【葬儀】最初で最後の母の日 | 50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

50代主婦いよいよ実家じまいがやってきた

明治の初めから4代続いた実家が、いよいよ幕を閉じようとしています。決して円満とは言えない家族でした。でも今はただ、寂しいばかりです。

こんにちは。ちょびにっこりです。


87歳 認知症の母


誤嚥性肺炎をきっかけに

老衰が始まり4ヶ月…


5月7日の夜

安らかに

お浄土へ旅立っていきました。



9日にお通夜

10日にお葬式


12日の母の日目前でした.



🌸🌸🌸


棺の中の母にお花を手向ける時

斎場の方が

兄と私にピンクのカーネーションを

手渡してくれました。


「お二人でお母様の胸元に

          置いて差し上げて下さい。」



母を挟んで

棺の彼方側と此方側


兄と一緒に

母の胸にカーネーションを添えました。



私たち兄妹2人そろった

最初で最後の母子の時間でしたにっこり



🌸🌸🌸


子どもの頃、私は、

母の日のお祝いを家族みんなでしたいと

毎年思っていて


プレゼントの絵を描いたり

折り紙でお花を作ったりしていたのですが、

一度もお祝いできたことがありません。



うちは家族が集まると


祖母&母  婿養子の父


で必ず酷い諍いが起こり


途中で父が腹いせに

女2人の可愛がる兄を殴る


家のものを壊す


ちゃぶ台をひっくり返す


私は恐怖で泣き叫ぶ…



この繰り返しで

いつしか家族が集まることを

避けるようになりました。



そうして時が過ぎ

兄が実家に寄り付かなくなり


祖母がこの世を去り


両親は50代半ばで初めて

夫婦として向き合いはじめました。


両親が60代後半で

私に娘が生まれて


まだ両親がしっかりしていたころは


娘と一緒に父の日母の日を

お祝いするようになりました。



幸せそうな父と母を見ると

何とも言えない幸福感に

満たされたものですニコニコ




それでもやっぱり心のどこかでは、

兄と2人で両親に何かしてやりたい 

とずっと思っていましたので


何だか

映画のワンシーンのように

母に花を手向けた

その時の光景が浮かび上がってきます。



🌸🌸🌸オマケの話🌸🌸🌸


兄には


「お前、親にあんなに迷惑かけられて

よくそんなに献身的になれるなあ。

尊敬するわ。」


と、言われました爆笑



そう言えばそうだな。


自分でも不思議で

そのわけを考えてみましたら



父は父なりに

私たち二人を


母は母なりに

兄を


とても大切に思っているのに


先祖代々の家を守る

と言う使命に翻弄されて


私たちに愛情を伝えられなかったのが

とても哀れで可哀想で


せめて私だけでも分かってあげたい


父は残念ながら

突然亡くなってしまったけれど


最後の親孝行に

わたしは母と兄の橋渡しになろう!



いつか兄ちゃんに

兄ちゃんがお母ちゃんから

誰よりも大切にされていたことを

思い出させてあげよう!




そんな使命感を感じたからでした。




おそらく

私も子どもを産んで育てて

母と同じように悩んだり失敗したり

したからかな?

ニコニコ



橋渡しは

上手くいったかどうかわかりませんが


兄は3月の母の誕生日に

生まれて初めて

かわいい猫のぬいぐるみを

プレゼントしていましたニコニコ愛飛び出すハート



🌸🌸🌸


母の最期の日に会ったのは

私ひとりでしたが


母は私に

とびきり安らかで

嬉しそうな顔を見せてくれました。

照れ☜この表情ラブラブ




母を失い

とても寂しく

涙が止まらないのですが


兄の理不尽に怒りの訴えができたのも

あの母の笑顔に

背中を押されたからだと

思っていますにっこり



なんだか達成感飛び出すハート



読んで下さった皆さま

ありがとうございました。