今週号の週刊ポストの「医者の嘘を暴く」の記事に脊柱管狭窄症が載っていたのでご紹介。
読みづらいので、要約して書き起こすと、
「米国のジョン・ルリーという医師の研究では、椎弓切除を受けた患者と受けなかった患者の8年後を比較したところ、両者に差は見られなかった。手術を受けた人の18%は再手術を受けた」(戸田佳孝・戸田整形外科リウマチクリニック院長)
はて、その論文はいかがなものかと探してきましたよ。
これですかね。
面倒なのでいつもの高精度翻訳ソフト「Deepl」に頼りますが、
>RCT参加者の5%、OBS参加者の52%が、8年後のフォローアップ時にデータを提供した。Intent-to-treat解析では、無作為化されたコホート間で差はなかったが、8年後までに無作為化された人の70%が手術を受け、非手術の人の52%が手術を受けていることが示された。RCTのAs-treated解析では、4年までの手術の早期効果は時間の経過とともに収束し、6~8年ではいずれの主要アウトカムについても手術の有意な治療効果は認められなかった。一方、OBS群では、5~8年目のすべてのアウトカムにおいて、手術の安定した優位性が示された。追跡調査から外れた患者は、手術群、非手術群ともに、高齢、低学歴、病弱であり、最初の2年間の転帰が悪かった。
ちなみにRCT群とはランダム化された属性で、OBS群とは観察を続けた属性のこと。戸田先生の言うのは半分本当です(6~8年では優位な治療効果は得られなかった)が、残りの半分は違う(OBS群では5~8年目の全ての症例で手術の安定した優位性が示された)のではないですかね?
どうしても、こういう記事は常識を覆すような内容が尊ばれがちなのですが、この記事を見て私のような重度の脊柱管狭窄症患者が、医師にも相談せずに手術を忌避したらどうするの?(もちろん、軽度なら手術は私でもオススメしないと思います)。
まあ、この戸田先生、「さんまのほんまでっかTV」に32回(w)出演されているみたいやし(´・ω・`)