今日はこれを書いたら、コワーキングスペースは退出するかもしれません。
香水のすごく強い人が隣にきました。
しばらく我慢していたものの、ちょっと耐えられなくなったので、空いていた別の席に移動…そしたら、反対向こう隣の方もバタバタと別のブースに移動、私より離れた席の方もダメだったらしく、私の移動をきっかけに帰っていかれました。
今日は他のブースが満席で、しかもたった今私が移動した先でも、隣の男性がずっと鼻をかんでいるので、やはり帰ろうかと思います。
その前に。
今日はちょっと前から思っていたことを書こうと、そのために午前中から休憩はほとんどとらずに詰めていたので、最後にそのテーマについて書ききって、去ろうと思います。
■ 合格しても監査法人には入れない?
受験生の子育てママさんからは、よく聞くセリフです。
もう子どもを産んでからの受験だし、合格しても年齢の問題で監査法人に入れないんじゃないの?という不安があるというフレーズは本当によく聞きます。
たとえば男性の場合。
普通に社会人経験を経て、30代で合格した方というのは問題なく監査法人の内定がとれると言われています。
40代の方なら、Big4は難しいとしても中堅どころで採用されるのがほとんどだという話です。
聞いた話を総合してみると、20代の無職で専念期間があっても、そのこと自体が問題になることはほとんどないようですし、30代のフリーランス期間が長い方でも、ケースによるけれど、いきなりばっさり切られることはないようです。
判断の基準は、社会的適合力なのかなと。
新卒大歓迎という日本的大企業気質とは違う気がします。
ただ若いというだけで買われる風潮はあるものの、30代や40代も、年相応に分別があれば「話聞くよ」というスタンスなのではと思っています。
子どもがいるから即NGということもないようです。
とはいえ、20代の人たちと同じ基準で見られるというわけでもなく、「年齢に応じた見立て」をしていると私は個人的にはそう見ています。
■ 個人的な考え 「就職って」
ここからは個人的な考えです。
あくまでも私の考えなので、これが現実に即しているかどうかは定かではないことを、まず先にしっかり伝えておきます。
結局は、「一緒に仕事をしたいと思ってもらえるか」という、就職転職の業界ではテッパンのフレーズ、これに尽きるんだと思うんですよね。
採用する側というのは、欲しい人材象はほぼ決まっているものですが、それと等身大の人がエントリーしてくるとは限りません。
だから求める人物像のベースに「当社の方針を理解してくれる人」「仕事を覚えていく中で当社の社風に馴染んでくれそうな人」というのを念頭に置いて採用活動をしています。
どんなに仕事ができる人を採用しても、社風と合わない人とは永遠に分かり合えないことは、多くの人は想定済みです。
新しい人を採用して会社の業績が伸びたら嬉しいけれど、でも仕事って生活であり人生なので、1日9時間ともに過ごす同じ空間の居心地はなによりも重要。
今の雰囲気は壊したくないし、一緒に同じ空気の延長線上で仕事をしていけて、そして労働力も補えるのが一番ということです。
私も公文の教室でスタッフを何度か募集したことがあるのですが、やはり最後は「一緒に仕事できるか」でした。
他の塾での経験もあって教えることに自信がある人、教育系のキャリアがばっちりの人もいましたけれど、お断りました。
どんなに優秀でも、「うちの方針を納得してくれるかな」という視点で見たときに、違うなと思った、ただそれだけ。
その人がダメだったということはなく、ただカラーが違ったというだけで、その人の能力に問題は全くありませんでした。
逆に、主婦歴が長い人でも、「これは」と思った方は何人か採用しましたし、実際に本当に痒い所に手が届く素晴らしいご縁になりました。
正直言いますと。
一番採用から遠かったのは、大学生でした。
お一人、勘のいい大学生男子は仕事を依頼させていただきましたが、逆に学歴的には優秀な地元の国立理系男子も面接にきたものの、ごめんなさいしました。
積極的に採用を検討したのが、商業高校卒と主婦の方です。
まず商業高校で簿記の資格を取っている方は、だいたいが根が真面目で、コツコツと仕事をこなしてくれる人が多いです。
主婦の方は、仕事を複数頼んでも導線が混乱することなく進捗もいいのが特徴です。
あとは、1手先2手先を当然のように読めます。
こちらから頼もうとする前に「やりますか?」と聞いてきたりすることもあります。
その点、大学生は「頼んだこと」をやるだけの、指示待ちになりがちで、積極的には採用しませんでした。
私個人の考えですが、主婦の人だからとか子育て中だからという理由で、監査法人の採用をお断りされるんじゃないか〜という不安については、決してそんなことはないと思うんです。
採用する側の人にもよりますが。
私のような個人事業主の小さな教室と、監査法人では格が全く違いますけれど、でも本質的なところや根源的なところは、そんなに大きく違わないと思います。
とはいえ、派遣の場合などの即戦力の職場だと、子育て中は避けられました。(私の場合)
一方で、子育て中でも戦力的な面でOKしてくれた派遣先もあったので、本当に雇う側の気持ち一つだと思います。
あと、少し話が脱線しますけれど。
とある派遣先で、私にお仕事を教えてくださった方。
大原専門学校卒業の若い女性の方が、私の派遣先の先輩になったことがあるのですが、本当に優秀でした。
「大原のビジネスコースで、校舎で1番2番の人を毎年正社員として採用しています」っていう某上場会社のグループセクレタリーさんたちがいまして。
その方たちと同じ仕事を1年ほどさせていただきました。
(人手が足りない頭数要員として)
25歳前の方たちなんですが、お若いだけでなく、優秀。
仕事のこなす量も、Excelの技能もマウスのスピードも、電話の取り方もメールの返信も、やること全てが早いし丁寧だし、気配りもすごい。
彼女たちの上司は50代の方でしたが、その方も彼女たちをすごく信頼していたのが分かるほどでした。
私はそこですごくたくさんのことを学ばせていただきました。
総務も経理も庶務も全部こなす、開発本部付きの出張所みたいなセクレタリーなので、なんでもやりました。
勤務表をチェックをして修正箇所を承認者の部長の方に連絡して調整を依頼しましたし、稟議書も常に通過していきましたし、出張の航空券を予約したり、旅費交通費も海外通貨バージョンでも切りましたし、税関通った請求書も仕訳切りましたし、地味に検収書を大量に郵送しましたし、月末は大量に物品購入の仕訳を切りましたし、配送業者さんの荷受けもしたましたし、郵便も各席に配りましたし、会議の準備もしましたし。
たぶん仕事の半分も上には書けてないかも。
私、この仕事をしてから、さらに仕事が好きになってしまいまして、いろんな仕事を教えてくれる先輩たちが(私より若い)大好きで心から尊敬していました。
そして、彼女たちが支えていたのが、センターに在籍していた技術者さんであり、そこでは毎日「人にできない仕事をする」ということのたいへんさと達成感を見ることができました。
技術者の方たちは、派遣だからと私をテキトーに扱うこともなかったですし、皆さんよくしてくれましたけれど、私は、自分と彼らの間には深い溝があることを感じていました。
その時、出産前にふと思っていた会計士という存在が、一気に自分の身近になったのは言うまでもありません。
はっ!
自分語りになってしまいました。
つまり。
仕事をするっていうのは、年齢でもないです。
所属する組織の規模でもないです。
そこの会社では何を求めていて、
自分はどう貢献できるのか、
どう貢献しようとしているのか、
そしてその職場の人とどう仕事をしようと思っているか。
カッコつけて言えばそんな感じです。
でも現実は、思っていたのと違うなという会社もあるので、一概にこれは理想かもしれないですけれど。
ただ、合格してもどこも拾ってくれないという心配は一切必要ないかと思うんです。
あとは、良いご縁。
息の合う会社、息の合う採用担当者と出会えたら。
自分の運がいいことを信じればいいと思います。
それに合格するだけで、十分、その人は運ももっているから。
きっと大丈夫です。
心配は、合格してからで大丈夫ですよ、きっと。
・・・うわぁ!!!
勉強しますっ!