もう十年ほど前になるのですが、オーストラリアの北部準州政府で多文化共生アドバイザーをしていました。私の上司テリー・ミルズ氏は親日そして親台湾だったので、豪州ダーウィンで亡くなった日豪両国の戦没者の慰霊活動をしていた私の事を雇ってくれたのでした。しかし当時はオーストラリアと中国は蜜月中で、日本はともかく台湾支持を公言するのはとても危険。実際に自分のオフィスに飾ってあった台湾の国旗を中国の外交官に見とがめられたこともあるそうです(そもそも豪州政治家でそんなことをする人はいないのですけどね)
その後ミルズ氏は選挙に勝って州のトップとなり、最初の外交国に日本を選び、私も同行していたのですが、なんと日本での公務中に北部準州議会が首長選挙を行い、クビになりました。日本政府や企業、学校への訪問などもすべてキャンセルとなりミルズ氏は急遽帰国。「この相手のメンツをつぶすやり方はオーストラリア人ではない、アジア的なので中国が背後にいる」と主張しましたが当時は陰謀論主義者のような扱いを受け誰も信じてくれませんでしたが今では中国の采配であることは明らか。ミルズ氏の後釜となったジャイルズ氏が軍港であるダーウィン港を中国企業に99年間租借契約をしたのです。
さてそのミルズ氏が野党党首時代に書いた日本向けの親書をよかったらご覧くださいませ(オリジナルの英語版と日本語訳とあります、ちょっと長いです)。
今までこの様に日豪の戦争の事についてハッキリ触れた政治家はいないので日本側はびっくりしたようですね、ただミルズ氏の意図は日本と真の和解をして強い関係を求めている事は伝わったかとは思います。日本人の和解と言うのは水に流す、一方西洋人の和解はきっちり話し合い忘れないけど赦す、というスタイル。西洋式の和解を求めたので日本側は大きな反応は無かったのですが、しかし日本に対するメッセージのきっかけになったことと思います。
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いつも読んでくれてありがとうございます。