
グロイのに…
なんでかな…
映画「28年後…白骨の神殿」
2026年イギリス・アメリカ映画109分R15+
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 ニア・ダコスタ
製作 ダニー・ボイル
出演者 アルフィー・ウィリアム(スパイク) ジャック・オコンネル(ジミー) レイフ・ファンズ(ケルソン) 他
イギリス全土に感染者たちが溢れてから28年後。
暮らしていた島から脱出したスパイクは凶悪なカルト集団に助けられ彼らと行動を共にしていた。
ジミー率いるその集団は生存者を見つけては残虐に殺すことを繰り返していた。
そして医師のケルソンは独自の配合した薬によりアルファーと呼ばれる進化した感染者が回復しつつあることに気が付く。
シリーズ4作目。
前作3作目から続く物語。
今回は感染者の恐怖ではなく生存者の人間の怖さを描く。
ジミーは幼い頃にパンデミックを経験し、母も父も感染者に殺された。
そこから28年後、彼はカルド集団の教祖となり悪魔崇拝者として君臨していた。
まぁ君臨つっても7人の手下がいるだけなんやけどね。
こいつらがまた凶悪凶暴でジミーの言うことはなんでもきく。
洗脳されてるんやね。
その集団に助けられたスパイク。
これなら感染者と闘ってるほうがマシよなぁ。
彼等は生存者を見つけては慈悲を与えると称し皮を剥いだりしている。
こういう世界ではこうなるのもわかる気はするけどね。
ジミーの手下たちもみんな若い。
きっとパンデミック前の世界ってもう記憶にない。
この地獄のような世界で生きてきた子たち。
口のうまい男に洗脳されるのもおかしな話じゃない。
ジミーは詐欺師というよりかは本心から悪魔を信じている。
そりゃそうよな、小さい頃に感染者が父母を殺すのも見てるしその後父が感染者となり凶暴になるのも見てるわけで。
こんなんトラウマなるよな。
そしてそのまま成長したジミーは人を拷問しても罪悪感のない人間に育ってしまった。
必死に生きている生存者の皮を生きたまま剥いで殺す。
ここらへん結構グロイかな。
そしてもう一つ同時進行して描かれているのが医師のケルソン。
彼は彼なりの善意で感染して死んだ人たちの頭蓋骨や骨をくみ上げて塔にしている。
これだけ見ると頭おかしい感じなんだけど、これは彼なりの弔いの方法。
そしてケルソンは進化したアルファーという感染者に鎮静剤を打っている。
アルファーは他の感染者を率いて知能がまだ残っている感じ。
その分他の感染者よりも強いし悪賢いし脅威となる。
その彼をケルソンは鎮静し穏やかに語り掛ける。
なんで殺さないんやろ…とずっと疑問やったけど感染者として見ているから殺さないんやね。
まぁ襲われたら殺すやろけど。
鎮静剤を打ち続けて話しかけることを続けていたけど、もう薬がない。
なので仕方なくそのアルファーを殺そうとするけど、彼が「月(Moon)」と言葉にするのを見て思いとどまる。
そして残り少ない薬を用いて彼を正気に戻そうとする…。
ここらへん医師としての矜持を見せてくれる。
めっちゃ優しくてかっこいい。
そしてケルソンとジミーの出会い。
異様な姿のケルソンが悪魔=自分の父、ではないかと思ったジミー。
話してみると普通の人間だとわかり、自分のために悪魔のふりをして欲しいと頼む。
断れば殺されるとわかったケルソンは悪魔のふりをすることに…。
このシーンがたぶんこの映画の一番の見どころかも。
ケルソンが祭壇で踊るのとか、火を使ったシーンとか幻想的だし悪魔的。
なんかすごかったな。
最初はジミーの言うとおりにしていたケルソンだったけど仲間の中にスパイクがいると知り…。
まぁラストはそうなるだろうな…の展開。
そしてケルソンが治療を施していたアルファーは…。
なんか続編作れそうな感じ。
続編あったら観るだろうな。
ちゃんと面白かった。
そして怖かったわ。人間が。
結構グロイシーン数カ所あるので嫌いな方は注意されたし。
特にアルファーが人を殺して頭ひきちぎったり喰ったりするところはやばい。
極限状態の人間はなんらかに頼りたくなるだろうな。
宗教だったり独自の神や悪魔だったり。
狂信者は怖い…というのが感想で。
今回は感染者より人間のほうが怖いのでゾンビ苦手な方にもいけるかも。
グロイシーンは二カ所くらいだしね。
なかなか面白かった。
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