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第六章 【涼子と安西】 その2

安西はコンビニで立ち読みしながら涼子からの電話を待っていた。


ボブに謝るのは決して気のすすむ事ではないが自分が悪いのは解っていた。

昨日踏んだヤマの所為で気が荒れていた事は認めざるを得ない。

安西は自分の生き方が明らかに涼子に相応しくない自分を形成していると感じていた。

携帯を見て着信がないのを確認してコンビニを出た。

車のオートロックを開けたところで背後から声がする。

「安西」

振り返る安西は自分の脇腹に押し付けられたスタンガンが目に入り、とっさに肘で払いのけた……スタンガンは空中で派手な音と火花を散らす。

ひるんだ男の顎に安西は正拳を叩きこんだ。

自分の車のドアを勢いよく開き、それで崩れ落ちる男の頭を殴り付ける。


隣に停めてあった黒のワンボックスから男が二人降りて来て安西を挟んだ。


「いきなりご挨拶だな。俺に何の用だ」

「俺たちじゃねぇよ。お前に用があるのはウチの木庭さんだ」


「篤誠会か。丁度良い、俺ヤーコ嫌いなんだ。 テメェ等の顔も歪めてやるよ」


言うや否や背後の男の胸に足刀蹴りを入れる。


蹴られた男は半歩下がり踏み留まる。


倒れた男が安西の軸足にスタンガンをあて電流を流す。

崩れ落ちる安西。


倒れた瞬間に身体をヒネりスタンガンを持った男の顔に膝蹴りを入れる。


足刀で蹴られた男が安西に馬乗りになり両手で胸倉を掴み引き寄せる。


「武藤がオメェを待ってるぜ。友達見捨てるなよな、安西」


「武藤に何した!」 その男の口を殴りつける安西……。 「殺すぞ!」


微動だにしない男は安西の顔に血の混じった唾を吐きかける。

「殺してみろチンピラ……本職舐めんなよ」



体重を乗せた拳が安西の顔に叩き付けられた。



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