どんどん深みにハマっている感満載の今日この頃。
今日も武芸十八般から2話紹介します。
鳴弦の娘。
弓の名手の浪人父娘が敵討ちの旅に疲れた兄妹を救う人情物語。
弓を一昼夜で10,000本打ち、6,000本を命中させるとか想像できるだろうか。
これが正月行事であっていたらしい。
30本のうち六十六間(約120メートル)離れたところから15本を命中させるのも難しい。
弓を引いたこともないのだけども。
話の中では、書の嗜みと弓の射術は、鋭い突端を一点に集中することでは精神性的に共通点があるとの事。
個人的には敵討ちの仕組みが詳しく書かれていて面白かった。
武大夫開眼。
尾張貫流(かんりゅう)管槍(くだやり)を破門され、江戸で飛電流槍術道場を開く。
管槍って、初めて知りました。
柄に継ぎ目を入れ、芯に管を差し込んで、“撓い(しない)”の度を強くしたもので、振った際に他の槍には見られない活機を生ずる。
時により、変に応じて柄を継ぎ足し、あるいは抜き捨てて、長短、自在に使い分けられる利点もあった。
藩主の二代目槍術への惚れ込みがきっかけで、何人も宗家は師弟をとってはならんという禁令がでた事がまた伝承へ影響もしただろうなとか思いました。
また、破門になった武大夫が、新らしい流儀を生み出す苦労も垣間見る事ができました。
最後には、切磋琢磨した同僚が闇討ちにあって死を遂げる所。弟子に持たせていた槍が手元になくて死んじゃうんだよー。脇差しは何だったんだよ!
まだまだ続くぞー。誰も楽しみにしていないかもしれないが!
武影信館でやる「刺し受け」は、色々理に適ってんなーと今更ながらよく思う。