それでも父の時より人間らしくなった兄 | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

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明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。


先週、87歳の母を亡くし

親がいなくなってしまった

私たち兄妹。



少しばかり

兄と父の歪んだ関係の話をします。



現在58歳の兄は

19歳から家を出て

私や両親と

ほぼ音信不通になること

約30年。



難しい両親の介護(?)に

手を貸してくれるようになったのは

7年前。



当時79歳の父親の

危険運転をやめさせるためでした。


当時、顔も思い出せないくらい

私の中では

兄の存在感がなくなっていました。




婿養子の父は

兄が幼い頃


祖母と母が兄を跡取りとして

溺愛するからか


兄に対して

随分と辛く当たっていました。





暴言暴力は日常茶飯事でしたし


幼い兄が友達と家で遊んでいると

何が気に入らなかったのか


皆んなで遊んでいるおもちゃを

取り上げて


当時、汲み取り式のトイレに

思い切り投げ込んたり…:;(∩´﹏`∩);:



兄は泣き叫び

友達は呆然自失


私は恐怖で怯えるばかり…



このようなことをきっかけに

兄は学校で

酷いいじめに合うようになりました。




そんな残酷な経験があるからか


年老いた父に対する

兄の態度も


背筋が凍るほど冷たいものでした。




父が亡くなる前

兄は父の車を廃車にしたのですが

(危険運転➕飲酒運転を辞めない父が悪いのです)


その時の話です。



認知症の母の世話や

田舎の生活手段として

なくてはならなかった父の車。


その車を廃車にしようとする兄に

父が怒ってつかみかかって来たそうです。



ワシらを追い詰めて

そんなに楽しいんか!!


と。




その時の父は

亡くなる3ヶ月前、


痩せ細っていて歩くのもやっと…

と言うくらい弱っていました。



兄は

そんな父の腕を掴んで捻り上げ

突き飛ばしたのだそうです。



はっ。

弱ったオヤジには

なんの力もいらんかったわ。



その時の様子を


冷静沈着に

薄笑いをうかべて

私に武勇伝みたいに話す兄が

本当に薄気味悪かった。


父が100%悪いにしても…




両親は

こんな悲しいことになる前に


どうして

私の提案する介護サービスを

受けてくれなかったのか😢







その時に比べたら


母に対しては

最後に母の好きな猫のぬいぐるみを

プレゼントしたり


入院中は毎週、

タオルの洗濯と面会に足を運んで


私がお見舞いに行く時は

送迎してくれたりもしました。




葬儀にあたっても


父の時は

香典返しを心底、面倒がっていましたが


今回の母の時は

香典を頂いたことに感謝して

私と二人

丁寧に香典返しの品を選びました。





こんな兄の変化を見るにつけ


もちろん

遺産の有無も大きいのでしょうが


兄も結婚して家庭の温もりを知り

幸せに暮らせているんだろうなと

しみじみ感じ入っています。




読んで下さった皆さま

ありがとうございました。





香典返しには

こちらと似たタオルを

地元のデパートで購入しました。


葬儀に参列してくれた親戚も

歳をとりました😢