1滴の水が落ちる。
その1滴は、表面張力で丸い球になる。
必死で流れないように力を入れる様は、まるで生命が宿っているようだ。
人の暮らしとは、このようなもの。
ひどい緊張感も、生きている証なのかもしれない。
そこから逃れるように、空を見上げてみる。
青く澄んだ空は、その緊張感を和らげてくれる。
海岸に出て、海を見るのも同じ感覚だろう。
しかし、このような行為は1年に2、3回も有ればいい。
これが3日も続くと、その人は危険な状態かもしれない。
つまり、程よい緊張感の中で暮らすということは、正常な事で、健康な事。
そして、ひと時だけ体の力を抜く時間を作っていれば、また明日から生きていける。
70%の緊張。
そして30%のくつろぎ。
そんな1日が習慣づけられれば、苦痛の殆どが消えていく。
人間なんて、そんなもの。
如風でした。