個別懇談 | YUKAのおもちゃ箱

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ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪4年生・12月4日≫
個別懇談がありました。担任の先生が、図工の先生との懇談時間も設定してくださったので、最初に図工室に行きました。

図工の先生のお話(要約)
・有香ちゃんと最初に会ったのは就学時検診の時です。それ以後、どんなお子さんなのかな~と気にかけて見ていました。
・授業で関わるようになったのは4年生になってからです。
・話をよく聞いてくれるし、「後から行くから待っていて」と言うと、ちゃんと待っていてくれます。
・皆と同じようにパレットを使い、絵を描くことは難しいけれど、絵を描くことが好きみたいです。
・絵を描くことが好きで一生懸命やっているけれども、評価においては『4年生なりの到達度』というものがあるために、(残念ながら)良い評価がつけられません。

その他、雑談をさせていただき、私にとって、とても参考になるアドバイスを頂きました。

『1学期の図工の評価にがっかりしたのでは?』と気にかけてくださっていました。評価には表れない有香の良い面を見てくださっていることに感謝です。
入学式の日に、この図工の先生が写真撮影をされていました。一年生の集合写真を撮る時に「村上さ~ん、もう少し上を向いてください!」と、有香が数回、呼ばれていたので『名前を知っているんだな?』と少し不思議に思ったのですが、就学時検診の日から気にかけてくださっていたとのことで、なるほど…と思いました。

担任の先生のお話(要約)
・有香ちゃんのことを悪く言ってくるお友達はいません。皆に好かれています。
・チャイムを守って、行動が出来ます。
・教室を移動する時には、いつも誰かしら2~3人が気にかけて一緒に移動しています。(子どもの自主的な行動)
・保健係ですが、今は一人で保健室まで行ってファイルを持ってきます。最初はペアのI君と一緒でした。ある日I君から『有香ちゃんが一人でファイルを取りに行ける』聞いたときには驚いたのですが、I君がこっそり後に着いて行く尾行期を経て、一人で行けるようになったようです。(I君の自主的行動)
・総合の時間、有香ちゃんは同じクラスのYさんと、他クラスの男の子たちと同じ班です。発表用の掲示物を作る時、Yさんが鉛筆で綺麗に書いていました。どうするのかな~?と思って見ていたら、それを有香ちゃんがペンでなぞって仕上げていました。私が子どもたちから学ぶことが多いです。
・理科の実験なども、同じ班のお友達は、必ず有香ちゃんにも皆と同じ実験をさせようとしています。
・体育の球技では、皆と同じルールでは難しい面があるので、有香ちゃん独自のルールを採用しています。子どもたちが、有香ちゃんが参加するためにはどうしたら良いのかを考えてくれます。
・授業では、同じ学習をするのが難しいときには、ドリルなどをしてもらっています。ドリル(低学年用)を渡すと、自分で進めていきます。国語の本読みとか、算数の二等辺三角形を書く…等の、何かをする時には一緒にしています。
・一人で何もせずに過ごす時間はありません。


現在、担任の先生をはじめとして、温かい先生方に恵まれ、本当に良い生活をさせて頂いています。
2~3年生の頃、『お友達には出来るのに自分には出来ない』という大きな壁に苦しむ時期がありました。
どういうふうに心の中で折り合いをつけたのか分かりませんが、現在は授業中に自分だけ違う勉強をすることにも納得しているようです。
「勉強が難しければ支援学級があるよ!」と言っても、「4年3組が良い!」と言います。