国へ帰る友人を送るため、早起きをして家を出ました。
普段は気にしないけれど、ふと空を見ると、雲が多めで、
これが彼女にとっての日本最終日の空になるんだなぁと思ったりして。
待ち合わせ場所に現れた彼女は凄い荷物で、
なおさら、送りに来て良かったなと思いました。
そりゃ、3年もいれば荷物も増えるよね。
前回も書いたとおり 、結構あっさり目の彼女は、
そんなに感慨深くなっている様子もなく、いつも通りに笑っていました。
私もなんだか、あんまり彼女が自分の国へ帰ってしまうという実感がなく
でも、これからは、おいしい店見つけたから食べに行こうよ!とか、
~に行ってみようか!とか、
そういうのが言えなくなる距離に行ってしまうんだな、と漠然と思っていました。
今までの話よりも、これからのことをいっぱい話して。
別れ際も、あっさりとした彼女らしく、ハグなどもなく(笑)
私も、なんとなくその場の空気で、いつも通りの言葉をかけるだけでしたが、
彼女が言った
「今までいろいろとありがとう。」
その言葉の一瞬だけは、ふと彼女なりの宿した感情を彼女の目の中に垣間見て、
別れの切なさが通り過ぎた瞬間でした。
何度、自分の国に帰る外国人を見送っても、
いちいち寂しくなっている私。
友人を見送っても、生徒を見送っても。
それでも、私は、日本語教師として、次の生徒を受け入れるだけです。
受け入れるなんて、偉そうだけど、どれだけ日本での生活を
笑顔にさせてあげられるかが、この仕事でもあると思うから、
寂しくなりながら、また会おうねっていう、それこそいつ叶うかわからない約束を
大事にしながら、また新しい出会いを受け入れて。
もちろん、それ以上に彼女や彼らから与えてもらえるものは大きい。
出会った頃、挨拶すらままならなかった彼らが、
挨拶を覚え、文法を覚え、最後は日本語でお礼を伝えてくれる。
こんなに素敵な日常があるから、私にできることなら、出来る限りを返したいのです。
って、まだまだ一人前の日本語教師になるには、なかなかエゴを捨てられない部分が多く
知識不足も相まって、研鑽しなければなと反省の毎日ですが。
彼女を送ったあと、帰り道ふと空を見ると、雲が全部消えて、
晴れ渡っていました。
空が彼女に、日本での生活お疲れさま!って言っているみたいでした。
次は、旅の途中で合流できることを願って。。。
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