事業所からの電話と懺悔 | YUKAのおもちゃ箱

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《平成30年7月26日》

事業所から、有香が毎朝、コカコーラなどの炭酸飲料を2本持って登所すること、「お母さんは知ってるの?」と確認したら「知ってる」と答えたこと、その他諸々の電話がありました。
 
…帰宅した有香との会話
母親「◯◯(事業所)から電話があったよ。毎朝ジュースを2本持って行ってるの?」
有香「うんショボーン
母親「炭酸は骨を溶かすから体に悪いって言ってるよね」
有香「うんショボーン
母親「お母さんが知ってるって言ったんだって?」
有香「うんショボーン
母親「何で嘘をつくの?」
有香「自分で嘘をついている事は分かるけど、そのコントロールができなくて無駄遣いしちゃう」
母親「ジュース買ったらダメと分かっても止められないってこと?」
有香「うんショボーン
 
母親「これからどうするの?」
有香「これからは、もう、何も持って行かず、静かに行きますショボーン
 
母親「お金はどうしたの?毎日自動販売機で2本買ったら、1週間で1500円になるよ。何千円もジュースを買ったことになるよ。お父さんとかお母さんのお財布からお金を取ったの?」
有香「取らない」
母親「じゃあどうしたの?」
有香「落ちてるお金だよショボーン
母親「どこに?」
有香「家の中」
母親「家の中のどこに落ちてるの?」
有香「ピアノの下とか」
母親「そんなとこにお金はありませんプンプン
有香「ここ(食卓)にあったりとか」
母親「いくら?」
有香「1円」
 
母親「何でお母さんが知ってるって嘘ついたの?」
有香「ジュース買ってるのばれたら、お母さんがどれだけ激怒するかと思ってガーン
有香「そこで私、チーンガーン
有香「人生終わりのようなガーン
有香「言葉も出ないガーン
 
母親「有香ちゃんはバレないと思ったのかもしれないけど、そんな嘘はすぐにバレるんだよ。スタッフの先生方は、有香ちゃんのことを嘘つきと思うよ。どうするの?」
有香「私はどうしてバレるような嘘を言っちゃうか。調子に乗らないようにしなきゃ。私は何てことをしちゃったんだショボーン
母親「どうするの?」
有香「謝りたい」
母親「電話して謝る?」
有香「うん」
 
事業所に電話をして、嘘をついたことを謝りました。
 
母親「お父さんが帰ってきたら、お父さんにも話すからね」
有香「熱が出るえーん
 
…帰宅した父親に話しました。決して声を荒げたり、言葉で人を責めることがない父親なので、穏やかに優しく諭されていました。
有香「嘘をつくのも怖いけど、世の中で1番怖いのはお金だね。これから私の人生はどうなるの?」
母親「お金は怖いのよ。世の中の揉め事の原因は、ほとんどがお金よ」
有香「私は逮捕されるの?」
母親「されないよ爆笑  人のお金をとったら逮捕されるよ」
有香「私はどっちの道に行くの?」
母親「えっ?」
有香「ポジティブか?ネガティブか?」
母親「ポジティブに行けばいいんじゃないの」
母親「嘘をついて失った信用を取り戻すの大変だけど…」
 
…有香が寝てからの会話
母親「18歳だから、みんな好きなことしてるんだけどね爆笑
父親「ジュース買ったぐらいで怒られてかわいそう爆笑
母親「体に悪いし、嘘をついたこと怒ったのよ爆笑
 
母親が持たせたお茶は飲まず、行きに2本、帰りに1本、自動販売機でジュースを買っていたようです。おそらく、お年玉と工賃で買っていたのだろうと思います。
「冷たいお茶が良い」と、何回か言われましたが、「熱いお茶の方が、飲むときは熱いけど、飲んだ後に体を冷やすのよ」と言い、ずっと温かいお茶を持たせていた私も悪かったと思いました。
 
《平成30年7月27日・朝》
母親「今日のお茶は冷たいよ。ジュースは?」
有香「買わない」
母親「朝、もう一度ちゃんと謝るのよ」
有香「はい」
母親「失った信用は、真面目にやったら取り戻せるから大丈夫」
有香「はい」