こんにちは、tcmzです。

今回は私が得意とするEarly Rave/Oldschoolのうち、Early Raveのおすすめトラックを紹介します!

Early Raveとは、ハードコアテクノと呼ばれる音が成立し始めた時期(〜1993年頃まで)のモノを指します。
1980年代末期、ヨーロッパではアメリカからアシッドハウスやデトロイトテクノが輸入され大流行していました。
当然オランダでも流行っており、それがオランダ独自の解釈で高速化、激しいサウンドになったモノです。
ボイスサンプリングは下品でうるさい物が好んで使われています。
日本ではレコード会社AVEXによって輸入販売されており、「ロッテルダムテクノ」と呼ばれてヒットしていました。





1.Mescalinum United / We Have Arrived

1990年

一番最初のハードコアテクノと呼ばれる曲。
現在のハードコアと比べると、BPMもずっと遅く展開もサウンドもシンプルなモノになっています。
所謂テクノにも通じる部分もあり、テクノとハードコアが分離し切っていない時期の曲である事を感じさせます。
Mescalinum UnitedことMarc Acardipaneは、この後沢山の変名を使いながらPCPやDance Extacyというレーベルから様々なテイストのハードコアをリリース、2016年現在も活動を続けています。



2. Euromasters / Amsterdam Waar Lech Dat Dan?


1992年

こちらはAlles naar de kloteでお馴染みのEuromastersのデビュー曲であり、ハードコア(ガバ)を語る上で欠かせないレーベル、Rotterdam Recordsのファーストリリースです。
We have arrivedとBPMは同じくらいですが、サウンドは荒々しさを増しOldschoolと呼ばれる時期の音に徐々に近づいています。
尚、トラックタイトルはオランダ語で「アムステルダム?それってどこ?」って意味なので現地では使わない事をオススメします。



3. Rotterdam Termination Source / Poing


1992年

ポインポインというシンセサイザーの音とリズム隊のみという非常にシンプルな構成のトラック。
単調なんですが聞いてる内に癖になる名曲。
オランダのナショナルチャートで1位になったという逸話もあります。




4. Sperminator / No Woman allowed

1992年

こちらもRotterdam Recordsから。
派手なシンセサイザーの音色、扇情的な声ネタがサンプリングされまだまだ荒削りですが徐々にソリッドなテイストへの変化が感じられる一曲。
日本でも当時沢山流れていたようです。




クラシックハードコアのアンセムと言われる曲ばかりですが、歴史を知る一助になれば幸いです。


次回は1993年以降のオススメについて書きたいと思います。お楽しみに。