私が体験した透き通った龍神様の話を
寝ぼけまなこの母にしたところ
母はいい加減な答えをしたところで
突然操られるように
合掌した手を上に上げ
グルグル回り始めたのでした
それは見るからに母の意志ではなく
人が自分でできる体制ではなく
ポルターガイストのように
見えたのでした
母も悲鳴を上げ
妹のももも「キャーッ」と
声を上げてしまったぐらいです
私たちが怖くてブルブルして
アタフタしている横で
母は上半身を反り上がった腕を
凄いスピードで回したままで
こう言いました
「守っておるに決まっておるわ
そんな事も分からんのか」
と明らかに母とは違う
大きな野太い声で怒鳴って
パタリとその場で倒れ込んだのでした
あまりの事に私たち姉妹は
しーーーん
と静まり返っていると
突然母がムクッと起き上がり
「ビックリした
龍神様が守られているのか
分からないなんて
寝坊けていてるとしても
いい加減なことを言ったから
怒られたのねアイタタタタ
」
と腰をさすりながら話したのでした
それを聞いた私は
『やっぱり龍神様は我が家まで
守っていて見回りにきてくれてたんだ』
と思い嬉しかったと同時に
母が夜で眠くて頭が働いていない時に
こんな事聞いたばかりに
龍神様を怒らせる事になって
猛烈に反省したのでした...