今回石垣に使用している、琉球石灰岩は、今から数万年以上前に海中の珊瑚や貝殻などが堆積してできた多孔質の堆積岩です。
沖縄本島中部、南部、また宮古島、多良間島、久米島など沖縄諸島全域に存在しており、保湿性、通気性に優れている特長と、珊瑚等の化石模様が織りなす味わい深い素材感により、 沖縄では古くから城壁・石垣・階段など、さまざまな場所に使用されてきました。
琉球石美しい象牙色と大小の孔を無数にもった天然素材なので、タイルや御影石にはない、やわらかな印象を建築物に与えることができます。
そして、琉球石灰岩の無数の孔には、表面温度の上昇を抑制する効果があります。そのため日光の 直射を受けても、コンクリートや御影石等に比べて熱くなりにくい特徴があります。
今回、約4年少し前に、フランスから一時的に(株)原田工務店へ研修に来ていたマノンちゃんが、新事務所を見てきてくれました。そして、なんと石垣の作業のお手伝いまで！！
形が異なる石を組み合わせていく地道な作業でしたが、久しぶりに、真面目に一生懸命に取り組んでいる姿を見ることができて、親方土木の田中さんも、とても嬉しそうでした。もちろん、他の職人さんたちも、少しの時間でしたが、一緒に仕事をすることができて、一体感が感じられる雰囲気がありました。
また、フランスへ帰国前に、完成した新事務所に来てくれるとのこと。
ぜひ、率直な感想を聞いてみたいと思います！！