卒業 | 強烈自閉くんとの暮らし

強烈自閉くんとの暮らし

29才の自閉症の息子を育てている、落ちこぼれ母のつぶやきです。日々おだやかに暮らしたいのに、何かしら仕出かしてくれる息子…心がポキポキに折れてしまう事も多いけど、たまーに息子から素敵なプレゼントがもらえます。それを心の支えに日々頑張っています。

3月中に卒業記事が書けるか心配でしたが


何とか間に合いました。


ぽん太の出生から始めたこのシリーズ、

お読みくださり感謝します。


今回で終了です。




特別支援学校高等部の卒業式の日が来ました。



もうぽん太に無理はさせたくない。

卒業式に出られないならそれで良い。

ぽん太が決めた事だから。



ぽん太のしたくをし、学校の教室に送り

夫と私は卒業式が行われる体育館へ。



我が子が出ないかもしれない卒業式。

仕方ない。



卒業生入場。





ぽん太は




いました。



練習に全く出なかったのに

ちゃんと卒業証書を受け取り






最後まで落ち着いていました。


12年の学校生活。
終わる事がどれだけ不安だったか。

それでもぽん太の中で
『学生はおしまい』と区切りをつけたんだと思います。








卒業した翌年の文化祭に
卒業生として出かけました。

小学部から順番に周る。

あちこちから
『ぽん太くん、来てくれたの❗』と声がかかる。

中学部も
高等部も

私の知らない先生もたくさん。
みんながぽん太に声をかけてくださる。


『ぽん太先輩だ〜❗』

在校生のバスケ部の後輩たちに囲まれたぽん太。

ぽん太も嬉しそうだった。

バスケをやっていなかったら
先輩、なんて呼ばれることは無かった。


ぽん太は12年の学校生活で
たくさんの人と出会い、関わり
人間関係を築いた。


辛い事ばかりじゃなく
楽しかった事もたくさんあったはず。


卒業して10年経った今でも
学校に行きたがるから。