前回、あまり楽しくはない話を書きました。
自分の心のうちを書いて楽になろうという傾向は、昔からあります。
私の生い立ちはいろいろと複雑で、書けば10人のうち8人は同情してくれるような幼少期だったので、夫のお母様との件は、私の中ではまだ楽な方です。
とはいえ、書いて荷を下ろしたくなるくらいには、面倒な部類ではありますが。
あまり面白くない話を書いたので、少し話を切り替えようと思います。
公認会計士を受ける契機となったもの
以前、公文の先生として個人事業主をしていたという話は書いたことがあると思います。
その公文、フランチャイズの契約で教室を始めたのですが。
コンビニと同じで、あのフランチャイズです。
本部と契約をすれば、開店と運営については本部から丸っと一式、看板と営業をさずけてもらえるものを、フランチャイズと言います。
20代の後半から30代前半まで、教室をしていました。
経緯はものすごく削りますが、いろいろあって、いろいろあって、公文の日本社長が私の教室に来てくださり、面談をしたことがあります。
フランチャイズビジネスに関する意見交換など。
30代前半の小娘と、売上600億の代表取締役が、私の教室でビジネスの話をするという…
なかなか有り得ない展開を経験したことがあります。
当初、この提案がされた時、私はものすごく有頂天になりました。
経営のトップとビジネスの話をするなんて!と。
でも面談の数日前に、ハッとしたんです。
私はただの素人。
ビジネスの話をするにしても、何の裏付けもない、個人の発想。
もちろん、そこに至るまでにいろんな自分の学びを深め、それがあったから社長が私と会いたいと言ってくださるまでになったわけだけれど。
でも、素人はどこまでいっても素人。
ビジネスの話を裏付けるだけの、確かな専門家でもない。
正確な専門的知識が話せているかどうかすらも、自分で自分を検証できない。
自分は専門家ではない、自分にはバッジがない。
そんな自分が、経営トップと話をするという、浅はかさに愕然としました。
結局、面談は充実していましたが、中身のあるものではなかったです。
中身が伴うものではなかったということです。
素人だから。
その時の、自分の浅はかさと慚愧の念に耐えられず。
いろいろともがいて、その数年後に公認会計士の勉強を始めていました。
その頃の私は、
経営者の正面に立って対峙する人間ではなく、
経営者と同じ方向を向く人間ではなく、
経営者のテーブル90度横斜めに座る人間になりたいと思っていました。
監査人はその位置にいるなと思ったので。
今は、勉強で少し苦しんでいます。
財務の計算も管理の計算も、どれも解けるようになりました。
ただ甘いので、細かい論点を暗記していなくて、精度は高くないです。
企業法も監査論も、腑に落ちて理解できています。
できていないのは、精度と正確な暗記。
好奇心だけで勉強がぐいぐい進む時期は、もう過ぎています。
ただひたすら、試験のために精度を上げるという。
その愚直な作業に苦闘しています。
弱気になることが増えました。
こんなに勉強しても、世の中に出ても成果は出せていないまま。
履歴書の資格の欄は白紙のまま。
自営業の経験なんてキャリアにもならず。
人を雇って教育して仕事を回していたとしても評価に繋がらず。
マネジメントとそれは別物となっているので。
派遣でいろんな会社でいろんな仕事をしても、経歴は傷が増えるだけ。
勉強しているから社会人期間にブランクがあって。
でも合格していないから資格もブランク。
無用な自分に気づいて落ち込むことがあります。
いろんな自分の甘さが積み重なって、今があります。
これを、えいやー!!って振り払って走らないと。
走らないと、やっぱりダメな自分しか残らないので。
毎日、自分を叱っています。
自分は何をしたいの?
自分は自分の足で歩きたいんでしょ。
行きたいところには、自分で歩いて行きましょうね。
あ、いや走らないと間に合わないですよって、言い聞かせています。
ほらほら。
がんばるんでしょ、わたし。