アメリカ、アリゾナ州のセドナはパワースポットとして有名な場所だが、
もともとはアメリカ先住民の聖地だった場所。だが、今は白人主導のスピリチュアルビジネスが花盛りの観光地になってしまった。
セドナからほど近いエリアに、先住民のナバホ族とホピ族の居留地が広がっている。
わたしは以前、アメリカの大地に根を下ろして、足掛け五年ほど暮らした。
英語を学んで大好きな音楽を聴きマクって、東京にもどったら音楽ライターの仕事をまたやりたいなあ、と軽い気持ちで飛び立ったアメリカ。
まさか、その土地で長男を産むことになるなんて夢にも思わなかった。
しかも、電気もガスもないアメリカの山奥で布張りのアメリカ先住民スタイルのまあるい家に暮らし、マキで玄米をたき、ダッチオーブンでパンを焼き、とうもろこしや野菜を育てて暮らすことになるとは!
だから、わたしにとってのアメリカは、
白人が創り上げた現代文明の頂点たるアメリカ合衆国ではなく、
大自然に畏敬の念をはらい、いのちあるものすべてに感謝を
抱いて生きてきた、アメリカ先住民たちの聖なる大地、という思いが強い。
アメリカ時代の友人が、アリゾナの砂漠のなかに暮らしている。
彼に会うためにアリゾナへ飛んだ。
ホピ族は、二千年以上、おなじ場所に定住を続けた民族で、今も、伝統を守り、観光化を望まないとても保守的な民族だ。
セドナからは、ホピの居留地を巡るツアーもあるが、
ほんとうにアメリカ先住民の守り続けてきたスピリチュアルを感じることは、とうてい観光ツアーではできないだろう。
かといって、ここはなかなかよそ者が単独では足を踏み入れにくい場所だ。
許可なしのカメラ撮影は絶対NG!
とくに、彼らが一年を通して行うお祭りは、ホピの真髄であり、アメリカ先住民のスピリチュアリティを感じることのできる場だが、
ここでは他の観光化されたお祭りとちがって、基本的に先住民族以外は立ち入ることが許されない。
だからといって、ホピの人たちが意地悪で偏屈だとは思わないでほしい。繊細でこころ優しい人たちだ。
ホピのアートセンターとそのお隣にあるレストランに立ち寄れば、
美しい伝統工芸品や、ホピの伝統料理を今風にアレンジした食事が楽しめる。
なにより、アリゾナの大地に立つと、そのスケールのばかでかさに圧倒されてしまう。
メサと呼ばれるテーブル状の台地が、ポツンポツンと砂漠のなかにそびえている。ついそこにみえているメサにたどり着くにも、車でかなり走らなければ着かない。
そのメサの頂上にも集落があり、主にクランと呼ばれる氏族を血統にした親戚達が、ひろい中庭を囲む集合住宅のようなスタイルの家いえに暮らしている。
ホピの人々の主食はとうもろこしと羊の肉。
砂漠の奇跡と呼ばれるホピコーンは、乾ききって雨がほとんど降らない砂漠の細かい粒子のなかから水分を補給して育つ。
サラサラ、カラカラに乾いた砂漠の砂の奥ふかくに水脈があり、その地下水がじわーっと染み出すあたりにタネを埋める。
だから、見た目は非常に背の低いとうもろこしに見えるが、地下深くに根をはりめぐらして、照りつける太陽にもまけずに実をつけるのだ。
ホピは言う。
祈りなさい。感謝しなさい。すべてのいのちにありがとう、という敬いのこころで生きなさい。
多くを望まず、あたえられたものに感謝して
今日を耕し、
明日を夢見て
平坦に見える道を
ただ淡々と歩いていきなさい。
はるばるセドナやホピの土地へ行くまでもなく、
わたしたちはこころに翼をはやせば
いつでも、宇宙とひとつになれる。
感謝の祈り
愛を行いにあらわすこと
それこそがスピリチュアリティ!
次回は、日本のパワースポット、熊野を紹介するよん。










































