旧統一教会への解散命令請求が実現して、

この問題は大きく前進しましたね。

 

今はあくまで解散命令を請求する段階ですから。

実際に裁判所がどう判断するか次第ですが。

ここまで来たら、解散命令が実現するのはほぼ確定なんだろうなあ。

 

こんな団体はさっさとつぶれてしまえー!!

 

しかし今後カルト団体が宗教法人格を失っても、

個々の洗脳被害者の魂をとりもどすには、

まだまだ困難で長い道のりが続くのでしょうね……

 

イエス様。

囚われ人を取り戻してください。

私たちにまことの神様を知らせてください。

イエス・キリストと出会わせてください。

聖霊様の存在を心に理解させてください。

 

 

 

 

今こういう局面でこそ、

正統キリスト教会と聖職者たちの出番だと思います。

もちろん平信徒もね。

時が良くても悪くても、

イエス・キリストの正しい福音を伝えるべきです。

 

が。

異端・カルト宗教問題にしっかり対応できる正統キリスト教会が

今の日本にどれだけあるのだろう……

 

旧統一教会の解散請求は、

カルト宗教ざまあみろというだけのことでなく、

正統キリスト教会をもふるいにかけて、ゆさぶって、

教会の霊的実態を明らかにしてくれる気がします。

 

教義的に正統なキリスト業界には、

権威・伝統・嫉妬の三位一体デーモンが居座っています。

 

信徒の人数、建物の立派さ、集めた献金額が、

神に恵まれた証しと言わんばかりの教会もある。

 

昔は礼拝堂にいっぱい信徒が集まっていた的な、

過去の栄光にしがみつく教会もある。

 

もちろん、そういう人間的な物量を誇る誘惑を退けて、

キリストをかしらとして立ち続けている教会もある。

 

キリストの栄光。

人間の栄光。

どちらを優先する教会なのか。

 

宗教法人として優遇されている立場を、

神様のために活用できているのか。

内輪の宗教同好会を維持するだけで終わっているのか。

強引な献金集めはしていないからOKというレベルでしかないのか。

 

旧統一教会をめぐる一連の手続きをとおして、

すべての正統キリスト教会とキリスト者こそ、

神様から信仰の在り方を問われているのだと思いました。

 

 

あなたは何を信じているのか

イエス・キリストを誰だと思っているのか

 

 

 

 

 

今からちょうど500年ほど前、

ドイツの宗教改革者マルティン・ルターの時代。

 

当時のキリスト教(ローマ・カトリック)は、

旧統一教会なんか足元にも及ばぬカルト宗教団体でした。

 

世界史の教科書にもキリスト教の胸糞っぷりが淡々と記されていますね。

 

 

献金すれば救われる。

そんなの大嘘だと、キリスト教徒でなくてもわかりますよね。

 

当時のキリスト教会では、聖書も礼拝もすべてラテン語でした。

ラテン語を知らないドイツの一般人は、

キリスト教会で洗礼を受けて、毎週礼拝に通っていても、

礼拝で語られている内容がまったくわからない。

 

霊的なパンもぶどう酒もいっさい与えられず、

贖宥状(免罪符)と引きかえに献金をしぼりとられて、

キリスト教会に飼い殺されている哀れな羊の群れ状態。

こういうのをカルト宗教といいます。

 

 

洗礼を受けて毎週教会に通っているのに、

・十戒を知らない

・主の祈りを知らない

・使徒信条を知らない

 

↑こんなキリスト者がいたら、ヤバいですよね。

 

どんなひどい宗教に騙されているんだ!

そんな教会とは今すぐ縁を切りなさい!

って思うよね。

 

でもルターの時代のドイツ庶民はそれがふつうだったんですね。

 

びっくりしますよね。

500年前までのヨーロッパは、

どんだけひどい暗黒時代だったのでしょう……

 

 

 

 

ルターが記した『エンキリディオン 小教理問答』の冒頭に、

「一般の牧師たちと説教者たちへ」と題した前書きがあります。

当時のキリスト教の惨状がありありと語られています。

 

↓少し抜粋します。

 

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一般の牧師たちと説教者たちへ

 

……この教理問答、すなわちキリスト教の教えをこのように小さく簡単で単純な形にまとめようとしたのは、私もひとりの教会巡察者として最近見聞きしてきたとおりの、嘆かわしい悲惨な窮状が私に強制し、迫っているからです。

助けてください、愛する神よ。

私はどれほど多くの悩みを見たことでしょうか。

 

一般の人がキリスト教の教えについて全くなにも知らないのです。

特に村々において、残念ながら牧師たちは教えることがほとんどできず、熱心でもありませんし、

みながキリスト者と呼ばれており、洗礼を受け、聖なる(聖餐の)サクラメントに与っているのですが、

今や福音が来たというのに、あらゆる自由を立派に誤り用いながら、愛する家畜たちやなにも分からない豚のように、主の祈りも、使徒信条あるいは十戒も知らずにいるのです。

 

……それゆえ私は神にすがって、あなたがたみなにお願いします。

牧師や説教者である、私の愛するみなさん兄弟たちが、みなさんがたの務めを心から受け入れ、あなたがたに委ねられたあなたがたの民衆をあわれんで、この教理問答を人々、特に若い民衆の間に広めて、本の形にせよ、一覧表の形にせよ、これ以上よい方法がないというように、民衆に一語ずつ語り示し、こんな具合に進めていくようにしてください。……

 

――『エンキリディオン 小教理問答』 ルター研究所訳(2014年版)

 

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500年前のドイツは、宗教改革が始まったばかりですから、

何をするにも神様に祈りながら、手探りで進めていたはずです。

一般人の識字率は多くて5%ぐらいだったようです。

 

だから当初はまず「一般の牧師たちと説教者たち」から

具体的なキリスト霊的教育をはじめようとしたのでしょうね。

 

ちなみに「教理問答」とは、信仰Q&Aのことです。

ルターの小教理問答は、十戒・使徒信条・主の祈りについて、

子どもにもわかる表現で説明している入門者Q&Aです。

 

しかしルターの小教理問答だけでは物足りないので、

現代日本で十戒・使徒信条・主の祈りの基本を確認したいなら、

『ハイデルベルク信仰問答(証拠聖句付き)』がお勧めです。

 

 

 

現代のキリスト教では、

万人祭司の考え方がかなり浸透しています。

日本の識字率はほぼ100%。

ルターの時代よりも霊的環境が良くなっています。

 

ルターの『エンキリディオン 小教理問答』冒頭では、

「一般の牧師たちと説教者たちへ」と題されているものの。

現代においては、神学校ライセンス持ちの説教者に限定せず、

すべてのキリスト者に向けられているはずです。

私のような無免許の野良キリスト者にも向けられています。

 

今の時代も、実際にキリスト業界を掌握しているのは、

権威・伝統・嫉妬の三位一体デーモンのようですが。

万人祭司といいつつ、平信徒が聖職者をさしおいて伝道活動をするのを喜ばないキリスト者もいます。

 

平信徒は神父・牧師より無知で無能であるべきだ。

自分より後から教会に来て洗礼を受けた人は、常に自分より未熟であるべきだ。

年功序列の教会制度に従うのは各人の自由です。

それが神の秩序だと信じるなら信じたとおりに生きてください。

私はまったく共感できませんが。

 

私の感覚では、伝えている福音の内容が正しければOK。

教派・教団・身分は不問。

使徒信条を心から信じて告白していて、

イエス・キリストをかしらとする教会・キリスト者でありさえすればいい。

 

どの教派・教団・キリスト者であれ相互に、

 

・正しいものは正しい

・良いものは良い

・使えるものは使う

・協力できることは協力する

 

それで良くないですか?

 

10月31日はハロウィーン……じゃなくて。

マルティン・ルターの宗教改革記念日なんですね。

 

ルターが95箇条の論題を教会のドアに掲示した日だそうです。

状況に諸説あるようですが、細かいことはまあいいよ。

 

クリスチャンなのに、十戒・主の祈り・使徒信条を知らない。

民衆は家畜の豚と同じく、ただ本能のままに生きているだけ。

そういう惨状を見過ごすのは、私だって嫌です。

 

「私はイエス・キリストと出会えた、救われてよかった、

これからはイエス様と楽しく余生を過ごそう」

と自己完結するのはさすがに無理です。

 

ルターは各方面に才能ありすぎるチートですから、

彼の言動の真似はできません。

 

イエス様に日々祈りながら生活をする中で、

自分の置かれたところで委ねられた福音を、

聖霊様によって語るなり証していくのが、

いまの私のなすべきことだろうと思っています。

各地のキリスト者が、それぞれの立場でなすべきことをすればいいはずです。

 

テロリストですら心を合わせて同時多発テロができるのだから。

 

キリスト者はイエス様と心を合わせて同時多発伝道すればいい。

 

私も含めて、単独でキリスト者として生きている人は、

どうしても自分のやってることが大海の一滴にもならない些末事に見えるし、

自己満足のムダな祈りや伝道をしてるだけのように思えて、

ばかばかしくなる日もあると思います。

 

でも地上のすべてを俯瞰できる神様から見れば、

小さくて無駄にしか見えない一人のキリスト者の言動が、

同時多発伝道の貴重なピースとして機能していると信じています。

 

キリスト者がゼロだったところに、

たった一人キリスト者がいるだけで、ゼロではなくなります。

 

0と1の言語で語られるデジタル世界では、

たったひとつの1が全システムに影響するじゃないですか。

一か所でも0と1が違うだけで世界の内容が変わりますよね。

プログラムミス、エラーという形で現れることも多いけれど。

 

異端・カルト宗教問題の解決は、

間違いを叩きつぶすのと同時に、

正しい道をさししめす必要があるはずです。

 

私自身は小さい1でしかないけれど。

確実にイエス・キリストにつながる路地として、

そこに居るキリスト者でありたいと願います。

 

 

 

 

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