葛藤を大切に | ハッピーコンピューティングのブログ

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東京都小平市の小さなプログラミング教室のブログです。

たとえば撮影して編集して音を入れて、1本の動画を作る。
先にシナリオを書いたり絵コンテ描いたりもするかもしれない。

あるいはプログラミングを学んでコードを書く。
きれいな絵が動くように。
イケてる音楽が鳴るように。

動画制作もプログラミングも
それだけでは「創造的な活動だ」とは呼べない。

勘違いしてはいけない。
ヘンな謳い文句に騙されないで。

今まで経験したことのないことを体験したのなら、
それは経験を積んだという意義はあると思いますが。

車輪の再発明はできるようになるかもしれませんが
創造的な活動とはいえないでしょう。

私たち指導者は子どもたちに、経験を積ませることはできるように思います。
経験を経て小手先の技術は伝えられるでしょう。それは簡単。

だけど
自然や社会、自分とか他者とか
あらゆることに興味を持って観察して
自問自答とか葛藤とかを繰り返さないと
イケてる創造的な活動とは呼べない。

こうしたらどうかな。
でもそれだとここがダメだからこうしたらいいかな。
いやいや待て待てそれだとココがダメだからもっとこうしないといけないな。
あー根本的な問題を発見。。。また最初からやり直し・・・。

そういう繰り返しを面倒だと思わない心を育てる。
そういう教育が必要です。
そういう葛藤の上に創造的な活動というのは
成り立つものでしょう。


小さいながらも事業をやってると痛感します。
そういう教育がきっと必要だと。

人を集めて信頼を築いてお金を頂戴しよう。
そういうビジネスモデルでやっていくんだと進んでいたら突然
なんとかウイルスみたいなヘンな奴が現れて
そもそも人を集めるのダメ――。最初からやり直し。

がっくり。

見通せない未来に心折れたり絶望したりする人の気持ちも分かります。
人の心を想像し共感し
自然とか社会とかをよく観察して
ツラい状況の中でも何かを創り出したいと思うような
強い心を育てなくてはいけない。

そういうのはなかなか経験させてあげることができない。
だから、言葉で伝えていきたいと思います。

葛藤。
とても大切です。
結果を焦らず、何度転んでもあきらめないで。

自分自身に言い聞かせているようですが
子どもたちにもそんな風に伝えていきたいと思っています。