【老衰から看取りへ】母75歳から83歳までの暗黒時代 | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。

 

一ヶ月前の5月初旬に

87歳の母が老衰でこの世を去りました。

 


今回は

母の様子が

いよいよおかしくなり始めてから

 

介護認定直前までの

真顔一番ダークな頃真顔

 

母の様子や

母を取り巻く環境

その時の私の気持ちなどを


大まかに振り返ってみました。

 

 

母の衰えは

母が75歳あたりから始まっています。

 

 

 

ネコ母の気質ネコ


まず母は

もともと心配性で情緒不安定でした。

 

不遇な身の上も

母の脆弱な気質に

拍車をかけていたと思います。

 

娘の私は、物心ついた頃から、

 

母の

自己中心的な幼児性に憎しみや軽蔑

無邪気な幼児性に憎みきれない愛おしさ

 

相反する二つの感情を抱いていました。

 

 

この

(父もですが)


捨てるに捨てきれない感情

憎んでも憎みきれない感情


介護では随分、自分を苦しめました。

 

 



ネコ情緒の揺らぎネコ


母は75歳あたりから

情緒がますます不安定になりました。

 


世間体と実情の乖離を受け入れられず、

 

嘘をついたり誤魔化したりするうちに

心のバランスが保てなくなったのでは

と推察します。

 


ご近所や親戚に

だんだん

大きな迷惑をかけるようになりました。

 

 

私の手に負えなくなったため

役場に相談に行きましたが、

取り合ってもらえませんでした。

 

兄は両親に非を認めさせようと

怒鳴ったり、家の物を壊したり・・

端から見ると

反抗期の家庭内暴力のような有様でした。

 

この、両親が一番頑なな時期が

約5年間 続きました。

 

 


ネコ母がひとりぼっちに…ネコ


80歳で配偶者である私の父を亡くし

最初の転機が訪れました。

 


父が亡くなる直前の母は、


人との交流を避け、

神仏に救いを求めるばかりの生活となり

父親に世話をして貰っていました。

 

父親は少し前に

認知症(初期)と診断されていました。


また老人性のてんかん発作で

度々意識を失っており

かなり弱っていましたが、

 

母は

「認知症」「てんかん」

という言葉をと考えており


継続的な治療を受けさせませんでした。

 

父は亡くなる数時間前まで

田の草刈りをしていました。


草刈りを終え、

お風呂に浸かったまま

息を引き取りました😢

 



父亡き後

周囲の人たちからの言葉です。

 

お父さんは"まとも"だった。


認知症のお母さんを

よく面倒見てあげていた。


お父さんがいたから

お母さんの言動も我慢できた。

 


世間的には


認知症と診断されていた父の方がまとも

認知症でない母の方が認知症


思われていたわけです。



この時、私は母を

自分の人生一番に憎みました。

 


 



ネコ3年間の独居生活ネコ


母は負債や滞納金がかさんで

経済的に困窮していました。

 

母自身の介護資金を捻出するため

兄と共に、

母に対し実家の売却を求めました

 

母が頑なに拒否したため叶わず

母を自分の近くに呼び寄せる計画が

なくなります。

今思えば、私は救われました。

 


そして母の惨めな極貧生活を

遠隔通いサポートする日々が

3年間続きました。

 


公的支援は

役場からの定期的な見守り

とどまっていました。


私が付き添う形で

デイサービスの1日体験を

申し出たのですが

手に負えないから

と言う理由で断られてしまいました。

 


この時点で認知症の診断はまだです。

 

母は、常軌を逸した言動から

周囲に迷惑はかけるものの、

 

おそらく実家を守りたい一心で

少しばかり気丈になっていました。


 

トイレは自分で出来ており、

脚も丈夫で買い物にも行ける。

 

徘徊なし。道に迷うこともなし。

特定疾患もなく、記憶や思考も年相応。

会話も成立します。

 

そうなれば、

母は気の狂った人でしかありません。

 

母は世間から疎ましがられる

孤独な老人となりました。

 

 

 


ネコ突然、役場が動き出すネコ


母が82歳のある日役場から電話が来ました。

 


あんな状態のお母さんを放置して平気なのか⁉️


娘のあなたが何とかするべきだろう❓


今のあなたは本当に親不孝者だ‼️

 


という福祉担当者からの命令と罵りでした。

 

お役所に対して

ハラワタが煮えくりかえる・・いう感情を

初めて経験しました。

 


こちらが何度も救いを求めているときは

知らん顔だったじゃないですか‼️

 

出来ることなら、そう言い返したかった。

 

ですが、いらぬ反感を買って

いざ介護サービスを受けるときに

母親が無下に扱われてはいけないと思い

必死に堪えました。

 

また、


男の兄には

このような失礼な要請は一度もないのです。

 

時代錯誤の田舎町に

嫌悪感しかありませんでした。


 

 


ネコついに訪問調査へネコ


2018年秋 母が82歳8ヶ月の時

ついに

要介護認定のための訪問調査

受けさせることに成功しました.

 

母は要介護認定の申請を

頑なに拒否していましたので

高齢者のための無料の健康診断だ

と嘘をつきました。

 

母はニコニコと可愛らしい笑顔で

訪問調査や医師の診断を受けました。 



とても

お利口さんでした☺️💕

 

 

その際

医師からはごくごく初期の

老人性の認知症と診断されましたが

 

私は正直

これは母に介護サービスを

受け入れさせるための配慮で、

 

実際は

不安障害のような

精神疾患ではなかったのか❓

今でも思っています。




介護認定調査の様子を見て


にっこりお母ちゃん、良かったね。

まだまだしっかりしとるね!


と言うと


爆笑そうじゃろ?

ほら見て!

元気いっぱいじゃろ?


と、大きく足踏みしながら


安堵したような誇らしげなような


可愛らしい満面の笑みを

私に向けました。

 


 その後

 

11月に要介護1と認定され


いよいよ

デイサービスがはじまります。



今日は四七日(よなのか)。

 

母が

生前に嘘をついていないか、

言葉で人を傷つけていないか

審判が下る日です。

 


ホント、

お母ちゃん

大丈夫かな~?(^◇^;)💦


 

モバイルバッテリーは

遠隔介護の必需品です

ニコニコ


実家には

Wi-Fiなんて

あるはずもなく…

昇天