福島・被災地での活動のご報告ですが、6日分が出来ていませんので本日は6日の活動報告をさせていただきます。
(13日の活動報告はその後にいたします)
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前回の12月31日大晦日の活動時に目撃した衰弱していると思われる「白黒猫さん」が心配で仕方がありませんでした。
その「白黒猫さん」が現れた場所に、被災者の「●●さん」が元旦から毎日通い給餌をして下さっていましたが姿の確認は出来なかったそうです。
でも、毎回給餌した「美味しいご飯」と「焼きかつお」は無くなっているから誰かが食べているはずだとご連絡をいただいていました。
そのエリアには以前は複数給餌ポイントがありましたが、そのほとんどが解体されてしまったので、現在は給餌ポイントが一箇所のみとなっているエリアです。
なので、「白黒猫さん」がその給餌ポイントに辿り着けるかは定かではありませんし、広い被災地で彷徨ってしまうと行方不明になってしまう可能性の方が高いため、今回は無理を承知で被災者の「●●さん」にその場所へ給餌を頼み「●●さん」も状況をご存知なのでお正月にも関わらずこのお願いを引き受けて下さいました。
※通常は、地権者さんの許可がある給餌ポイントとはいえ許可をした人以外は出入り出来ませんから私以外の人が給餌をすることは出来ません。
被災地は沢山の防犯カメラが設置されパトロールも強化されていますからすぐにパトカーが駆けつけ職質されたり地権者さんに連絡が行ったりし大事になってしまいます。
また、被災者さん同士=地元の人同士だとご近所トラブルに発展しかねないので救護活動には直接的には関わらないようにしてもらっています。
給餌場所を提供してくださっている地権者さん(家主さん)にご迷惑を掛けないためと、そこの「美味しいご飯」を食べている"あの子達"を守るための鉄則です。
(地域猫活動の給餌場所をむやみに人に教えないのと一緒です)
この日も、草木はもちろん何もかもが凍ってしまい厳しい寒さでした。
猫さんは寒さが苦手な生き物
家屋の解体が進み雨風寒さを凌ぐ場所が無くなってきてしまった被災地で生きる"あの子達"はみんな無事なのか…
凍えている姿を想像するだけで可哀想で朝から涙が出ました。
まず朝イチで「白黒猫さん」を保護するために捕獲器を設置していきました。
その後は、空腹で苦しんでいるでろう"あの子達"のために急いで給餌をしてまわりました。
今回も応援ご支援をしてくださっている「皆さま」のお陰で全ての給餌ポイントに「美味しいご飯」を届けることが出来ました、ありがとうございました。
今回は、ずっと分厚い雲が空を覆っていていつ雪が降って来てもおかしくない天候で、体の芯まで冷え切ってしまいカイロが手ばせない一日となりました。
そんな寒さですから捕獲器の中に入れている「ウェットフード」も冷めて不味くなっているはずなので日が暮れる前に再度新しく温かいものに差し替えに行きました。
すると…1台の捕獲器の蓋が閉まっていました
大晦日に目撃した子が入ってくれていました
よく頑張ったね
もう大丈夫だから 安心してね
さぁ、一緒に帰ろう
極寒の中で命尽きてしまったかもとずっと心配していた子が無事でいてくれてこの捕獲器の中いる…
安心して嬉しくて、捕獲器ごと抱きしめて泣いてしまいました。
そして、急いでこの子の命を繋いでくださった被災者の「●●さん」に報告の電話をしました。
「●●さん」は、それはそれは大喜びで保護出来た子に会うため避難先から駆け付けてくれることになりました。
その間、私は残りの給餌をしてまわり、その後「●●さん」の被災地のお宅で捕獲器からケージに移したりしていました。
足が汚れ棒のように細く涙目で…
全身が過酷な被災地生活だったことを物語っていました(涙)
元旦から毎日避難先から通い給餌をしてくれた
"命の恩人"の「●●さん」とご対面
良かったねぇ~、幸せになるんだよ♪
「●●さん」は、何度も何度もそうおっしゃり喜んでくださっていました。
それと同時に、もう毎回冷や冷やで、早く保護されて欲しいと願っていたのよと、給餌をする時のあの嫌なプレッシャーについて本音を呟かれていらっしゃいました。
地元の人でも職質されるのは嫌ですから当たり前ですし、しかも元旦から毎日通うなんて大変だったと思います。
でも、「●●さん」が毎日給餌をして下さったお陰で、この子は彷徨わずに命を落とさずに済みました。
「●●さん」、本当に本当にありがとうございました
「きら君」の初期ケアは、いつもお世話になっております「Hさんご一家」がして下さることになり、今回も自宅から100キロ以上離れた茨城・友部まで迎えに来てくださいました。
「Hママさん」、「Hパパさん」、いつもありがとうございます!!
「きら君」をどうか宜しくお願い致します
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仮名「きら」
♂ 推定年齢1~2歳 エイズ・白血病共に陰性
・柄ー黒白はちわれ
・瞳ーイエロー
・尻尾ー長くなって真っ直ぐ
保護後、血液検査・去勢手術・ワクチン接種・検便・駆虫・爪切りなど処置済み
保護時の画像を見て「あれっ?」とお気づきになったかと思いますか…
向かって右目が少し白濁し瞳孔が開いたままで、病院で診てもらったところ先天性のもので見えていないだろうと言われました。
ただ、白濁もうっすらで眼圧が少し高いかもと思われますが眼球自体は萎縮もしていないようなので、治療できる可能性が残っているのなら何とかしてあげたいと思いましたので、動物の眼科専門医で診てもらうために予約を入れました。
そのため医療費が高額になるとは思いますが…
「きら君」と"ずっとの家族"になってくださる里親様がのちのち後悔しないために今やれることは全てやりたいと考えています。
仮名は、「きら」にしました。
「きら君」がいたエリアで保護した子の仮名は「ジュエリーシリーズ」にしていて、今まで銀・真珠・翡翠・水晶・珊瑚・ラピスラズリ=『仏教の七宝』を用いることが多かったのですが、『金』だけは今まで使わずにいました。
なので今回『金』を用いた名前をと思い調べていたところ金銀と書いて「きらり」と読む男の子の名前が見つかりました。
ただ少し呼びにくいので「きらり」ではなく「きら」と命名しました。
片目が見えなくとも、もう片方の目に光輝く景色と未来がこの子に約束されるよう祈り名付けました。
「きら君」は、推定年齢1~2歳で震災後生まれとなりますので体調が整いましたら里親様募集いたしますので宜しくお願い致します。
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【ご報告】 「きら君」の初期医療費は28,740円でした
「皆さま」からご支援頂いている「心はいつも一緒基金」のお陰で「きら君」に医療処置をしてあげられました、ありがとうございます。
※尚、これから眼科専門医にて検査と可能であれば治療をしていきます。
【口座名】 心はいつも一緒基金
●〈ゆうちょ〉 からの振込の場合は
【記号】 10170 【番号】 39358001
●〈他金融機関〉 からの振込の場合は
【店 名】 〇一八 【店 番】 018 【預金種類】 普通預金 【口座番号】 3935800
"あの子達"のために、引き続き応援ご支援をよろしくお願いいたします。