田が1トップとして活きないと叩かれても、俊輔が出ても出なくても、中盤の人数が4人でも3人でも、楢崎じゃなくて川島でも、
信じるのみ!魂をブルーム・フォンテーンに送りましょう。勝ちますよ。きっと。いや、必ず。
・グループF イタリアVSパラグアイ(2-1 ディ・ナターレ2、バルデス)
イタリアはピルロが間に合わないということで、ゲームを作る選手がいないのですが、おそらくピルロの代わりに出るであろうフィオのモントリーボがその役割を担いつつ、デ・ロッシもそこに絡んでくる形でしょうか。
基本的にお年寄りばかりなので、初戦はなかなか乗ってこないでしょうね。おそらくイタリアがボールをキープする展開になることは容易に予想されるので、
イタリアが乗り切る前に、持ち前の堅守速攻から、強力2トップのバルデスとサンタクルスを中心にカウンターをしかけていく形でしょうか。ウルグアイと同じで超南米風の一見面白くないサッカーですけど、俺は好きです。笑
パラグアイが先制するようなことがあると、…って感じですね。
個人的に注目はデ・ロッシと、ピルロの代わりに入る選手です。
ガットゥーゾや最終ラインやカモラネージやディ・ナターレやジラルディーノは…
もう見飽きた?笑
今日も世界のフットボールを楽しみましょう。