将棋の王将戦で、飛ぶ鳥を落とす勢いの藤井君と、一時、将棋界を席巻した羽生君が激闘を展開している。
この将棋。
「歩兵」通称「歩(ふ)」という駒があって、最前列、軍隊で言う最前線に9枚配列されている。
ただ、この駒は前に1個しか進まない、一番効率の悪い子まで殆どが捨て駒にされる。
しかし、相手陣地(攻めてる方から見て前3列内)に入ると「ト金」と言って斜め左右以外には全て動かせる駒に変身する。
御存じかと思いますが、将棋は相手の駒を取ると、自分の手ごまに出来相手が使う時はて、好きな所に打てる。
だから、取られても相手が使う時は「歩」。
実に、攻め手にしては御得感が満載の駒。
この一見、要らないような「歩」は無くてはならない駒の1つ。
「歩の無い将棋は負け将棋」
という諺まで存在している。
この”一兵卒”が、勝負の行方を大きく変える。
勝ち負けに於いて、欠かせない駒。
だから、一兵卒を無駄にするトップは、負ける。
肝に銘じてほしい。
如風でした。