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定量的情報※1の確認(損益計算書の見方)


小規模の会社に応募した場合、直近の決算書を確認することは必須事項です。


以下は「損益計算書の見方」がわかっている方は読む必要はありません。


至極当たり前のことを記載しています。


見るポイントは


① 利益段階で赤字はないか?


② 前期比較で増収増益か?


③ 売上総利益率は高いか?


④ 営業外費用 支払利息は多くないか?


⑤ 大きな額の特別損失はないか?


⑥ 累積損失(繰越損失)はないか? です。



個々について説明を付すと


① 草創期の会社あるいは先行投資型の場合、赤字が先行することはありますが


  利益の段階(売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益)で赤字の企業は


  当たり前ですが基本的に問題があるとみなすべきです。


  赤字の場合は、理由の説明を求めます。説明内容に納得できなければ、当然避けるべき企業です。



② 損益計算書はできれば、前々期のものも求め「二期比較」で数字を確認しましょう。


  小さな会社で増収増益でなければ、成長性はないということです。


  また増収増益でも低率の場合は成長性は低いということです。



③ 売上総利益率は会社の事業構造を明確に示します。


  これが低い会社は基本的に「儲からない事業形態」ということです。


  儲からない事業の会社が成長するのは容易ではありません。


  小さな会社で業績が現状維持あるいは縮小の会社に入ると悲惨な人生が待ち受けています。


  成長に伴う果実はなく、生活のためだけにあくせく働き、


  何年たっても収入は増えないということになりがちです。


  ワーキングプアの人生が待っています。



④ 支払利息が多い会社は借入金が多いということであり、金利が上昇する局面では、


  営業外で収益が圧迫されることになります。


  支払利息が多い場合は、月次の返済額も確認すれば、


  おおよそのキャッシュフローの推定は可能です。


  月次の当期純利益の額より返済額の方が大きい場合は、


  営業キュッシュフローの状況を確認すべきです。



⑤ 大きな額の特別損失がある場合は、内容を確認しましょう。


  往々にして特別損失計上は習慣性があり、経営がいい加減な会社は毎期特別損失を計上します。


  いい加減な経営の会社は存続しません。

 


⑥ 当期純利益までしか表示していない損益計算書もありますが、


  この場合は累積損失の有無を確認しましょう。


  当期純利益の年額と比較して、これが巨額の場合、非常に脆弱な収益構造ということになります。



最後に「正しい会計処理」をしているか確認しましょう。


新興企業などでは、平気で粉飾決算をする経営者がいます。


また経理担当者が基本的な知識を持っていなくて、出鱈目な決算を作っている場合もあります。


特に未公開会社は税務会計寄りになりがちなので収益を仮装している場合があります。


正しい処理を行っていれば、定量的情報※1は事実の反映です。


経営者の人物を評価することも大事ですが、


定性的情報※2は、定量的情報を基礎として行うべきです。



※1 定量的情報とは、財務諸表や管理会計資料による分析情報です。

※2 定性的情報とは、財務諸表等の数値データでは読み取れない会社の

    経営実態に関する情報のことです。