顎関節(あご)という場所
前回、健康の源が唾液であると書きました
今日は唾液の分泌をうながす上でとても大事な、顎関節という場所について触れてみますね🖐️
顎関節は、頭(側頭骨)のくぼみに下顎がおさまる形で形成されていて、
下顎は頭から筋肉によって、ブランコのようにぶら下がっているという、とてもフリーな構造をしています
このフリーな状態こそが下顎のバランサーとしての役割を果たしていて、
たとえば、歩いたり走ったりする時、右足〜左足と動かすのにともなって頭は同側に揺れますが、
下顎が逆方向に跳ねることで身体が大きく傾かないよう、うまくバランスをとってくれています
重い頭がひとかたまりに揺れないように上と下で分かれて分散する、素晴らしい構造です
《バランスをとる=三半規管》はよくご存知だと思いますが、この三半規管がうまく働くためにも、
下顎がフリーでいることがとても大切です
まさにブランコのようにゆらゆら揺れて、私たちの身体が一方向に歪んでしまわないよう存在しているんですね
この、下顎がフリーというのは、上あごと下あごの間に一定の空間があることで、
食べたり話したりする時以外、上の歯と下の歯が全くくっつかないのが理想です
上の歯と下の歯にすき間がなく常にガツガツ当たっている状態は、スムーズな振り子という状態ではなくなります
フリーではなくなった顎関節は重い頭を支えきれず、仕方なく他に代償がいくことになります
これが首です
私は小学校低学年の頃から、ひどい頭痛に悩まされました
幼くて、あまりに痛くて泣いてました
そして、20代でひどい首痛に苦しみました
今思えばこれは、顎関節のズレからの不調のはじまりだったとはっきりわかります
顎関節のズレは顎関節を支える筋肉を緊張させて、その代償を必ず他の場所につくります
そうしないと身体の中枢である頭を支えられないからです
そして、上の歯と下の歯に一番テンションがかかるのは、寝ている時です
睡眠は、浅い眠りと深い眠りを交互にくりかえしますが、眠りが浅い時、ほとんどの人が歯を噛みしめているそうです
この嚙みしめは、あごの筋肉にたまった老廃物を流すための身体の自然な反応です
老廃物を流すために噛みしめることであごの筋肉が強く緊張して、さらに緊張を強めるという悪循環がおこります
こうしてあごのズレが定着していくというわけです
常にあごが強い緊張状態にあるということは、交感神経優位になるので唾液の分泌もおさえられます
唾液はリラックスした時に多く分泌されるのでね🖐️
顎関節がズレるということは単なるあごの問題ではなく、
私たちにとって一番大切な頭を守れなくなることであり、身体全体の歪みのはじまりになるということです✴︎
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