京都市の伏見稲荷大社
の奥社には
おもかる石があります
おもかる石とは
石の灯篭の上にある
空輪と呼ばれる灯籠の
頭の部分の石を持ち上げ
重いか軽いかで
胸の内にある願い事が
叶うかどうかを試す
占いのようなもので
いつも行列になっていて人気です
この時も可愛らしい修学旅行らしき
小学生たちが列を作って
キャーキャー楽しそうにしていましたよ
そんな列を微笑ましく見ながら
私たちは早速
奥社奉拝所にある社務所にて
ご祈祷の申し込みをしました
準備が整うと中でご祈祷になります
奥社でご祈祷する方は
やはり本殿に比べて少なく
私たちだけのご祈祷になりました
奥社の中も狭いので
多人数でのご祈祷は
難しいかもしれませんね
ご祈祷が始まりしばらくして
私はなぜか気になり
母の方をチラッと見ると
母は手を合わせ
お山の方を向いて
ありがたそうに目を細めていました
ご祈祷が終わると
思わず母から
「奥社でご祈祷させて頂いて
とても良かった〜
」
と心の声が漏れたのでした
そのつぶやきが聞こえたのか
ご祈祷をして下さった神職の方も
ニッコリ微笑み
「奥社はよりお山に近いですからね
こちらでご祈祷をしたい
と仰る方々も実は多いんですよ」
と仰いました
私は母に
「こちらの奥社で御祈祷はどうだった？」
と聞いてみましたら母は
「もちろん本殿でも
稲荷山にご鎮座されている
神々には十分繋がるよ
でもこちらでご祈祷してみて
より深く稲荷山の神々と
繋がるように感じたのよ
山を登ることができるのなら
それが一番だけど
私みたいな年寄りには
なかなか登れないから
そんな場合は奥社で深く祈ると
より繋がるって事がよーく分かったわ」
と言ったのでした...
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