先月の話なんですがFender GDC-200SCE NAT(エレクトリック・アコースティックギター)の弦高調整を行いました。

 

弦高(弦と指板間の長さ)

 

 

 自分がアコースティックギターを弾く時はローポジションをメインで弾いていました。自分の曲でもハイポジションのソロはありますが、ソッチはクラシックギターの曲でした。まぁ、アコースティックってクラシックギターも含むんですけどね… ここでアコースティックと言ったらフォークギターのことです。

 

フォークギター(『神田川』有名っすよね? 「貴方はもう忘れたかしら 赤いマフラー直管にして 二人で行った土曜の集会…」)

 

ハイポジション(人其々の概念だが自分は10フレット以上かな)

 

 今回のライブでは(まぁ、失敗だったんですけど)クラシックの曲もアコギで弾くことになったので(アコギしか持ってこれなかった)弦高を低くしました。それくらい素人じゃないんだから買った時にしとけよ! って話なんですけどね、あんまり弦高に拘ってなかったんですよ。

 

 理由は自分のファーストアコギ、MOUNTAIN W250Hのギター練習当時まで遡ります。

 

MOUNTAIN W250H

 

 人から貰ったMOUNTAIN(当時中学1年生)でしたが、それまでクラシックギターしか弾いてなかった自分は(クラシックギターはナイロン弦)「アコギの弦(スチール弦)ってこんなに硬いんだ」と、本当に驚きながら練習していました。 

 

 弦が硬かったのは当たり前でMOUNTAINに張ってた弦はエクストラハード弦! そりゃ硬い訳だ… しかもネックなんぞ元々反っていたのが更に反りまくってました。弦の太さとネックの反りって関係あるのか? と聞かれると意外と大ありだったりします。弦の太さでギターのネックにかかる張力は普通の弦で約75kg程度の負荷が掛かるんですね。75kgと言うと芸能人だとニッチェの江上敬子さんとかすかね?

 

江上敬子(どれが江上敬子…?

 

 普通弦の太さで75kgならエクストラハードだとどれくらいなのでしょう? 85kgは余裕で超えるのではないかと思われます。まぁ、そんな感じだったので弦高の高いこと高いこと… ただ当時はアコギに対する知識がなく、アコギはこう言う楽器なんだなと思っていました。そんなモンだから硬い弦と高い弦高で必然的に押さえる力が強くなった。なので当時は指先に針刺しても血が出ない程に皮が厚くなっていました(イヤ、マジで)

 

 それからアコギも色々弾く様になって流石に弦のゲージは分かる様になりました(笑)。アコギでライブハウスのレギュラー持ってた頃は相方と二人でギターアンサンブルをしていましたが、GibsonのJ-160Eの購入前はO.F.Martin(C.F.じゃないぞ!)とMOUNTAINがメインギターだったんです。弦のゲージはミディアムにしましたが、ネック調整は一切していなかった。なので弦高は高いまんま!

 

 先程も伝えましたがソロのある曲はクラシックギターの方でソロ取ってました(確か2人でライブやってた頃は30分のステージなのに最大5本のアコギを使った記憶が…)

 

YAMAHA クラシックギター(当時はYAMAHA)

 

 クラシックギターの方は自分でサドル削って弦高調整してたんで低めの弦高だったので弾き易かったですね(じゃぁ、弦高に拘りはあるのか?)あ、クラシックギターってロッドが入ってないんですよ。今はロッドの入ってるクラシックギターもあるんですが、基本ロッドはありません。

 

サドル

 

 弦のビビリが出て来たんでサドルと弦の触れる所も(サドルに上手く弦を落とし込む意味で)ヤスリかけったっけ…

 

ヤスリがけ

 

 そんな感じで昔は拘りのなかった(アコギに対しては)弦高でしたが、今回はフェンダーのアコギのみでのライブだったので弦高調整に至ったわけです。ここで弦高調整って如何やるんだ? となりますが、普通はトラスロッドと呼ばれるギターネック内に入っている金属の棒を六角レンチで占めたり緩めたりします。するとネックの反りが調整される=弦高も調整されるとなります。

 

トラスロッド+六角レンチ

 

 弦高調整については「ビビリが出ても別に良いか?」程度の感覚で、今より弾きやすくなれば多少ビビリが出ても仕方ない(語弊のある言い方だな…)と割り切ってました。そんなこんなで六角レンチをロッドに刺そうとしました。しかし… 六角レンチがロッドまで届かない! 

 

Fender GDC-200SCE NAT ロッド

 

 ロッドは入っているんです(黒くて分かり辛いが)。自分が使ってるレンチが短い訳でもないんです。L字型六角レンチの短い方だとロッドまで届かないんですよ。この六角レンチ、フェンダーアコギ購入時に同梱されてたレンチっすよ? レンチの長い方だと届くんですけどね、それだと手で回せないからぺンチ突っ込んでロッド回さないといけないんです。ですが、その方法だとギターを弾きながらの弦高調整ができない。弾きながら弦高調整しないとビビリ(弦が抑えているフレット以外にも当たる音)が出た時に戻せませんから。いや、ビビリが出たら一回一回ペンチで戻せば良いんですよ? ただハッキリ言って手間掛かる! 

 

と… 届いた?

 

 確かに最初はペンチ突っ込んで調整したんですけどね。弦が邪魔で上手くロッドが回せないんですよ。しかも結構力入れないと回らない。バキバキッ! とデカイ音が鳴るんで結構焦るんです。しかも力入れてペンチ回すからペンチに触れた部分の弦が痛むんですよ。

 

 弦外して弦高調整しろ? だったら如何やって弾いた時に弦のビビリ調べんだ、あぁん!?(喧嘩腰)

 

 しかし… コレ、フェンダー社のアコギだよな? 設計した人間はギター畑の人じゃないのか? 購入時に付いてきた六角レンチじゃロッドまで届かないんだぞ?

 

六角レンチ

 

 六角レンチはセットで持っていますが、長いVer.では持ってないんで…

 

六角レンチセット

 

 小さい六角レンチなんて使う場面あるのか? と聞かれますが、エレキ系のサドルは小六角レンチで調整します。

 

TRABEN Phonenix 5 サドル

 

 伝聞なんですが天下のマーチン社のギターもロッドが深い位置にあるので専用のレンチ使わないとロッドまで届かないそうです。

 

Headway Guitars/HW-80L

 

 へ〜、そうなんだ!(納得) だったらフェンダー社もロッドまで届かんレンチ入れてよこすなよ!(怒) と、何だか最近クレーマーみたくなってる高見誠です。

 

 仕方ない… サドルの方を削るか… こんなんだったら最初からサドル削ればよかったよ… 如何やらFender GDC-200SCE NATは出荷の時点からサドルは高い(長さね)のが付いてるそうで、早い話が弦高調整は買った側がやってくれ! と言う殿様商売とのこと。 

 

Fender GDC-200SCE NAT

 

 

 先ほどの話に戻りますが、ロッドで弦高調整しようかと思ったのはサドルが適正位置にあった場合が前提だったんですね。深く考えずにロッド回そうと思ってたんで…(サドル見て気付けよとか言わないでね)

 

 マジかよ… 相変わらず一つのことしようとする度に余計な出費が出てくる。今度はサンドペーパー買わんといかんのか… 実家なら腐って糸が引いてる程あるサンドペーパー系なんですけどね。新しく木工用の荒目と細目を買わんとな、万が一削り過ぎた場合を考えて予備のサドルも購入せにゃ… とほほ…

 

サンドペーパーセット

 

サドル

 

 因みにブリッジピンは鉄製に交換しております。この前に買ったライトゲージへ弦交換している時にブリッジピンが折れちまったんです。

 

折れちまったよ…

 

 弦交換は6弦から行うタイプですが(ホントは6→1、5→2、4→3の順が弦交換の正しいやり方)、張り替えた瞬間バキッ! とブリッジピンが折れました。仕方ないと1弦のブリッジピンを使い、後日1弦のブリッジピンを買ってくるか… と次に5弦を張り替えた瞬間にバキッ! と5弦のブリッジピンも折れた。マジか? 連続して折れると思ってなかったし、またブリッジピンが折れたら敵わん! と鉄製に変えたんですね。

 

鉄製ブリッジピン

 音色の違いも考えたんですが、正直大して変わらんだろ? とか思ってました。折れて交換する手間を考えたら鉄製で良いやと考えて鉄製ブリッジピンに変更したんです。

 

 で、肝心の音なんですが… 鉄製ブリッジピンにしたらモロに変わりました。音が確実にドンシャリ音になったんDeath!

 

ドンシャリ(ドン! と響きシャリーン! と鳴る)

 

 何だろう… アコギを弾いてるのにダイレクトに鉄の感触が耳から伝わる感じ、触覚が聴覚に変換されると言えば良いのだろうか? 柔らかいタッチが出なくなったと言えば良いのか? 現状自分のテクニックでは柔らかいも硬いもないだろ! と突っ込まれればソレまでですが。

 

 良く良く考えれば以前フェンダーのパロミノのレビュー時に鉄製サドルだから音がダイレクトに鉄の音とか書いてました。ブリッジピンでも同じ効果が出そうなのは分かってそうなモンですが、分かってなかったんですよ!(逆ギレ)

 

 ドンシャリでも悪くはないかなと思いつつ、唯一の害は自分が最も(ある意味サウンド以上に)大切にしているルックスが… (泣)

 

分かりづらいが金色です

 

 ただこのアコギ、フレット以外の金属パーツは全部金色なんですよ。

 

ペグetc.

 全体的に見れば悪くない! と無理やり自分に言い聞かせております。

 

 弦高調整も一段落し、再びギター練習中のTakamixです。が、なんか下手になったなぁ〜(涙) 次のライブ、ホントに確りやれんのか? 日々是決戦ですな。 

 

おしまい