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今回の相談 「土下座させたら犯罪になる?」




『以前、衣料品店で従業員を土下座させてツイッターに載せた人が逮捕されたニュースを見ました。この罪が強要の疑いということですが、土下座させただけでも犯罪になるのですか?そもそも強要ってどこまでが強要なんでしょうか?』





Q1:そもそも強要の罪って、どういう事をすると罪になりますか?


 A:人に義務のないことを行わせたり、権利の行使を妨害した場合には強要となります。




Q2:今回は土下座させたことが罪ですか?それともツイッターに載せたことですか?

 A:土下座すること自体義務がないことと言えるので土下座させたことが強要罪になりえます。ツイッターに載せたことで土下座させた事実も証拠として残りましたし、被害者の名誉を傷つける部分もあるので、その点が悪質ということで逮捕まで至ったのだと思います。




Q3:ドラマ半沢直樹で大和田に土下座をさせましたがあれはあくまで約束だから罪にならない?それとも社内の面々の前で土下座させたことは罪?


 A:義務があったかどうかということになるのでしょうが、一応約束していることから義務があったかもしれないということで強要罪の成立まではいけないのではないかと思います。ただし面前でやらせたことがそこまで約束していないと言われると微妙になるかなと思います。




Q4:我々でもやってしまいそうな強要の疑いがかけられる事例はどんなものがありますか?

 A:土下座までいかなくても無理矢理謝らせる行為も強要になりえます。基本的には法律がある以上、多少迂遠でも何か相手にさせたいという場合には裁判所なり弁護士なりの第三者が入ってワンクッション置く必要があります。




Q5:子供レベルでもイジメに繋がるような例も多いと思いますが?


 A:いじめは被害者が嫌なことをさせているという点で強要となる可能性が高いと言えます。ですから最近はいじめを刑法犯として処罰しようという流れもありますが、処罰すればそれでよいのかという議論もあります。



Q6:強要罪ではどんな処罰が?


 A:状況によっては説諭されるだけで済む場合も多いと思いますが、法律上は3年以下の懲役です。





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今回の相談 「同棲相手が浮気したときの慰謝料は?」




『同棲して4年になりますが、先日、彼が浮気をしました。
最近何となくよそよそしいと思い、問い詰めると浮気でした。
結婚はしていませんが、すごく腹が立ち、ちょっとぐらい慰謝料をもらっても
いいのではないのでしょうか?』









Q1:男女間で結婚してないのに、相手の浮気で別れる場合に、慰謝料を求めることはできる?当然できないですよね?




 A:夫婦間で浮気の場合に慰謝料が発生するのは夫婦になった場合、お互いに貞操義務が基本的にはあるからです。ですので単なる同棲では浮気があったとしても慰謝料請求することは難しいです。ただ内縁関係になれば慰謝料が認められる可能性があります。








Q2:この方は同棲して4年。同棲の場合の慰謝料は有りうる?



 A:同棲して4年というのは期間は長いですが、内縁と言えるためには夫婦と同視できる実体が必要です。たとえば表札を出していて住民票も同じところにしていたり、周りには夫婦と同じように見られていたりする必要があります。








Q3:話し合いで将来的に結婚する意図があった場合は?



 A:話の中で軽く将来のことを話しているだけでは難しいですが、結納をしたとか両親に挨拶にいったとか実際に準備段階にあれば婚約といえるので慰謝料が発生する可能性があります。







Q4:もし慰謝料がもらえるなら、いくらぐらい請求できそうですか?



 A:離婚の慰謝料でも150万円から200万円が多いので、それよりも低額になると思います。








Q5:このような浮気での別れの場合、慰謝料を請求するのは彼?浮気相手?その場合の割合は?




 A:夫婦の場合には旦那と浮気相手の両方に請求することができますが、結婚していないとすると浮気相手は知らない場合も多く慰謝料を請求することは難しいと思います。基本的には彼に対して請求することになると思います。







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今回の相談 「歩きスマホでの事故について教えてください」


『最近、歩きスマホで人にぶつかったり、脅迫されてお金を取られたりなどの事件が多く聞かれます。例えば歩きスマホでお年寄りにぶつかり怪我をさせた場合など、どのような補償や罪があるのでしょうか?教えてください。』




Q1:歩きスマホでお年寄りや子供を怪我させた場合に罪になることがありますか?

 A:歩きながらスマホを見て人にぶつかったりした場合には過失傷害罪が成立すると思います。30万円以下の罰金又は科料となります。



Q2:当然、補償も?

 A:怪我した場合の治療費などは当然補償しなければなりません。



Q3:歩きスマホをしながら駅から転落した話題も聞きますが、鉄道会社への補償問題になることもある?

 A:歩きスマホをしていて転落したことで鉄道が遅延したりした場合には、理屈上は遅延分の損害を補償しなければなりません。



Q4:最近、歩きスマホで、「盗撮をしていただろう」と恐喝される事例も出てきていますが今後の対策は?

 A:やはりあまり人混みが多いところや移動中には使用しないことです。



Q5:その他、歩きスマホで問題になった話題があれば・・・?

 A:歩きスマホではないですがスマホは録音録画機能が充実しているので、今後は会話を簡単に録音録画されてしまう可能性がありますので、今まで内々に話をしようといって解決していたことも録音録画されてしまうことに注意が必要です。



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