【火葬待ちでの親族の時間】実家直系の男ども | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

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明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。

 

 

令和6年5月7日に

認知症の母が逝去いたしました。

 

享年87歳でした。



⚠️

今回は、

葬儀で知ることになった

完全なる身内話です。



こちらの記事の続きです。

 

火葬待ちの食事の時間は
1時間以上あったと思います。


兄、娘、本家の従姉妹さん、私

この4人だからこそできる
我が家の昔話を

本家の従姉妹(60歳)から

聞くことが出来ました。

 にっこり


 

なんで実家は貧乏に?

 

明治から続く私の実家は

土地持ち金なしの大貧乏です!!

 

母はいつも

 

ちょっと不満

うちは町で一番家柄がいい!


今、お金がないのは

農地改革のせいだ!!

 

 

と言っており

実家を誇りにしていました。



一方私は、

あまりの貧しさに


凝視ほんまかいな?


でした。




 

凝視農地改革のせいじゃないでしょ?

 

原因は

 

お母ちゃんが

宗教にのめり込む専業主婦


お父ちゃんが

職を転々とする大酒飲みのギャンブラー

 

だからでしょ!!

 



大昔の家柄なんて

今が惨めになるだけですよ。ホント。

 (ノД`)




 

母が兄に教育費を全振りしたこともあり

 

私は、幼い頃から家族で一番、

貧乏暮らしだった自信があります!!

 


それはさておき、


 

 とにかく

明治6年生まれの曾祖父(実家の初代)が

謎に満ちていて


実家の凋落の歴史は

ずっと謎に満ちたままでした。

 


 


私の先祖は町興し隊

 

そんな我が家の歴史ですが、

 

私の祖先

曾祖父の父親(オヤブンと呼びましょう)は

 

江戸時代末期に

実家のある山間地域を開拓した一人です。

 

なぜ

この地に流れてきたのかは不明ですが

実業家の卵だったようです。

 

 

オヤブンの一族は

明治22年の町村制の施行から

代々その地の政を担う大地主となりました。

 

 

しかし、

オヤブンの息子である

私のひぃじいさん(曾祖父)が

町政を担っていたという話を

聞いたことがありません。

 

 

本家の従姉妹さんなら

何かご存じかもしれないと思い

思い切ってお尋ねしてみました。

 

 

 

 

私の曾祖父は何者デスカ?

 

 うさぎ本家の従姉妹さん

ああ、

次郎(仮名)さんね、

 

職業は・・う~ん・・・

強いて言うなら“地主”かな?

 

地代があるから

何もしなくても裕福だったみたいよ。

 


さらに

 


次郎さんは長男だから

本来なら本家の当主になるはずだったけれど

 

人が良すぎて

 

土地を契約書なしの口約束で貸したり


本来お金を取るべき仕事を

ただで請け負ったりしてね

 

ムキーオヤブン

こいつには

ウチの財産管理はできないだろう

 

・・と言うことで

弟(従姉妹の曾祖父)を

本家の当主にしたらしいよ。

 

 


ん??

 



なんですと!!!

 

 


町一番に家柄の良い

地主のひぃじいさんが

 

親の築いた不動産の不労所得で

悠々自適に好きなことをして暮らす

労働を知らない

無職のおっさん

 

だったとは!!!!

 

 しかも

22歳から‼️


驚き



そして戦後、

実家は転落の一途をたどる訳ですが

それはまた別の機会に・・

 

 

 

そんなことより

我が兄はこの話を

 

おねがい

オレの曾祖父は


他人のために

身銭を削って尽くした

人徳のある慈善家だった

 


と解釈して



照れ大変誇りに思う


と、喜んでおりました!!



父、祖父と婿養子だったため、

ひぃじいさんに続く直系男子の兄

 

 

生徒のために

持ち出しで世話をしたことが

自分と重なったのかな?

 

 

兄よ。

生徒のために尽力したことは認める。


良き教師なのだね?昇天

 


でも

キミはムダ使いも半端ないだろう

 


いやいやきっと

ひぃじいさんも同じだろうね。

 

女の人を囲っていたようだしね。

 真顔

 

 

脈々と

受け継がれておりますねぇ。

 


実家の男どもの根底に流れる

家制度のもとでの

男尊女卑の思想

 

実家の男どもの

お殿様的ふるまいが。

 

 

家族の女は家臣以下

 

親だろうが妹だろうが

気遣う相手ではなかったのですね。

 



この話

娘はどう思ったのでしょう?

もぐもぐムスメ

 


もう消えゆくばかりの実家です。

 

半分他人事のように聞いていましたが、

 

脈々と受け継がれる・・・って

こういうことかぁ

 

 

母のもたらした不思議な時間を

ゆっくりと味わった昼下がりでした。

 


虎に翼

戦前戦後の法や社会の変遷が

リアルに描かれていますよね。


私は昭和40年代生まれですが


不思議と

懐かしい気持ちになります。

 

 

受け継いだ先祖の血が 

何かを記憶しているのでしょうか?