日韓和解
たまに好きで読んでいる民主党所属の国会議員長島昭久氏の長島フォーラム21 に「日韓和解への道」と題してのメッセージが書かれていた。
書いてある事は大凡正しいのではないかと思う。僕も長島氏の意見に同意します。
やはり合併した側と合併された側とでは日韓合併自体についての見方、思い入れが違います。やはり我々日本人としてはそういうことがあって、なんで韓国人が竹島問題について敏感なのか理解する必要があると思う。
そもそもなぜ島根県で竹島が日本領土であると言う決議が採択されたのかと言えば、竹島周辺の漁業権について島根の漁師が不満を持っていたと言う事に由来するのでないか。あの決議は韓国政府に対する抗議でもあったし、日本政府にしっかり島根漁民の漁業権を確保するように動け、という抗議でもあるはず。
日韓両政府が竹島、独島の領有権を主張する根拠はあるのだが、話し合いでどちらかがその主張を取り下げるのは現実的に不可能ではないか。だとしたら両政府はその島の領有権を主張するが、島周辺の海洋資源については双方で分割するとする解決方法でしかないのではないだろうか?
実質的に島を占領している韓国を追い出すのは不可能だから、共同統治という方法で日韓和解の象徴とすることは現実的に可能ではないのか?
長嶋有を読む
- 著者: 長嶋 有
- タイトル: 猛スピードで母は
最近天気が良くて、友達と学校でテニスをしようという話で、ちょっと時間があったので図書館に立ち寄り読書。「猛スピードで母は」である。
これもやはり芥川賞受賞当時、文芸春秋で読んだなぁ、と読み始めて思い出す。
どうなんでしょう、これ?僕は話に広がりも深みも無い小説だと思った。話に驚きも衝撃も、価値観のひっくり返しも無い、面白くなかった。こんな小説を書いてみたいとは思わない。
ここまで書いて思うのが、読んだ小説を自分が書き手として書いてみたいか、というのが僕にとっての良い小説、悪い小説を決める基準みたいに思われた。
中上健次
- 著者: 中上 健次, 柄谷 行人, スガ 秀実
- タイトル: 中上健次発言集成〈6〉座談・講演
- 中上健次発言集成6を読破。素晴らしい芸術は、常に社会の最下層から生まれる、と言う趣旨の発言。
僕は昔から常に現実を超えた何かを求めてきた。それはある意味、現実なんて下らない、大衆文化なんて下らない、という考えなのだろう。下らないというのは見下している、卑下している、と言う事なのだろう。けれども僕が見下しているものから真の芸術が生まれているのだとしたら、僕は芸術の見方を変える必要がある。
僕にはテレビを中心とした日本の大衆文化に対する嫌悪感がある。流行だと言うだけで人々はそれを求め、流行が違うものにうつれば人々はあきれるほど熱中していたものを忘れ去る。流行の波後に一体何が残るのか。人々は本物を見分け、評価する能力があるのか分かりかねる。
だとしても、人々が求める物の中に芸術の真実があるのなら、僕は恐れずそれを見つめ、本物ならば受け入れる必要があるのだろう。
未完
今日も煙が立ち昇り
いつしか望んだ星星は暗澹たる大気に包まれる
僕の証をつけた氷河から知らぬ間に溶け出た液体は
静かに家々を飲み込むのだろう
今日も人々はお道化たダンスを踊りながら
やがて己の業を忘れる
なのに僕は 寒い
北朝鮮とイラク
New York Timesを購読していてたまに面白そうな記事を読む。今日はBrussels Sprouts というコラムニストThomas L. Friedman が書いたコラム。このコラムニストの意見に反対する事も多いが、結構読んでいる。
コラムは北朝鮮と中国、イランとEUの関係である。援助を止める事によって中国は北朝鮮の「首」を絞めようと思えば出来る。EUも経済制裁を発動する事でイランの首を絞める事が出来る。もし本当に北朝鮮とイランの核武装を阻止したいなら。しかしEUも中国もその気はないらしい、とトーマスは言う。
なぜかと言えば、中国は北朝鮮が崩壊するよりは核武装した北朝鮮の方が良いと考えている。EUもイランに対して同じような類の考えを持っている。しかし、本当にこれらの国が核武装した方が良いのかと、トーマスは疑問を呈する。
北朝鮮が核武装すれば、日本も核武装するかもしれない。台湾や韓国はどう反応するのか?日本の核武装に中国はどう反応するのか?こういう悪い連鎖が起これば、東アジアの安定と繁栄は一気に崩壊する。日本も北朝鮮が核武装したら、自分たちも核武装するか、という議論が行われるのは必死。
中国とEUがこれらの国の核開発の中止に決定的な影響力を持つ。アメリカも相当な力があるのだが、外交に失敗しているのが現実。北朝鮮なんか外交上では、日本なんて相手にしていない様な態度すら見せる。
さて我々はどうするべきなのか?完全に小泉外交は失敗したように思われる。対米従属外交ではブッシュ外交が失敗したら日本も共倒れである。北朝鮮が本当に核実験を実行するのか分からないが、少なくとも北朝鮮が核武装した事実が明確になる前に、一体我々はそれに対しどう対応するのか?そういう議論をきっちりとしておくべきだろう。
映画Seoul Trainを観て
普通俺からの誘いは断るし、なかなかつかまらない友達に意外にも誘われて学校でSeoul Train と言うドキュメンタリーを観た。
脱北し中国に潜伏し韓国への亡命を望んでいる人たちのドキュメンタリーなのだが、壮絶だね。
今、北朝鮮が核実験するかも、と言われているが、そういう報道の影で今でも多くの北朝鮮人が亡くなっている。
日米は北朝鮮との対決姿勢を崩してはいないが、中国と韓国はどうにかして北朝鮮を抱き込みたいらしい。誰しも北朝鮮の崩壊がもたらす東アジアの不安定を望んでいないが、北朝鮮の体質を改善する事を要求せずに、ただ崩壊を避ける為だけに支援しても金正日以外の誰もが得をしていないのではないか。
こういうドキュメンタリーを観ていると北朝鮮と中国は本当に別世界だと思う。恐ろしいね。
枯木灘
- 著者: 中上 健次
- タイトル: 枯木灘
中上健次の枯木灘を読み終える。日本文学最高の作品と言われるだけあって確かに良い作品だった。希望としては秋幸が腹違いの弟を殺害した後、逃げている場面をもっと描写しても良かったのではないかと思われる。
俺って、分かってない?
「昭和天皇は終戦時、退位すべきだった」菅氏発言
「昭和天皇は終戦後、退位すべきだった」と民主党の菅さんが発言した事について書きたい。たまたま、岡崎久彦氏の「吉田茂とその時代」を読んだばかりで僕にとってタイムリーな菅氏の発言だった。 フジテレビの「報道2001」を見ていたわけではないので、菅氏の発言の意図は分からない。報道によれば、「日本自身が、日本の負ける戦争をやった責任を何一つ問わなかった。天皇陛下は退位されたほうがよかった」、「明治憲法下で基本的には天皇機関説的に動いていたから(昭和天皇に)直接的な政治責任はない。しかし象徴的にはある。一つのけじめを政治的にも象徴的にもつけるべきだった」と述べたとの事。
確かに先の戦争は天皇の名の下に遂行された。だから菅氏の言うように「象徴的」な責任はあるのかもしれない。しかし、敗戦直後、はたして天皇が退位すると言う事が現実的に可能だったのか?誰もが国体を守ろうとしていたときにである。 選択肢として、日本がサンフランシスコ平和条約を結び、GHQによる占領に終止符が打たれた時に天皇が退位すると言う可能性はあったのだろう。しかし、天皇は退位しなかった。 はたして菅氏は昔の話をして一体何が言いたかったのか。たとえ日本の戦争責任が明確でなくても、それは天皇の責任ではなく、それを問うてこなかった政治家、国民の怠慢ではないか? 全くおかしな話だと思う。 |
中年の愛
- 著者: 藤田 宜永
- タイトル: 愛の領分
勉強をしつつ、疲れたら読書。まだ読み終えていないけど、つらつらと「愛の領分」を読む。藤田宜永は我らの福井出身。125回直木賞を受賞。初めて読んでいるのだが、良い感じ。
大人の恋なので、僕のような若輩者には到底書けない作品だと思う。
若者は美しい。けれども人生と言うものを数十年経験した後の愛でもセックスでも、昔の思い出が美しく、いとおしい様に、抱きしめたいとも感じる。そういう感情は年齢につき物なのかもしれない。歳をとれば、今なんと言うことも無い事象が美しくとも感じられる。中年の愛なんて、汚らしさすらイメージするが、20年も経てば中年の愛も実感を伴って美しさすら感じるのかもしれない。
全く関係ないけど、今一番欲しいCDはジャック・ルーシェ(Jacques Loussier)のCD。
先生たちのゴールデンウイーク
日本にいる皆さん、ゴールデンウイークどうでしたか?
アメリカにいる僕にはゴールデンウイークなんて全く関係ありませんでしたが。
話は先生たちの外遊であります。
当選したばかりの山拓は中国へ、与党の幹事長は韓国へ、次期総理候補の安倍ちゃんはアメリカへ。安倍ちゃんは国連事務総長のアナンさんに会ったり、ライス国務長官にあったり次期総理最有力候補として存在感をアピールなんて言われてますね。でも、アメリカに来た国会議員だけで50人ばかりいると言う。まさに「国会議員になったらアメリカ詣で」ですなぁ。
先生方の外遊が有益であった事を願うしかないですね。
ちなみにホリエモンはフレンチポリネシアへ。ダイブとかして、もう、ホリエモンったら、ゴールデンウイーク満喫。
それから、やけにホリエモンがテレビに出ているからって、国会議員にはなっていないのであしからず。