「今」とは? | YUKAのおもちゃ箱

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ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪デイサービス職員1年目・2020年7月13日≫
 
ラジオ「♪あれからニシンはどこへ行ったやら~」 ←石狩挽歌
母親「有香ちゃん、ニシンって何?」
有香「知らん」
父親「ニシンは魚。マグロと同じ魚」
母親「昔、北海道でいっぱい獲れて、鰊御殿っていうのがあったの」
母親「そう言えば最近、見ないね。今でも獲れるのかな?」
父親「今はあまり獲れないんじゃない?」
母親「有香ちゃん、ニシンってこれ↓」
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≪7月14日≫
…朝食時の会話
母親「ニシンって何だった?」
有香「魚」
母親「どこで獲れたんだった?」
有香「北海道」
母親「よく覚えているね。何でこんな話は覚えるのに、算数は覚えないの?」
有香「私に言っても知らん。脳に聞いて」
 
 
≪7月16日≫
…以前のブログの記事を整理していて、有香の絵日記(小3)を見つけました。
 
 平成21年3月21日(土)
 今日はピアノにいきました。
 いまえきでごはんをたべました。
 ここでやすんだりピアノをひきました。
 おかあさんはせんたくしています。
 いまからねます。
 すいぶをのんでいます。


 いまえきでごはんをたべました → 2時間ほど前の話
 いまからねます。 → しばらくしてからの話
 ここ → リビング
 せんたくしています → 洗濯物をピンチハンガーからはずしていた
 すいぶ → 水分
 
この頃は『今』がよく分かってなかったんだぁ~と思うとともに、あれ?今でも曖昧なのでは?と思いました。
「今行く~」と言いながらすぐには来ないことがあるので、
「今行くと言ったら、すぐに来なさい」
というようなやり取りをすることがあるからです。
 
PC今について調べてみました
[名](副詞的にも用いる)
1 過去と未来との境になる時。現在。ただいま。
㋐時間の流れをとらえた瞬間。この時。「今はちょうど一〇時だ」「今は手が離せない」「今考えているところだ」
㋑近い過去から近い未来へ継続している現在の時。目下。「今は学生です」「今も変わらない友情」「桜は今花盛りだ」
2 現代。現今。今の世。「今は科学万能の時代だ」「今の若者」「今はやりのファッション」
3 ごく近い未来。もうすぐに。やがて。じきに。「今終わるから待っていてくれ」「今行きます」
4 ごく近い過去。少し前に。いましがた。さっき。「今の人は誰かしら」「今帰ったところだ」
5 さらに。そのうえ。もう。副詞的に用いる。「今一度考えてみる」「今しばらくの間」「今ひとり参ります」
  出典 デジタル大辞泉 
 
ふいに、先日のニシンについての会話を思い出しました。
はあまり獲れないんじゃない?」
おそらく有香は、この↑を理解できてなかったと思います。
 
『今』のように、日常的に使う言葉でさえも正しく理解しているとは限らない…。
本当に、絶妙な使い方をしていても、意味を確認すると知らなかったりします。
聞き手にとって違和感なく使えている言葉でも、時々その意味を確認する必要があるように感じます。
 
日本語の旅はどこまでも続く爆  笑