日付が変わり17日になった時点に、26年ぶりの危険な大型台風と言われ全国的に警戒注意報が出ていた台風18号が、とうとう日本に上陸しまいました。
出発する時点で東京でも既に大雨になっていましたが…
お腹を空かせているであろう"あの子達"が、心配ですし
10日にやっと保護出来た子猫の「こまりちゃん」と「こたろう君」のママ猫の「きこちゃん」を早く保護したかったので、迷うことなく福島に向かいました。
福島・被災地はというと、早朝は小雨がパラついて程度でした。
しかし、昼頃になると徐々に本降りになってきました。
有名な「桜のトンネル」に落ち葉の季節がやってきました
この先は、帰還困難区域
大雨のせいで川のように流れる雨水と落ち葉
雨に濡れる彼岸花
多くの犠牲を出した被災地に咲く彼岸花は、見ていて苦しくなります
今回は、悪天候なので流石に無理かと思いましたが、雨風の影響がない場所のみ朝イチで数か所に捕獲器を設置しました。
「キジ白さん」が来ていた給餌ポイントは、母屋が半分のみ残っている状態となっていました。
それでも、もしかしたら「キジ白さん」がこの給餌ポイントに来るかもしれないと思い、何度か訪れ車を停め姿を現すのを待ちましたが、駄目でした。
壁をえぐられ大きく口を開けた家屋と、容赦なく降り続ける大雨…
人はもちろん車も通らない町に1人、その風景を眺めていると、これは現実なのか悪夢なのか戸惑ってしまいます。
でも、これは紛れもなく現実なんだと思うと、悲しくなってしまいました。
すみません、給餌日だけのご馳走「ウェットフード」と「お水」の写真は、撮り忘れてしまいました。
今回も「皆さま」のお陰で、全ての給餌ポイントに無事に「美味しいご飯」を届けることが出来ました、ありがとうございます。
この日は、夕方になる頃には気温がグングンと下がり、さらに雨に濡れたせいで寒くて寒くて震えが止まらなくなってしまいました。
なので、裏地がフリースの防寒防水タイプの服に着替えました。
つい先週までは夕方でも41℃を超える酷暑だったのに、この日は15℃前後で涼しいを通り越して寒くなってしまいました。
被災地は人が住めない町ですから、飼い主さんもいなければ餌やりさんもいませんし、生ゴミもでません。
ここで生きる"あの子達"の命を繋いでいるのは、この週1回の給餌のみです。
なのに、その給餌用フードの「美味しいご飯」のストックがあと僅かとなってしまいました。
被災地の朝晩は、すでに寒さを感じるようになりました。
あっという間に冬がやってきます。
冬は、体温を温存するためにエネルギー源をかなり必要とします。
そのため、今から冬に備えてしっかり食べて体力と脂肪をつけなくてはなりません。
今まで必死に生きてきた"あの子達"の命を繋ぐために
保護してあげられるその日まで命を繋ぐために
どうか「美味しいご飯」のご支援を宜しくお願い致します。
※不足物資や送付先などはこちらをご覧ください → ★
日が暮れる頃には、とうとうワイパーをハイにしても前が見えなくなるほどの暴風雨になってしまいました。
今回の台風18号が着々と北上してきているのを知っていました、が…
午後6時過ぎの段階で、とても猫さんが現れるとは思えない暴風雨ですから、到底これからの保護は無理だろう。
とも思いましたが、10日に保護した仔猫兄妹の「こまりちゃん」と「こたろう君」のママの「きこちゃん」が心配で…
身重と思われるますから1日も早く保護してあげたいと思い
この日も粘ることにしました。
「きこちゃん」が来ている給餌ポイントで車を停めもちろんエンジンも切って、ひたすら待ちました。
容赦なく屋根を叩きつける大きな雨音を聞きながら、ただひたすら待ちました。
午後10時を過ぎた時でした
奇跡が起こりました
今までの暴風雨が嘘のように突然雨と風が止み、しばらくすると「きこちゃん」が走って現れました。
そして
無事にきこちゃんを
保護することが出来ました
「きこちゃん」を車に乗せたとたん、また暴風雨になりました。
「猫神さま」が、助けてくれたと感じました
「皆さま」の祈りが届いたんだと思いました
この奇跡に、震えました
「きこちゃん」の体を確認すると、ほとんど濡れていませんでした。
お腹が空いていたのに雨に濡れるの嫌だから、雨が止むのをどこかでずっと待っていたのだと思います。
雨が止んだ瞬間に走って給餌ポイントに現れたのだと思います。
「きこちゃん」も捕獲器を警戒して一切近寄らないので、捕獲器での保護は不可能でした。
なので他の方法で保護しました。
その方法を失敗したらもう保護は出来ないかもと思うと極度に緊張しました。
そんなこともあり、無事に「きこちゃん」を保護してあげらて涙が止まりませんでした。
雄叫びを上げたいほど嬉しかったです。
◆仮名「きこ」 ♀ 推定2歳 エイズ・白血病共に陰性
・柄ー茶トラ
・瞳ーイエロー
やはり妊娠して臨月でした。
あと10日前後で産まれるとの診察結果が出ましたので、産ませることにしました。
妊娠中ということもあり、３種ワクチンや駆虫薬などの薬品を体内いれる処置は全て避けました。
なので今回は、血液検査・検便・フロントライン・爪切りの処置しました。
体重は4.2キロで、血液検査の結果は、カルシウムの数値が若干低かっただけであとは問題ありませんでした。
この子の仮名に関しては、既に保護前に「きこちゃん」と決めていました。
詳しくは 「いぶきブラザーズ」と「ママ」と「こなつブラザーズ」について ＆ 本日も活動頑張ります!!
これで "きこちゃんファミリー" を全員保護出来ました。
正確には、パパ猫さんが未だですが…
男の子は恋の季節には遠出しますから、見つけ出せるかどうか…
でも、地道に捜索をしていこうと思います。
今回も「Hさんご夫妻」が、迎えに来てくださいました。
深夜にご自宅から100キロ以上も離れた (今回は) 守谷まで、しかも大型台風18号の影響がピークになっている深夜午前3時に、「きこちゃん」を迎えに来てくださり病院に連れてくださいました。
「Hさんご夫妻」、今回も本当にありがとうございました
※常磐高速道路の街路樹は、暴風でまるで歌舞伎の「連獅子」のように激しくうねっていました。
首都高速に入ると風が一層増して、車体がずっと往復ビンタをされているような感じでハンドルが取られました。
1つまた1つ、首都高速が強風のため通行止めになって行きました。
台風18号は…今まで経験したことがない凄い暴風雨でした。
今回保護出来ました「きこちゃん」は、
「皆さま」が託して下さった「美味しいご飯」で命を繋いでいました。
そして、祈って下さったお陰で保護出来ました。
また「皆さま」がご支援してくださった「心はいつも一緒基金」のお陰で
保護後に十分な医療処置を施してあげられました。
ご支援応援してくださいました「皆さま」に深く御礼申し上げます。
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【ご報告】 「きこちゃん」の医療費は、13,030円でした。
「心はいつも一緒基金」を使わせていただきました。
【口座名】 心はいつも一緒基金
●〈ゆうちょ〉 からの振込の場合は
【記号】 10170 【番号】 39358001
●〈他金融機関〉 からの振込の場合は
【店 名】 〇一八 【店 番】 018 【預金種類】 普通預金 【口座番号】 3935800
ご支援ありがとうございます、心より感謝いたします。
*福島・被災地での活動に関するご支援のお願い・里親様募集中の猫さん情報についてはコチラをご覧ください。
