もう、35年以上になる昔の話。
俺がスーパーの仕入れで築地市場に暗いうちから行っていた時、中国の人たちが働いていた。
当然、日本人よりは安い給料で働いていたのだろうが、仲買人の社長がボヤいていた。
「仕事が遅い。 忙しい時も暇な時も、作業スピードが同じ。」
当然のこと。
彼ら共産主義で育った人に「生産性」という認識がない。
仕事を多くしても、優秀な仕事しても報酬は変わらない。
その点、資本主義の特徴の一つとして、「生産」がある。
多くを生産して、多くの商品を作り売らなければ、儲からない仕組みになっている。
しかし、今、それが「格差」、「労働時間」という問題に直面している。
そして資本主義には「景気」に左右されるという大きなデメリットも抱えている。
そして過剰生産によるロス、使い捨てによるゴミの多さも。
良い時には物凄く良く、悪い時には自殺者まで出してしまう。
マルクスは、そんな”波”に違和感を感じたのだろう。
しかし、人の「やる気」や「向上心」の低下には気づかなかったのか?
今の世の中は、殆どが資本主義で成立している。
共産主義で成り立っている国は、中国、北朝鮮、ベトナム、ラオス、キューバの5か国だろう。
でも、今の日本のように訳のわからない税金を持っていかれる国もある。
資本主義のメリットが無くなりつつある。
更に独裁のような政治は、共産圏の特色。
独断的に進められる政治家のための政治色が、浮き彫りになっているのが今だ。
民主主義の欠片も見られなくなる日は、近いかもしれない。
そんな日が来ないようにするためにも、今、政治を見つめなおす時なのだろう。
如風でした。