4月9日
愛するアルがお空へと旅立ちました
コロンと一緒にわが家にトライアルに来てくれた日から8年と4カ月でした
ある日突然「さあやお金で命を買いたくない…保護犬を迎えたい…ママ、さあや保護犬の里親になってもいい?」
犬を迎えたくて一年半ペットショップに通っていた当時小学四年生の娘が目にいっぱい涙をためてそう言いました
私たちは家族で話し合い、みな、娘の想いに賛同しました
それからまもなくDog's smile さんにご縁をいただき、同じ預かりボランティアさんのところでお世話になっていたアルとコロンを迎えることになりました
正式譲渡の日
みんな嬉しくて嬉しくて前の日からソワソワしっぱなしだったね
それはそれはひどい繁殖場に何年も閉じ込められてがんばって生き抜いてくれたこのコたち
生まれてきてくれて、そして生きていてくれて本当にありがとう
そして3カ月後、まさかまさかのもう一頭♡
バンビもうちのコに!
可愛いアル♡コロン♡バンビ♡
当日は娘のメンテナンスのため東京へ
朝3時に起きて4時に出発
娘はお布団からそっとアルを抱っこしてベッドに移動させて、私は家を出る前にベッドでぐっすり眠ってるアルを起こさないように小さな声で「アルくん、行ってくるね!」と…
まさかそれが私が見るアルの生きている最後の姿になるとは思ってもみませんでした
足腰が弱くなってきたのとほんの少しの心雑音はあったものの、お医者さんからはお薬はまだ飲まなくていいと言われ、大きな病気もせずずっと元気でいてくれたアル
ご飯の準備をしていたら「ちょうだい!ちょうだい!」と私のふくらはぎにタックルするくらい食欲もあり、お散歩も毎日楽しみにしてくれていました
『超』がつくビビりさんで最後までなかなか抱っこすることもままならなかったけど、お散歩に行くよ!と言うと震えながらも膝にぴょこんと乗ってきてくれたり、寝るときは私の顔にグイグイと頭突きをしながら甘えてお布団にもぐってきてくれたり…
そんなこともしてくれるようになりました
長い長い年月をかけて進化してくれたアル
お空に行ってしまう3日前にはみんなでお花見に
4月6日に娘が撮ってくれたこの写真が遺影となりました
永遠のベイビーちゃん
そして2日前の4月7日
この日もお散歩がてら関大へお花見に…
この写真がアルの最後の写真となりました
東京で娘と2人、お昼ご飯を食べようとしていたとき、お兄ちゃんからアルが立てなくなったから酸素室に入れたいんやけど酸素室どこにある?と連絡が入りました
びっくりしたときやパニックに陥ったとき、極たまに腰を抜かすのでまたそれかな?と思い、「そっと抱っこして胸に引き寄せて落ち着かせてしばらく様子を見てあげて」と指示しました
それから15分ほどして娘がお兄ちゃんに連絡したら…
娘から聞かされたアルの死
そして電話の向こうではるが泣いていると…
突然すぎるアルの死とそれをたったひとりで看取ったお兄ちゃんのことを想うと正気ではいられないくらい辛かった…
アルくん
なぜそんなに急いで逝ってしまったの
あと数時間後にはまた逢えたのに
四十九日が過ぎても毎日泣いて暮らしている私
「どうしてあの日、アルを起こしてでもアルくん行ってくるね!ってアルに触れなかったんやろう…それが悔やまれる…」
先日泣きながらそう言った私にチビすけが「ママ、悔やまなくていいよ、だってママが誰よりもアルと一緒の時間を過ごしたし、誰よりもアルに触れてたはずから…大丈夫やで」と…
その通りやね
辛いのは私だけじゃない
みんな辛い
旅立つ前日までギャン吠えされてた父ちゃんも
部活で最近はお散歩も一緒に行けなかったチビも
保護犬と暮らすことを熱望してその想いは叶えたけれども13歳から6年間離れ離れドイツでひとり暮らすことになった娘も
そしてたったひとりでアルの最期を看取ったお兄ちゃんも
みんなそれぞれが計り知れないくらい辛く悲しい気持ちを背負ってるはず
キミの言う通り、最期の日にアルに触れることができなかったと嘆くよりも「よかったね」「幸せだね」と思えることを見つけよう
その日は大学生になったばかりのお兄ちゃんが家にいてくれたこと
アルがたったひとりぼっちで旅立つことなく気の合うお兄ちゃんの腕の中で最期は眠るように静かに旅立てたこと
本当によかった
本当に本当によかった
『人が苦手なアル』は『犬が苦手なハル(お兄ちゃん)』のことが大好きでした
バンビはコロナ真っ只中のクリスマス休暇に娘が隔離先のホテルに無事に到着したのを見届けてくれてから旅立ちました
そしてコロンも夏休みに成田経由で帰国する娘の飛行機が1時間遅延して関空に無事に到着したのを見届けてくれてから旅立ちました
そして今回、本来なら就活でイースター休暇は帰国する予定ではなかった娘
有り難いことに就職が内定しメンテナンスのために急遽帰国することになりました
こうしてアルまでもがこの奇跡とも言える娘の帰国を待ってくれて旅立ちました
娘とアルが最後の10日間を一緒に過ごすことができて本当によかった…
バンビ、コロン、アル
みんな娘の無事の帰国を見届けてくれてから旅立ったんです
すごいですよね
まさかアルまでが…
奇跡としか言いようがないのですがこれは奇跡ではなくバンビとコロンとアルが『このとき』を選んでくれたんだと信じています
それは「保護犬を迎えたい」と決断した娘への
アル、コロン、バンビを見つけて「里親になりたい」と決断した娘への
アル、コロン、バンビからの最高の「ありがとう」なんだと…
こうして私たち家族はバンビ、コロンに続いてアルからも大切なギフトを受け取りました
この先、辛いことや苦しいことがあってもこのギフトがある限り家族で支え合って笑い合って乗り越えていくことができると信じています
そしてその最高のギフトのお返しに、細々とではありますがこれからも家族みんなで力を合わせて保護犬さんたちのしあわせさがしのお手伝いを続けていこうと思います
アル
歴代のたくさんの預かりっコたちをいつも優しく迎え入れてくれてありがとう
たくさんの笑顔とたくさんのしあわせをありがとう
アルと一緒に過ごした時間は私たち家族の大切な大切なたからもの
アルのこと忘れないよ
これからもみんなのことを見守っていてね
そして大好きなコロンとバンビと一緒に楽しく過ごしてね
いつかまた逢えるその日まで…
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