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ハッピーコンピューティングのブログ

東京都小平市の小さなプログラミング教室のブログです。

若いうちは、それこそ小中学生のうちは

食い散らかすように片っ端から手を出してみるといいのではないかと思っています。

 

知識というのは狭い分野だけ掘り下げていってもなかなか頭に入りづらいものです。

 

幅広い分野の知見を拡げていくうちに意外な関連に気づく。

その関連から 「・・・ってことはこういうことなんじゃないか?」 という風に推論ができるようになる。

その推論から仮説を立てて実験する。

成功すれば 「やっぱり!ってことはこういうこともあるんじゃないか?!」 となるし

失敗すれば 「なぜ?どこが間違っていたのか・・・?」 となる。

そこまで行けば知識として定着しやすいでしょう。

 

下手に効率を求めないほうがいいと思います。
プログラミングに限らず、何かを学ぼうというなら時間がかかるのは当然です。

 

たくさん経験して、いろんな情報に触れ、土台を作りましょう。

失敗してもいいし、無駄に感じてもいい。

遠い将来、その無駄に思えた小さな記憶が、別の分野の何かと紐づき

とても重要な意味を持つものとして浮かび上がってくるかもしれない。

 

大学生くらいになれば、社会の役に立つことも求められたりするので

片っ端から手を出している時間がなくなります。

効率を求めるのはそれくらいの年齢になってからでいいのでは?と思います。

狭い領域を専門的に掘り下げるために、大学で専攻するといいです。

大学の教授が近道を教えてくれます。

 

ただ、受験に関しては、傾向と対策があるようにテクニックのようなものがあるから

効率よく学ぶのもいいのかなと思います。


というわけでハッピーコンピューティングは

効率よくアプリを作る、というやり方ではありません。

 

ScratchでARアプリを作ってみたりして、なんだか今風な成果が出ることもあるけど

先日は中学生3年生の子に古いCPU本 「はじめて読む8086」 を貸して

「難しかった!」という感想を引き出しました。それでいいんだと思っています。
 

 

またいつか再読しましょう!

次読むときはきっと、今よりも少し読み進むことができるでしょう。
 

そもそも名著と言われる本がある時点で効率がいいと言えますね。

さすがに駄作をおススメしたりはしませんが、それでもたとえば

自分で大きな本屋に行ってみて、片っ端から背表紙を眺め、

興味を持った本を一冊買って読んでみたらひどい本だった、という経験をしたとしても

それはそれで良し!良書を選ぶための目を養ったのだと、褒めてあげたいなと思います。

 

昨日の記事で
「コンピュータは有害ではありません」と書きました。
包丁とか火とか言葉。そういうのと同じような道具のひとつだから
使い方に気をつけましょうというようなことでした。

だけどインターネットに関してはもっと慎重になったほうがいいと思います。
インターネットは危険がいっぱいです。

ウェブ上には有益な情報もあれば有害な情報もあるし
どうでもいい話もあれば見過ごせない話もあります。
本当に「何でもアリ」です。
自由はあるけど秩序は皆無です。
殊更に不安を煽るつもりはありませんが。

最近の情報機器ではフィルタリングや子ども向けの設定ができるなど、安全面への配慮も進んでいます。
それでもまだ不安が消せないし、ご家庭でずっと親御さんが監視しているわけにもいかないと思います。

子ども向けのプログラミングスクールやパソコン教室には、そういう機能もあると考えていただければと思います。
つまり大人の監視下におけるインターネット利用です。

ハッピーコンピューティングの教室は最大12席。私の目が届きます。
必要に応じてインターネットを利用していますが、危険なことはさせません。

メールにも慣れてほしいので、教室内でのみ流通するメール環境を作りました。外部にメールを送信したり、外部からのメールを受信したりはできません。

中学生にもなると、自身ですでにgmailのアカウントを持っていて
教室でやった内容をgmailで持ち出して家で続きを、なんて子もいます。
そんな風に必要に応じて適切に使うのはいいでしょう。
ちゃんと申告してもらいますし、必要なとき以外、無駄に外部と通信させたりしません。

お子さんをハッピーコンピューティングに通わせるのは
そういうメリットもあると思っていただけるとうれしいです。
コンピュータは有害ではありません。
ただ、使い方によっては良くないこともあるでしょう。
刃物と同じです。つまり道具です。

極端に言えば火や言葉も同じです。
間違った使い方をしないように、使い方を学ぶ必要があります。
言葉や火や刃物の使い方を、大人が子どもたちに指導してきたように
コンピュータも指導しなくてはいけません。

目に悪いのでは?という疑問に対しては
長時間画面を見続けるからいけないんだと思います、と答えています。

プログラマはずっと画面を見ているのかいうとそんなことないです。
健全なプログラマは、外で遊んだり、お出かけしたり、本を読んだり、美味しいものを作ったり、食べたり飲んだり寝たり起きたり、そういう生活をしています。

何事も
道具の使い方を間違えたり
中毒のようにやり過ぎたり
そういうのがいけませんね。