言葉の記録 小6・12月 | YUKAのおもちゃ箱

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ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪12月1日≫
…うどん屋さんでのこと
有香「この人とこの人が結婚しているみたい」

…段の上に、七味・爪楊枝・胡麻が載っていました。

有香「真ん中の人(爪楊枝)が、話をしている」
母親「何の話?」
有香「結婚の話」

言われてみれば、新郎新婦の間で、爪楊枝が祝詞をあげているように見えました。私が何よりも大切にしたいのは、有香のこういう感性です。
 
≪12月5日≫
…折り紙を切って遊んでいた有香が言いました
有香「見て~ごう」

 
母親「何?」

有香「ごう」
母親「あ~、江(徳川二代将軍の正室)」


≪12月6日≫
…近隣を見て
有香「おかしいな。もうクリスマスなのに電気〔電飾〕がない」

 

…そう言われてみれば、ご近所の電飾が減っています
母親「節電じゃない?津波で発電所がだめになり、発電量がおちているのよ」
有香「どこに?」
母親「落ちているんではなくて、発電できる量が減ったという意味よ」
有香「分からない」
母親「前は100作っていたのが50になったという意味よ」
有香「分かった」


≪12月6日≫
…6年2組に交流に行くのを嫌がります。(ボランティアさんがいると時には行けます)
母親「何で行きたくないの?」
有香「勉強がしんどい」
母親「難しい勉強はしてないやん」

母親「本当のことを言っていいのよ」
有香「お母さん、怒るでしょう?」
母親「怒らないよ」
有香「お母さん、泣くでしょう?」
母親「泣かないよ」

有香「皆が難しい勉強をしている」
母親「有香ちゃんは、有香ちゃんにできることをしたらいいのよ」
有香「皆が頑張っているのを見るのも辛い」


自分に勉強が出来ないのが辛い 
      ↓
自分に出来ないことを頑張ってやっている友達の姿を見るのも辛い

分かる気がします。今は有香の気持ちを大切にしたいと思っています。


≪12月14日≫
有香「腕時計欲しい」
母親「何で?」
有香「だって、時計読めるようになったもん」
有香「友だちと待ち合わせるとき、もう行こうかな~って」
有香「皆、腕時計持ってきてるよ」


≪12月15日≫
…朝食を食べながらカナダと日本の時差について話していたとき
有香「カナダは今、夜なんでしょう?」
母親「時差があるから、昨日の夕方よ(正しくは14時ごろ)」
有香「Eちゃん(カナダ在住)、今何してる?」
母親「さあ~?」
母親「時差があるからね、カナダに行ったら、一日経ったのに(日本を出た日と)同じ日よ。帰ってきたら一日減るのよ」


有香「飛行機に乗ると、かわいい夕方になる」

…飛行機の窓が小さいということなのか?飛行機の窓からは夕日が小さく見えるということなのか?と思い、聞きました。
母親「かわいい夕方って何?」
有香「お日様が小さい輪っかみたいになる」

 

…輪っかって?お日様が輪郭だけになるの?などと思いながら聞いていました。
有香「お日様がボロボロになって、小さい輪っかみたいなお日様がなくなったら、もう月が出ている」


有香の中では、もしかしたら、太陽が沈むということは、太陽がボロボロになって、なくなるということなのかな?だとしたら、翌日の太陽は新しい太陽ってことですかね?


≪12月15日≫
…ニュースを見ていたとき
アナウンサー「O(オー)157が…(略)」
有香「いちご」


≪12月16日≫
…昨晩、有香と一緒に寝てしまい、3時に目が覚めました。リビングに行くと、寝室から有香の寝言が聞こえてきました。
有香「38どこか分からない」
有香「38どこか分からない」
有香「38どこか分からない」

本のページを探している夢でしょうか?

 

…洗面所に行き、リビングに戻ると、暗闇の中に有香が座っていました。
母親「何してるの?」
有香「起きてる」
母親「まだ3時よ、もう少し寝なさい」
有香「起きたからもう寝れない」

布団に連れて行くと、あっという間に眠りました。


≪12月18日≫
有香「学校がしんどい」
母親「お母さんもお父さんも、有香ちゃんが一生懸命頑張ってきたことを知ってるよ」
有香「…」
母親「もう十分頑張ったから、ゆっくりしましょう」
有香「…」

 

≪12月20日≫
…カナダに出発する直前のこと
母親「お父さんに、行ってきますって、手紙を書いておいて」
有香「はい」


有香が書いたメモを一読してから、机に貼って出かけました。
誤字がありますが、可愛い内容だな~と思いました。

 

【書きたい内容】
元気にいてね
29日に帰って来るから
元気にいてね
(元気にいて)くださいね
寂しいけど元気にいてね
私も寂しいけど、カナダ行ってきます!!!


≪12月20日≫
…離陸したとき
有香「飛んだ」


有香「町が見えた」


有香「もっと高くなったら、地球が見えるよ」

 

…揺れたとき
有香「うわぁ~うわぁ~うわぁ~、大丈夫なん?」

 

地面を走っているのかと思うほど揺れるときがあります。

 

≪12月20日≫
…税関での英語での話
審査官「旅行の目的は?」
母親「友達に会いに来ました」
審査官「何のために」
母親「何のため?クリスマスバケーションを一緒に過ごすために」
審査官「友達のアドレスは?」
母親「アドレス?○○○」

 

…何とか無事入国
有香「何でさっき泣いたん?」
母親「泣いてないよ」
有香「英語を話すとき、泣いてるようにみえた」

 


≪12月22日≫

…クリスマスツリーは生木です。Tさんが時々水をあげています。
有香「ツリーが何か言ってるよ」
母親「何て言ってる?」
有香「私は耳がいいの。皆が聞こえない小さい音が私だけ聞こえるの」
有香「木がI'm thirstyって言ってるよ。我慢できないって言ってるよ」

 

 

≪12月23日≫
…Tさんに向かって
有香「私は走るの早いの。保育園のときは遅かったんですよ。それからお父さんと家の周りを走る練習して、今はチータのように走れる」

 

≪12月23日≫
有香「1月は忙しいで、1月15日はお母さんの誕生日やし、1日はおばあちゃんの誕生日やし。ケーキを買うのはまだ早いけど、どうするの?ほっとくんか?」
母親「1日はホテルのバイキングに行くよ」   
有香「あ~、よかった」


≪12月24日≫
…トランポリンで遊んでいたときのこと
Eちゃん「go ○△※□(英語)」
有香「何?」
Eちゃん「go ○△※□(英語)」
有香「何?」
Eちゃん「go ○△※□(英語)」
有香「何?」
Eちゃん「Show you」
有香「だから醤油に聞こえるねん」

 

 

 

≪12月29日≫
…成田に着陸前
有香「くりが見えた」
母親「くり?陸よ」
有香「(空港で)日本語が通じるね」


≪12月30日≫
…脱衣場で、お風呂の中にいる父親に声をかけました
母親「これ着るの?」
父親「うん」
有香「お父さん、これで分かるの?私やったらさっぱり分からん」


有香の目の前に無い物を示す場合、まだまだ代名詞では分かりにくいのかな?と思いました。