わたし自身、中学高校大学の10年間ソフトテニスをやっていました。
それぞれ顧問の先生は、私の「恩師」です。
中1の息子は、剣道を幼稚園からやっています。
あの鎧のような面と胴を付けて動き回るのは、想像以上にハード。
記者会見をした日大のアメフト選手は、高校からラグビーを始めたそうですね。
中学では「アメフト」という競技は聞いたことがないくらい、ハードな危険なスポーツと言えます。
昨年末に話題になった、富岡高校ダンス部の記事にも書きましたが、とにかく子どものスポーツ・部活は、家族の支えなくしては、ぜったいに続けられません。
親としての務めと言えばそうですが、親のほうがしんどくて、スポーツクラブを止めていくケースも見てきました。
家族は、選手=我が子の頑張りや苦しみ喜びを、一番近くで見ています。
一番近くで日々、支えています。
個人的には、日大の選手の母親の気持ちを、思わずにはいられなかった。
組織で監督~コーチ~選手という指令系統の流れができていて、それは、まぎれもなく上から下へという流れ。
世の中の「しわよせ」とか、「ひずみ」、それを背負うのはいっつも、一番下の弱者だと思いませんか。
こういうニュース、かなり憤りをおぼえます。
話が行ったり来たりしますが、剣道は「スポーツ」と言わず「武道」と呼ばれます。
息子の剣道の先生(師)は、「勝負にこだわらない」といつもおっしゃっています。
試合の時は熱くなります^ ^
単に勝つだけのために試合をするなら、「強い選手」に見える選手を登用すればいい。
でもね、強くはなくても、はいつくばってとても地道に一生懸命頑張っている選手もいます。
道場の先生は、そういう選手(剣道の場合は剣士といいます)を、いつも支えて見守ってくださる先生です。
日大の選手には、将来があるから、これからだから、とかって意見が多いけど、そうかなーそれってキレイゴトかなと、個人的には思います。
日本代表にまで選ばれて、本人も家族もどれほどの努力を今までしてきたのかと思うと、悔しいしやるせないですね。
日本代表に選ばれたのに「行くな」という監督は、その時点でこの選手の将来を奪っているのでは。
監督は、日大の勝利=自分の成果と勘違いしているとさえ、私の目には映りました。
大学のアメフト部という「一社会」で起きたことは、やっぱり世の中の縮図ではないでしょうか。
上の人間が「保身」に走ると、しわよせが、ひずみが、下の人間に来ます。
こんな社会で今、自分が社会のためにできることは何なのかと、問いかけても答えは出ないけれど、外に出ていく我が子を勇気づけ、最前線にいる夫を支え、私の周りにいてくれる人たちに感謝して生きていくことかなと、改めて感じています。
大人一人一人がそうすることで、傷つく子どもを、将来を絶たれる有望な若者ををなくしたい。そんな思いです。