昨日upした(その1)の続きで、本日は10月20日の活動報告です。

 

福島原発事故で避難を強いられたしまった

福島第一原発の20キロ圏内の住民で

被災者の「●●さん」のご親族が

避難している先で、また被災してしまいました

 

今度は、台風19号

夏井川氾濫し避難住宅が冠水

避難があと数分遅かったら、命を落としていたそうです

 

濁流に胸まで浸かった状態のなか

必死に避難していた時に

目の前をが流されていったとお聞きしました

 

夏井川氾濫決壊被害エリア

 

日本のあちこちで広範囲かつ甚大な被害を出した台風19号でしたから

被災された方も、被災を免れ助かった方も、皆が

どうしたらよいのか、どこから手を付けたらいいのかと、心を痛めました

私もその1人でした

 

そんな時に、福島原発事故被災者●●さん」の

ご親族避難先でまた被災したことを知りました、今度は台風19号で…

 

その避難住宅は、いつも活動している福島・被災地 (双葉郡) から

約30キロ程の場所でしたから

福島・被災地 (双葉郡) の活動時でしたら、無理をすればなんとか行けるため

今回は19日20日泊りがけで活動することにし

20日夏井川の氾濫決壊エリアに駆け付け

何が出来るのか知るために、複数のエリアを訪問し

被害状況確認をしてきました

 

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20日早朝に、福島・被災地 (双葉郡) の●●さん宅を出発

 

 

夏井川の氾濫決壊エリア被災地で出会った方達にお渡しする、主な支援物資

●人間用飲料水除菌シートサランラップゴミ袋ペット用飲料水ワイドサイズのペットシート使い捨てカイロ使い捨てマスク靴下使い捨て手袋お酢こんぶ茶トイレットペーパー自宅より持参or福島で自費購入

●猫さんの食料…「皆さま」からのご支援物資を届けさせていただきました

●清掃用の水を入れるタンク…活動時に使用している物

 

19日の深夜に袋詰めした、こちらのささやかなプレゼントも持参しました

 

 

飼い猫さんが行方不明(脱走して捕まらない子も含む)の飼い主さんには

ドライフードが湿気てしまわないように使ってもらうジブロックには

猫さんの生存確認が取れたら保護するために私の連絡先メモを添えて

このような詰め合わせを渡しました

 

 

▲物資の整理を済ませ、最後に捕獲器を詰めるだけ積んで出発しました

(この画像は積み込み途中のものです)

 

いわき市の夏井川の氾濫決壊被害エリア

福島原発事故の被災地 (双葉郡) から約30キロに位置しています

ガレキ撤去ライフラインの復旧工事などで渋滞していると聞いていたので

覚悟していたのですが思ったより車は流れていました

 

夏井川の氾濫決壊被害エリアに入ると

至る所に濁流に飲まれてゴミと化した家財道具の山

 

 

先ずは、●●さんのご親族被災された川沿いにある避難住宅

絶句でした

道がなくなってしまうほどのガレキとゴミの山が続いていました

 

そのため、作業の邪魔をしてはいけませんし

住民の方達に聞き込みと、猫さんの生存確認をしなくはならないため

現地では車を降り、リュックに支援物資を詰め込みひたすら歩き続け

物資が無くなったらまた車に戻り積むを繰り返しました


▲たまたま撮影時にカメラが反転(?)していて撮れた車のガラスに映っていた姿

 

●●さんのご親族避難住宅

夏井川に面しているので深刻な被害を受けていました

 

 

 

 

この周辺の建物は、どこも1階は冠水してしまったので

家財道具は全て使えなくなってしまったため…室内は空っぽに

 

 

こちらのエリアはボランティアさんが早い段階で駆け付けてくれたのか

住民の方達や親族が協力し合ったのか不明ですが

何処のお宅もほぼガレキ撤去が完了しているように感じました

とは言えまだまだあちこちで作業されている人達がいたので

作業の邪魔にならないように気を付けながらも声掛けをしていきました

 

猫さんを飼っていて

困っている方をご存知ありませんか?

 

なかなか猫さん情報を得る事が出来なかったのですが…

 

生きている猫は見かけていないけど

死体だったら見つけたよ

 

やっと猫さんの情報が聞けたと思ったら、悲しい情報でした

その方に亡骸のある場所を教えてもらい駆け付けると…

 

※閲覧注意※

ここから亡骸の画像が2枚続きます。苦手な方は飛ばしてご覧ください。

 

 

濁流で流された草の塊の中に、1匹の猫さんの亡骸があり

苦しんで息絶えたと思われる表情をしていました

 

毛色や柄ははっきりと分かりませんが、もしかしたらキジ系かも

首輪はしておらず

どこからか流されて、ここに辿り着いたのか

もともとこのエリアにいた子なのかは分かりません

 

このままでは可哀想だから埋葬してあげなきゃと思いましたが

 

やめました…もし埋めてしまったら

この子を捜しているかも知れない飼い主さんの目に

届かなくなってしまうから

 

どんな姿になっていても赤の他人には分からなくとも

飼い主さんには、自分の子がどうかは判断できることが多いので

可哀想ですが、この日は埋葬はせずに

顔だけはそのままにし、体には藁をかけてあげておきました

 

 

飼い主さんへ

この子は、いわき市平鯨岡にいます

ご連絡ください

私の連絡先 anokotachi@gmail.com

 

 

ただでさえ警戒心が強い猫さんで大災害のあとですから

生き残った子がいたとしても日中は姿を見せないとは思いましたが

弱っている子がいるのなら、保護してあげなきゃなりませんから

同じ場所を2回は見て、草むらはかき分けて進み、車体下を覗き猫さんを探し続けたところ…

 

 

黒猫さんを見つけることが出来ました!!

生き残ってくれた子がいて、嬉しかったです

●黒猫 ●性別は♀で授乳跡アリ ●首輪は✖ ●やや痩せている

 

 

子育てしていたママ猫と子猫たちが濁流に流された

この黒猫さんに出会う前に住民のお一人から得た

その情報のママ猫さんの可能性が高いため

飼い主さん捜索を続けていき必要であれば保護をいたします。

(尚、その間の給餌等は大丈夫なように手配済み)

 

夏井川の氾濫決壊被害エリア平鯨岡」で出会えた猫さんは

生き残った子が1匹と亡くなった子が1匹でした

本当はもっとたくさんの子達が犠牲になっているはずです

台風19号奪われてしまった命…人も動物もご冥福をお祈りいたします。

 

※すみません容量オーバーになってしまったので

下平窪」のご報告(その3)でいたします

 

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【補足】 なぜ、黒猫さんを保護しないの?

そう思われた方も多いかと思います

理由は、飼い主さん(関わっている人)が捜しているかも知れないからです。

基本的には被災者さんが在宅されている被災地なので

むやみに保護してしまうとそれは連れ去りになってしまうからです。

 

 

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