2023年3月第2週株式投資日誌 | 初心者大家のブログ

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2011年に2棟のマンションを買って2015年、55歳で早期リタイア。こよなく愛する福岡のこと、愚痴めいた経済コラムも書いてます。

今週の日経ヘイキンズさん、先週末比216円高の2万8143円と2週連続で上昇しました。

 

笑ったのがBSテレ東の「日経プラス9」の市況展望コーナー「一目瞭然」。水曜(8日)に解説した三浦豊・みずほ証券シニアテクニカルアナリストが「今上昇しているのは3月10日のSQ(特別清算指数)算出日前の先物買いによる一時的なもので、買いは続かない」と分析したのに対して、いつもバカの一つ覚えのアゲアゲの鈴木某日経編集委員が木曜(9日)の解説で「海外投資家はIMFが予想した日本の経済成長の高さを見ているから2万9000円もありうる」と真反対のこと言ってて、結果は10日の日経平均は前日比479円安、CME先物はさらに下がって2万7510円www 私?もちろん、三浦さん信じて、利益の乗った商社株はとっとと利確しましたよ。おかげで被害は少なくて済みました。ありがとう鈴木さん。

 

日銀黒田総裁が異次元緩和の総括会見をやってましたね。「負の遺産では」との質問に対して「何の反省もありませんし、負の遺産とも思っていません」と答えたのだとか。

 

私はこのブログで当初から異次元緩和だけではデフレ脱却は無理と主張してきました。しかし、当時のリフレ派(懐かしいw)は、「デフレは通貨供給量が少ないからだ」とすでに経済学では少数派になっていた貨幣数量説を持ち出して、クロダノミクスを支持しました。

 

結果、上昇したのはマネーサプライと密接な関係のある資産である株価と地価だけで、物価は想定の「2年で2%」ほどは上がりませんでした。雇用が増えたと言う人がいるけど、定年延長と老後不安で高齢雇用者が増えたに過ぎません。当時、まともなこと(日本の物価は基本的には原油価格など輸入物価に左右される)を書いていたのは、私の知る限り野口悠紀雄さんくらいかな。

 

もっとも、退任する黒田さんとしては負の遺産と認めるわけにもいきません。(急激な金利上昇は国の財政破綻を早めるため)異次元緩和は続けるしかないですからね。でも、日銀にしてみれば紛れもない「負の遺産」です。少なくとも、(国債もETFも)高値で買い過ぎてしまって、どう考えても売る際には安くなるわけで。