
こういうのができた後、いりぐちから入る電気のパターンによって、自由にでぐちに出る電気のパターンを決められるようになりました。
さらに、この絵ではいりぐちは2本、でぐちは1本ですが、この数を増やせるようになりました。
つまり、こんな感じです。

この黒い箱は絵で表現されていますが、実際の製品も黒いものが多いです。
たとえば手元にあった実際の製品 74LS181 。

これは4年前に購入したものですが557円でした。安いんです。
で、たとえばこんな表になるような部品を作ったとします。
入口1 | 入口2 | 出口1 |
× | × | × |
× | 〇 | 〇 |
〇 | × | 〇 |
〇 | 〇 | 〇 |
これを、×を「0」、〇を「1」とみなすと、なんだか0と1の足し算に見えないか、と考える人が出てきました。
つまり上の表は
入口1 | 入口2 | 出口1 | 足し算? |
0 | 0 | 0 | 0 + 0 = 0 |
0 | 1 | 1 | 0 + 1 = 1 |
1 | 0 | 1 | 1 + 0 = 1 |
1 |
1 | 1 | 1 + 1 = 1 |
ひとまず一番下の行のパターンは使わないとして、
- 0+0=0
- 0+1=1
- 1+0=1
こんな風にして、複数のピンが突き出た黒い箱が、ひとまず計算機としての第一歩を踏み出した!
ということにしときましょう。
次回は、この黒い箱の出口から出てきた電気をどうするかというお話をしようと思います。