スリング講習会に行くとリングなしスリングをお持ちのお母さんが数名いらっしゃいます。

そこでスリングのサイズがあっていない方が多いのでスリングの選び方を書きたいと思います。



★リングなしスリングの選び方のポイント1・・・スリングのサイズ


スリングのサイズの目安は、前回スリングの袋の大きさのお話を書きましたが

スリングの底がお母さんの体のどこにあるかです。

スリングの袋に手を入れてみたり、底の部分を引っ張ってみます。


そのとき底の部分がお母さんのお臍より下にある場合は

赤ちゃんのお尻がお母さんのお臍より下がってしまうため

腰や肩が痛くなる原因になります。


スリングの底がお臍より下がっている場合は、サイズ交換をされることをお勧めします。




★リングなしスリングの選び方のポイント2・・・肩パットの形・大きさ


リングなしスリングで良く見かけるのは、肩からはみ出した生地です。


肩の部分がフィットせず肩から生地がはみ出している場合

肩の角の部分で赤ちゃんの体重を支えるようになり痛くなることがあります。


肩の生地が肩からはみ出る場合は、もう少し首よりに生地を引っ張るか

はみ出た部分を折り返し、肩にのせると少し楽になると思います。


★リングなしスリングの選び方のポイント3・・・密着感


抱っこしているお母さんとの密着感は、両手が離せるポイントの部分になります。

赤ちゃんとお母さんが密着していると自然と赤ちゃんを押さえている手が離れると思います。

お母さんの身幅から赤ちゃんがはみ出したり、赤ちゃんを押さえる手が不安で話せない場合は

密着感が足りないということになります。


安全性のためにも出来るだけ密着できるリングなしスリングをお探しになることをお勧めします。

また、リングなしのため赤ちゃんの膝の裏に生地が食い込み過ぎないような形状のスリングをお勧めします。



長年スリング講習会をさせていただいていて

上手に抱っこできるとお母さん達の顔の明るさがワントーン明るくなったり

「わっ!」と思わずうれしそうに出る一言を聞くととてもうれしく思っています。



講習会でいつもお話しますが

お母さんが素手で抱っこしているのと同じように

スリングで抱っこできれば

それが正しい使い方なのです。

赤ちゃんの暖かさを感じお母さんも癒されているのを

感じて欲しいな~といつも思っています。


スリングの使い方の一番のポイントは

赤ちゃんを入れる前の袋の大きさ

だと思います。

袋の部分が大きすぎると赤ちゃんを入れた後
ゆるくて密着したくてもあまり上手に密着出来ないし…。
なんだかしっくりこな~いしょんぼり

袋が小さすぎるとなかなか赤ちゃんを入れることができない号泣

では、どのくらいの大きさにすればいいんだろ~しょんぼり


講習会ではいつもお話する

目安はこちら!!


袋1

まず袋の全体部分が

あばら骨の少し下くらいまで

上がってくるようにテールを引っ張ります。
この時、赤ちゃんが入った時の状態と同じようにするために
少し下に下げるように手に力を入れます。


袋2

次に袋の底の部分に上の写真のように手を入れます。
この時手の位置が

お母さんのおへそより下がらない

ようにテールの真ん中の部分を引っ張って調節します。
この部分は赤ちゃんのおしりの部分になるので
この時も赤ちゃんが入ることを想定して少し手に力を入れて下に引っ張ってください。


これで出来上がり!
この大きさはお子さんが大きくなっても同じで大丈夫です。


講習会では必ずこの大きさをマンツーマンで覚えていただいています。
そうすると皆さん、簡単に使うことがきるようになり喜んでいただけます。
リングなしスリングを購入されている方も同じように袋の大きさを確認していただければ
サイズの目安になると思います。

試してみてくださいねウィンク




長らくご無沙汰してしまってごめんなさい。

これからまたいろいろなことを書いていこうと思っています。

よろしくお願いしますm(__)m


先月、小児股関節研究会(京都)にご招待いただいたので

参加させていただきました。


股関節脱臼予防の大切さなどのディスカッションを聴講させていただいたり

特別講演ではコメントさせていただきました。


以前より講習会で配っていたり

福岡の市立こども病院や沖縄の先生に

ご活用いただいていた


「スリング使用法のチェックシート」


を今後はいろいろなところで先生方にご活用いただけることになりました。


すでにご活用いただいてる福岡の先生には

「とても助かっている」とお声をかけていただきました。


下記へURLを貼り付けておきますのでよろしければご覧いただき

参考にしていただけると嬉しいです。ニコニコ


http://item.rakuten.co.jp/happyhughug/c/0000000137/




次回は、スリングで赤ちゃんを抱く前の準備について書きたいと思います。

お楽しみにニコニコ






ブログをご覧いただいている皆様、ご無沙汰しておりますm(_ _ )m

先日、以前よりお世話になっている小児股関節研究会の先生より

股関節脱臼予防の番組が放送されるとご連絡をいただきましたので

皆様にお知らせいたします。

番組の内容は下記の通りです。


番組名    安心!くらし情報 「赤ちゃんの抱っこは?」


内容      赤ちゃんの抱っこについて、先天股脱の予防の

         立場からの注意点

         赤ちゃんの横抱きは、股関節脱臼の危険性があり、

         縦抱きである、「コアラ抱っこ」で育てる。

         赤ちゃんの人形や、新生児のM字型の写真、

         脱臼と正常児の乳児のX線写真などを使い

         ご説明されています。

         また、 脱臼の危険性と、「コアラ抱っこ」の重要性

         についてもお話されています。

        

放送日時  2月20日(金)11:45から11:50(テレビ東京)の5分間です。


番組HP   http://www.tv-tokyo.co.jp/kurashijoho/

       
         ・テレビ北海道。 

              (チャンネル17=アナログ)(チャンネル7=地デジ)

         ・テレビ東京。  

              (チャンネル12=アナログ)(チャンネル7=地デジ)

         ・テレビ愛知。  

              (チャンネル25=アナログ)(チャンネル10=地デジ)

         ・テレビ大阪。  

              (チャンネル19=アナログ)(チャンネル7=地デジ)

         ・テレビせとうち。

              (チャンネル23=アナログ)(チャンネル7=地デジ)

         ・TVQ九州放送。 

              (チャンネル19=アナログ)(チャンネル7=地デジ)


  

近日の講習会予定をお知らせします。

参加申し込みなどは各主催者様へ直接ご連絡くださいね。


9/5  厚木 依知南公民館



9/26 溝口 


9/30 大宮 スリングさいたま


10/1  練馬 ファミトピア

10/8,9 札幌 フクロキタキツネ

10/14 世田谷区 若林児童館

10/16 安城 碧助産院

10/24 成城 ファミトピア

11/5  吉祥寺 ママンベビー

11/8  鶴見 マナマナ

11/10 青山 モーハウス

11/13  江戸川区共育プラザ一之江

11/21 用賀 ママンベビー




ファミトピア
9/11  江戸川区共育プラザ一之江  

あけましておめでとうございます。

2008年もいよいよ始まりましたね。


さて、去年から取り組んできたことではありますが、

今年は皆さんに


 心で包む『抱っこ』の素晴らしさ


をもっともっと伝えていきたいなと思っています。



実はこのタイトル、昨年10月に発売された

「とっておき!スリング」の巻末に掲載した私の原稿のタイトルです。


この文章を、以前ブログでもご紹介した 石田勝正先生

京都 龍谷大学の講義の教材として学生さんたちに紹介して下さいました。


そしてその関係で、なんと年末に

私も 京都 龍谷大にて大学生の皆さんを前に

お話する機会をいただいてしまいました!!


実は最初に先生が教材に使用されると伺ったとき、まだ若い学生さんたちでは

理解できないんじゃないかな、と正直思っていました。

しかし寄せられた感想は予想に反してとても反応がよく、

冗談交じりに「お礼を学生さんたちに直接伝えたい」と石田先生に

申し上げたところ、私の講義が実現してしまったというわけです。



当日、まだ20歳前後の学生さんたち100人ほどを前に 圧倒されつつも

私の実体験も踏まえてお話しすると、学生さんたちは 

  

    自分自身の体験に置き換え、   また

    これから親となる身として 

    「心で包む」ということの大切さ 


しっかりと感じ取ってくださった様子がよくわかりました。


講義の最後には皆さんと順番に握手をしたり、帰り際に「感動しました」と

言ってくださる男子学生さんがいたりと、とてもいい雰囲気で終わることが

できました。


その後の感想文では「私の話を聞きながら涙をこらえていた」というのも

非常に多く、皆さん私の話で

 

   自分自身がいかに愛されていたのか、

また自分自身がいかにそれを理解していなかったか


ということに気づいてくれたようです。


この体験は学生さんだけでなく、私にとっても多くの感動と勇気を与えてくれました。


講義で 

「『抱く』という字は「手で包む」と書きますが、「心で包む」と書くべきだと思います」

とお話したので、年末にこんな字を書いてみました。



心で包む

※この字はHappy!hughugオリジナルの創作漢字です。


今年のテーマは「心で包む抱っこの力」!


1人でも多くの皆さんにお伝えできるように今年もがんばります!

このブログを読んでくださっているあなたも、ぜひ実践してみて

くださいね。







新刊のお知らせです。

毎年NHK教育TV『すくすく子育て』でスリング特集が組まれていましたが、

今年はなんと!DVDブックにまとまりました!!



とっておき!スリング


「NHKすくすく子育て とっておき!スリング」

DVD付録つき

定価1365円 NHK出版刊 

ISBN978-4-14-187698-4



このお値段でDVDも見られるのはすごい!

さすがNHKさんです!!o(^▽^)o


スリングの使い方に悩んでいた皆さん、15日は

ぜひお近くの書店でお買い求めくださいね。







ビクターエンタテインメントの ベビー向け新レーベル「HiHiRecords」 より、 



WE Love スリング


8/22 『We ドキドキ スリング』 発売です!


全国のDVDショップ、ビクターエンタテインメントHPより

ご購入いただけます!

北欧風スリングやポップなスリング満載ででかわいく仕上がりました!

使い方・作り方とも映像でわかりやすくておすすめです!


詳細はこちらから   ビクターエンタテインメントHP 




今回は生地選についてお話します。


現在、色々な生地で作られたスリングが販売されています。

また、手芸店では「スリングにはこの生地がいいですよ」と言いながら

スリングには向いていない生地を薦められ

使いにくいと悩んでいらっしゃる方もいます。


そこで、どんな生地を選ぶと良いのか皆さんにお伝えし、

より良いスリングを選ぶポイントを知っていただきたいと思います。


まずは私があまりおすすめしたくない生地から。


×ダブルガーゼ/ガーゼ

手触りや風合いでとても人気の生地ですが、織り糸と織り糸の間が

密ではないので、荷重がかかるとミシン目から生地に隙間ができ、

切れてしまうことがあります。

赤ちゃんの顔を拭く時など、ガーゼを使う方も多いと思いますが、

何度も洗濯するうちに破れてしまったことってありませんか?

赤ちゃんに触れる生地ならダブルガーゼを、と考えられがちですが、

耐久性が弱いので私はおすすめしたくない生地です。


×インド綿

通気性が良いのでこれからの季節には涼しいだろうと選んでしまう

方が多いのですが、これもダブルガーゼと同様、ミシン目から破れて

しまうことがあります。また金属のリングとの相性が悪く、緩みやすい

スリングになってしまいます。私はおすすめしたくない生地です。


×リネン100%(麻)

今風の雰囲気に合い、現在とても人気の生地です。薄い生地だと、

ールを引っ張っているうちにリングがすれる部分が破れてしまうことが

あります。また、リネンは厚手の生地が多く、この生地で作ると重く、

テールが引っ張りにくいことが良くあります。

綿混は△くらいですね。生地の厚みにもよりますが、上級者でない

限り選ばない方が無難です。


×綿(厚手)

手芸店で「スリングの生地はどれがいいですか?」と聞くと、強度が

要だからということで、厚手の生地を薦められることがあります。

バッグに使うような生地やコップ袋を作るキャラクター生地などは

テールが引きにくくなることがあります。

また、ひどいところだとカーテン生地を薦められることがあります。

生地が厚いからといって、強度が必ずしも強いとは限りません。

かえってテールが引きにくく、スリング自体もかなり重くなります。


△綿(ワッフル)

この生地は、風合いが良いので私もスリングに使ってみたいと思い

ましたが、生地が伸びる点が気になり、結局使用しませんでした。

講習会でも、やはり伸びてリングから緩んでくるケースもありました。

ワッフルの四角の模様の大きさにもよりますが、伸びてしまう生地も

スリングには向かないということを知っていただきたいと思います。

特に金属リングの場合に滑りやすいようです。


○綿(薄手)

手芸店で「パッチワークに使う生地」と尋ねれば、まずスリングに適した

生地に当たります。ワイシャツに使われるくらいの薄さですが、織り糸と

織り糸がしっかり打ち込まれていて、思った以上に強度があります。

スリングを作るのであれば、このくらいの生地が一番使いやすいと

思います。


今は柄も豊富ですし、一番一般的に流通しているのがこの

パッチワーク用生地だと思います。



手作りされる方も、メーカーの商品をお買い求めになる方も、リング式をお使

いの場合はリングの素材と同様、生地の性質も知っていただき、より良い

スリングを選ばれることをおすすめします。


最近の講習会では、手作りスリングで参加される方が

多いのですが、


リングが~( ̄ー ̄;


生地が~( °д°)


など、折角作ったのに・・・

と感じることがあるので

今回は、手作りスリングについて

素材選びのポイントをお伝えします。



今回はまず リング!


リング、なんといっても欠かせない素材です。


講習会でいつも あちゃ~Σ\( ̄ー ̄;) と思うのは


テールを引っ張り、手を離した矢先から

生地がリングからすべっていくことです。

折角、楽な位置で正しく抱っこをすることが出来ても

数分たつといつの間にやら赤ちゃんが下のほうに・・・

こんな経験されている方、多いのではないでしょうか?


これはリングと生地の相性が悪いことが原因だと思います。

私が今まで経験だと

金属リング+薄手の生地 

の組み合わせのものが一番相性が悪いようです。





では、リングの素材は何が良いのでしょうか?

現在手芸店などで販売されているスリング用リング

色々な素材のものが出ています。


金属リング(溶接なし ダイキャスト)

 このリングは、色々な生地との相性は良いのですが

 NHkの撮影の際、検査したところ80kgでした。

 専門家に聞くと、ダイキャストという名前は

 型押しと言う意味があるようで、強度は弱いとのことでした。


金属リング(溶接あり)

 このリングは、強度はとても強くリング破損に関しては

 安心かのある生地ですが、生地との相性が難しいリングです。

 

ナイロンリング(輸入物)

 このリングは、素材がナイロンなので突然破断することはなく

 強度が強く安心です。

 ただ、生地がリングの下へ集まりやすく

 リングとリングの間が開くため生地がすべることがあります。

 

樹脂リング(スリングタッチ)

 このリングは、リングと生地がかみすぎてテールが引っ張り

 にくいと思われる方もいらっしゃいますが、どんな生地で作っ

 ても生地がゆるまないことに重点をおいて私が開発しました。

 テールが引きにくい問題は、赤ちゃんを持ち上げながらテール

 を引っ張ることで解決できます。強度も300㎏あります。

 スリング製造のノウハウをたくさん詰め込んだリングです。


このほか、色々なリングが販売されていますが

ユーザーの皆さんがそのリングの特長を把握し、

ご自分にあったリングを選ばれると良いと思います。


次回は、生地選びについてお話します(=⌒▽⌒=)