物価の上昇が、止まらない。
9月の生鮮食料品を除いた消費者物価指数は、102.9で前年比で+3.0%。
この原因は途轍もない円高と言われている。
中には「周りにならえ」値上げも、有りそうだが。
さて、この円高。
政府のだらしなさは当然だが、それだけではない。
最も、円高を記録したのは2011年。
この年を忘れられない人は多いだろう。
そう、東日本大震災のあった年。
円高に煽られた企業は、工場などを海外移転した。
土地と人件費の安さが理由。
しかし、コストの支払いはドル。
ここで、円売りドル買いという現象が生まれる。
それで、国内の生産能力は著しく低下し、投資家も疎遠していった。
この年の75.32円という最高値を境に、トントントンと下がり続けた。
政府は輸出を重要視した政策を打ち出す。
企業も高値で裁かれる海外需要を優先する。
当然、国内在庫の減少と共に需要が強まり、価格は上がる。
「地域密着」という商いの原則を無視したインバウンドに、客単価の高い商いに走る。
ますます、国内需要は取り残されていく。
そこで起こったパンデミック。
インバウンド頼りの商いは、悲鳴を上げる。
少ない客数で売り上げを維持するために、客単価を上げようと値上げに走る。
完全に負のスパイラルに、陥っているのが現状だ。
ロシアのせいにばかりしている愚か者達。
反省するべきではないだろうか。
如風でした。