シンディローパーはロックじゃない | 双極性障害II型~買い物リスト書いても忘れる人

双極性障害II型~買い物リスト書いても忘れる人

こんにちは!
→トラウマからのPTSD
→15歳で大うつ発症
→40代で初のメンクリ受診
→うつ診断から
→ snri で躁転しました

→現在は双極性障害2型の診断です

アラフィフ
指定難病を持っています
猫2匹と犬一匹夫一人の5人家族です(・∀・)丿

10代のワタクシに対する親の態度は

父:支配
母:憎悪

両親共通:無関心

でした


単なる無関心であってくれればどんなによかったかと思うのですが

ベースに無関心があり

その上に

支配欲憎悪があるのですから

こちらとしては

本当に大変です



大人になって弟と話した時

ワタクシたち姉弟は

「家にいてほっとしたことなど一秒たりともない」

という点で意見の一致をみました



いつ何時

厄災が振りかかってくるかもしれぬ

という

緊張と隣り合わせの毎日



それがワタクシたちの当たり前の日常でした




ところで

ワタクシの通った学校にはダンス部というものがありました


学園祭で披露されるダンス部の演目は

体育館に立ち見が出るほどの人気です

まさに学園祭の華!



演目の内容は年ごとに変わっていましたが

最後の締めは毎年同じ



部員全員が舞台に上がって

シンディローパー

Girls just wanna have fun

に合わせてダンスを踊るのです

圧巻でした




この学校には

中高合わせて6学年

その1学年に少なくとも一人

ひと目で摂食障害とわかる生徒がおり


クラスに数名は

親に放置されている生徒がおり

時には目の周りに青あざを作って(それを眼帯で隠して)登校してくる生徒がおり


しかしお金に困っている家庭は一つもなく

むしろ裕福であるのが普通でしたが


なぜか

家庭環境に悩む生徒は多かったと思います



学園祭の最終日

そのフィナーレを飾る

ダンス部の演目



そこに響き渡る音楽は

Girls just wanna have fun



シンディローパーは奇をてらった

衣装とメイクで

体をブンブン揺らし

オレンジに染め上げた髪を振り乱して

歌います



日本語にすると歌詞はこんなです



夜おそくに電話がなると

パパが怒鳴なるの

「将来どうするつもりなんだ」って


ママが言うの

「いつになったら真面目になるの」って



パパとママの言葉をうけて

歌の中の女の子

こう返します



女の子だって楽しみたいのよ

ただ楽しみたいの



アホですか!
※個人的感想です(;^ω^)




この歌詞の世界には

親の理不尽に対する

子供の回答はありません



派手な衣装やメイクが

逆に

女の子の無力感や諦め際立たせている

ようにも感じます



親の抑圧に対して

子供は

反抗することもできず

具体的な解決策を持つこともできず


「女の子だって楽しみたいのよ」

と歌うしかない



それがこの時代の子どもたちの立ち位置だったんだと思います



バブルというあのきらびやかな時代

大人たちは一体なにに苛立っていたのでしょうか



体育館いっぱいに

大音量で流れる

Girls just wanna have fun


それに合わせて女生徒たちが踊る

華やかなダンス

酔いしれる観衆



虐待、暴力、精神疾患

つらい現実を抱え込んで

なにごともなかったように毎日を生きようとするとき



だって女の子だって楽しみたいのよ



この

アホみたいな歌詞

すべてをあずけしまうことが



ある意味

ワタクシたちには

一つの救いになっていたのかもしれないと



大人になった今は

そんなふうにも思えるのでした




おわり


参考